2021年5月15日、16日の2日間にかけて開催される、オンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)のオンラインイベント“デジタルファンフェスティバル2021”。2日目となる5月16日のオープニングにて、スクウェア・エニックスの専務取締役、橋本真司氏が、『ファイナルファンタジー』(以下、『FF』)シリーズのブランドマネージャーを退任したことを明らかにした。

 橋本氏は、1994年にスクウェア(当時)に入社。『FF』シリーズや『キングダム ハーツ』シリーズなど、数々のタイトルでプロデューサーを歴任。『FF』シリーズブランドマネージャーも担当していた。

スクウェア・エニックス 橋本真司氏が『FF』シリーズブランドマネージャーを退任。後任は北瀬佳範氏

 橋本氏は壇上で、年齢が今月で63歳になること、スクウェア、スクウェア・エニックス、タイトー、アイドスと、スクウェア・エニックスグループでさまざまなプロジェクトに関わってきたことと合わせて、2010年に開催された『FFXIV』ファンフェスティバルに参加したことを振り返り、「当時もお伝えしましたが、我々スクウェア・エニックスは皆様ファンとの絆、約束は絶対に守ります。『FFXIV』、そして今日は『FFXI』の記念日(※)と聞いています。今後とも応援をよろしくお願いします」と、ファンへメッセージを送った。

※本日2021年5月16日は『FFXI』19周年。ファミ通.comでは、インタビュー記事も掲載している。

 『FF』シリーズブランドマネージャーの後任は、『FF』シリーズのディレクターやプロデューサーを歴任し、最近では『ファイナルファンタジーVII リメイク』のプロデューサーを担当した北瀬佳範氏。橋本真司氏は、スクウェア・エニックスを退社するわけではなく、「いろいろとお手伝いをしていく」(橋本氏)とのこと。

 『FFXIV』プロデューサー/ディレクターの吉田直樹氏からは、「『FFXIV』初期のものすごく大変なときに、僕自身、『FF』というフランチャイズに一度も関わっていない状況で担当することになって、社内がザワザワしていたと思うんです。でも、橋本さんにいろいろな人を紹介していただいたりと、陰でバックアップをしていただいた。いまの『FFXIV』があるのも、あのとき、いろんなバックアップしてもらったおかげだと思います」とコメント。そして、「これまで『FF』シリーズをありがとうございます。でも、これからもよろしくお願いします」と橋本真司氏へ花束が贈られた。

スクウェア・エニックス 橋本真司氏が『FF』シリーズブランドマネージャーを退任。後任は北瀬佳範氏

 橋本真司氏は、「コロナ禍なのでそういうものはないと思っていたんですが、今日来てよかったです」とサプライズに喜びつつ、「本来であれば吉田とは世界中の街を旅して、世界の皆さんにお伺いしてご挨拶をしたかった。こういう状況ですので、ネットを通じてになりますが、ご挨拶できたことは一生の思い出になります。本当にありがとうございました」とファンへコメントを送り、セレモニーは幕を閉じた。

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