2021年6月24日にコーエーテクモゲームスより、Nintendo Switch、プレイステーション4、Xbox One、PCにて発売予定(PC版は2021年7月27日配信予定、Xbox One版とPC版はダウンロード版のみ)の、『戦国無双』シリーズ最新作『戦国無双5』。

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 本作は“新・戦国無双、始動――。”と銘打たれるように、これまでの『戦国無双』シリーズのイメージを一新し、織田信長と明智光秀をメインに据えた、シリーズの新機軸となる意欲的なタイトルだ。

 今回、メディア向けに先行して『戦国無双5』を体験する機会を得た。記事に使用できる内容は制限されており、ファミ通.comでは“信長2章「桶狭間の戦い」”と、織田信長と今川義元の決戦を描いた有名な戦いのステージのみ公開可能となっている(今回、成長要素などについて解説しないのはそのため)。ゲームとしては、チュートリアルなどを含んだ序盤の戦いが終わり、いよいよゲームが本格始動といったステージだ。

 本記事では、そのプレイインプレッションをお届け。おもにアクション部分をメインに、手触りや魅力を解説する。なお、体験したハードはプレイステーション4版。ボタン表記もプレイステーション4版のものを使用する。

『戦国無双5』は一般兵も手強い! 武将との戦いについてなど、アクションの手触りをプレイインプレッション【プレイ動画あり】

バトルの基本システムについて

 『戦国無双』シリーズといえば、名だたる戦国時代の武将たちを操作して、無数の敵を相手に一騎当千のバトルをくり広げるのが特徴。本作でももちろん“無双”らしいアクションが楽しめるようになっており、簡単操作でバッタバッタと敵を薙ぎ倒していける、バツグンの爽快感が味わえた。

 敵の表示数はシリーズでもかなり多めで、これはしっかり比較したのではなく、あくまで筆者の体感だが、前作『戦国無双4-II』(プレイステーション4版)よりも敵が多いように思う。実際、さほど意識せずとも1000人斬りが可能で、ちょっと狙えば2000人~3000人も倒せそうだな、というくらいに敵の数が多い。1000人斬りを達成するごとにキャラクターが大幅に強化されるため、戦略的にあえて狙うというプレイもいいだろう。

『戦国無双5』は一般兵も手強い! 武将との戦いについてなど、アクションの手触りをプレイインプレッション【プレイ動画あり】
敵が多い。
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ホントに多い。
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これだけの敵を全部ブッ飛ばせるのである。
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1000人斬りを達成することで、各能力が一定時間大幅にアップ

 アクションシステムは隙の少ない通常攻撃(□ボタン)と、通常攻撃を出した回数に応じて派生が変わる、威力や攻撃範囲に優れたチャージ攻撃(通常攻撃後、△ボタン)を使い分ける、シンプルな『無双』シリーズのもの。ゲージが溜まれば無敵状態で強力な攻撃をくり出せる代名詞的な必殺技“無双奥義”(〇ボタン)も、もちろん健在だ。

 コンボ数を稼ぐなどすると溜まっていく“練技ゲージ”を最大まで溜めると、“無双極意”(R2ボタン)が発動可能。発動すると一定時間強化された状態で戦えるようになり、無双奥義もさらに威力の高い“無双奥義・皆伝”になるのは、『戦国無双4』と同じ。本作ではさらに、墨絵のイラストのような演出が入って、これがかなりカッコイイ。

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無双奥義は連撃後にカッコイイ演出が入り……
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ドーンとフィニッシュで超爽快!
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無双奥義・皆伝ではカットインが入り……
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さらにド派手な演出になって……
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技も超絶強化
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最後にはイラストのような演出も入る。一見テンポが損なわれているように感じるかもしれないが、無双奥義・皆伝自体が連発できるようなものではなく、演出も比較的短め。テンポ感が失われているとはとくに感じなかった。

 また、『戦国無双4』より登場した“神速攻撃”(△ボタン)も、引き続き登場。これは高速タックルのような技で、攻撃範囲と突進力に優れ、複数の敵を巻き込んでまとめやすい、一般兵たちとの闘いに役立つアクション。本作では派生技はなく、すべて△ボタンの連打のみで完結するようになっており、さらにどこからでも動作を中断(いわゆるキャンセル)し、通常攻撃につなげられるようになっている。

 つまり、一般兵を神速攻撃でまとめ、通常技につなぎ、強力なチャージ攻撃で敵の体力を削り切る……というのが、一般兵と戦う基本の流れ。これがかなり便利で、まさに無双アクションといった爽快感を味わえた。

『戦国無双5』は一般兵も手強い! 武将との戦いについてなど、アクションの手触りをプレイインプレッション【プレイ動画あり】
敵をまとめられる神速攻撃

 『戦国無双4』ではキャラクターごとに攻撃タイプが用意されていたが、本作にはタイプはない。本作はキャラクターそれぞれに登場武器すべてを装着でき、各キャラクターごとに得意武器が用意されており、得意武器を装備すると固有のチャージ攻撃をくり出せるという仕組み。

 また、今回新たに“閃技”(R1ボタン+いずれかの技に対応した〇×△□ボタン)という技が登場。これはクールタイム式の技で、出撃前に最大4つまで装備可能。攻撃アクションのほか、バフや回復系などの閃技があり、さまざまなシチュエーションで攻略に役立ってくれる。チャージ攻撃中などでも、アクションを中断してからくり出せるのも強み。ゲージを消費するわけではないので気軽に発動できる技ではあるが、とくに武将戦と、一部の一般兵との闘いに役立つ(詳細は後述)ため、いざというときに使うのがベストのように感じた。また、武将固有閃技もある。

『戦国無双5』は一般兵も手強い! 武将との戦いについてなど、アクションの手触りをプレイインプレッション【プレイ動画あり】
閃技は1度使うとクールタイムを挟み、再度使えるようになる。

ステージについて

 ゲームシステム自体は、『戦国無双4』を踏襲している。ステージにはいくつか目標が定められており、そのときが来るたびに“ミッション”として表示される。たとえば、「〇〇を倒せ」といったものや、「一般兵を150人倒せ」など、さまざま。それらを達成していくことで、ステージが進行していく。

 中には特定の場所に行かないと発生しないものもあり、隠されたボーナスミッションも存在する。条件はすべて隠されているので、それらを探してステージ評価最高ランクを目指すというのもやり込み要素のひとつだ。

 ステージにはふたり1組で挑むことができ(メインストーリーモード“無双演武”では一部不可)、ステージ中にいつでも自由にキャラクター切り替えができるのは、『戦国無双4』といっしょだ。

『戦国無双5』は一般兵も手強い! 武将との戦いについてなど、アクションの手触りをプレイインプレッション【プレイ動画あり】

一般兵がいつも以上に個性的!

 プレイして感じたのは、今回の一般兵は手強い存在だということ。『戦国無双4-II』もそこそこ手強かったが、それにも増してかなり特徴付けがされており、さまざまな戦略を駆使してくるようになった。もちろん、こちらの攻撃さえ通してしまえば一網打尽にできるので“無双らしさ”が失われたわけではない。ちゃんと戦略・対策を考えて立ち回らないと、厄介な存在になるということだ。

 一般兵には“兵科”が存在し、たとえば盾兵は“神速攻撃”が通用せず、弾かれてしまう。盾を割ってから攻撃するか、盾兵に強い“閃技”を使うことで倒せるという仕組み。ちなみに対応兵科に強い“閃技”で倒すと、お金がゲットできるオマケ付き。

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盾兵に対して
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閃技でドーンと攻撃!
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倒してお金もガッポガポというわけ。

 弓兵は『真・三國無双』シリーズ初期を彷彿とさせるほどに強く、放っておくと四方八方からバカスカ矢が飛んできてダメージを受けてしまう(ある程度は食らっても怯まないので「攻撃できなくて邪魔っ!」というほどではない)。前衛を跳ね除けながらも“神速攻撃”で一気に近づいて、真っ先に倒さなくてはならない存在だ。

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遠くに見える青白いエフェクトが、すべて弓兵による攻撃。

 槍兵は道中などに槍を構えた状態で列を作り、馬の進行を止めながら突いてくる(馬に乗りながらジャンプなどで回避も可能)。また、槍を構えて列になって突撃してきたりと攻撃のバリエーションが豊富。

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槍兵がいるなと思っていたら……
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槍突撃で吹き飛ばされる信長様。(神速攻撃も弾く)
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槍を構えた敵兵がいるなと攻撃してみたら
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吹き飛ばされてしまう信長様。カッコ悪いところばかりですみません。
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馬での通行を防ぐ効果があり……(神速攻撃も弾く)
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騎兵対策になっているというわけだ。

 ほかにも周囲の兵士を鼓舞し強化する陣太鼓兵など、バリエーションはまだまだあるのだ。なお、一般兵も“見ているだけ”というようなことは少なく、ガンガン斬り付けてくるのがやり応えがあって好印象だった。と言っても、“神速攻撃”が超強力なので、基本的には何もさせないのだが。

 という感じで、一般兵との戦いもさまざまなことを考えながら立ち回る必要があるため、ステージ攻略が単調にならずに遊ぶことができた。

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武将戦もより手強く

 名だたる武将たちとの戦いも、やり応えがアップ。各武将は基本的には常時攻撃を食らっても怯むことがなく(いわゆるスーパーアーマー状態)、ある程度の連撃やチャージ攻撃をヒットさせないと怯まないので、そのあいだに反撃を受けてしまうことも。また、“神速攻撃”も空中に浮いていない場合は基本的に弾いてくる。

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敵将はロックオン(R3ボタン)できる。

 さらに、赤い攻撃範囲が表示される、強力な技の溜め攻撃も使用してくる。溜め中も常時怯むことはないので、赤い攻撃範囲から離れるか、溜めを解除する必要がある。溜めは一部“閃技”をヒットさせることで解除できるので、一種のカウンターアクションのような存在だ。ちなみにバフ系の閃技でも、密着状態ならば解除可能。

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ちょっとわかりにくいが、地面に赤い攻撃エリアが表示されたら溜め攻撃の合図。
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閃技で攻撃すると、溜め状態が解除され怯むので、そこに追撃を入れるのだ。

 そのほか、本作にはジャストガードが存在し、攻撃をギリギリのタイミングでガードすることで、相手が怯むようになっている。これらのアクションを組み合わせて戦うのが、武将戦である。無双でありながらも、侍らしさも感じられるような仕組みになっているように感じた。

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瀬名の攻撃を……
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ジャストガードすると弾いて瀬名が隙だらけに。その隙を畳み掛けよう。

 もちろん、基本的には“困ったら無双奥義”というのは変わっていないし、気絶系の技でハメ倒すなど、これまで通りの戦法も通じるのでご安心を。基本は怯まないということもあるためか、敵武将はこちらの攻撃をガードしてくることがかなり少ない。“攻撃したいのにずっとガードされる”みたいな、あるあるなストレスがむしろないように感じた。

 ちなみに、攻撃を食らっている最中にジャンプ(×ボタン)を押すと、練技ゲージを少量消費して“受け流し”が発動し、無敵状態で敵の連撃から抜け出すことが可能。ハメるつもりが敵にハメられる……なんて自体もこれで回避できる。『戦国無双4』の影技回避のようなイメージだ。

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服部半蔵の攻撃で気絶してしまったが……
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攻撃を受けた瞬間に受け流し発動。
『戦国無双5』は一般兵も手強い! 武将との戦いについてなど、アクションの手触りをプレイインプレッション【プレイ動画あり】
そのまま連撃を回避できる。

アクション解説動画を公開!

 以上が今回ステージプレイを通して感じた、アクションの手触りだ。過去作を遊んでいた人には、進化したアクション体験を。本作から初めてプレイする人にとっては、爽快な無双アクションに驚きの連続が待っているはずだ。

 今回はアクション部分の紹介のみに留めているが、発売日近くにはレビュー記事も公開予定。さらなる続報もお届けしていくので、2021年6月24日の発売日を楽しみに待とう。

 最後に、各アクションをまとめたプレイ動画をお届けしよう。

『戦国無双5』アクション解説動画

『戦国無双5』は一般兵も手強い! 武将との戦いについてなど、アクションの手触りをプレイインプレッション【プレイ動画あり】