2021年4月22日、IOC（国際オリンピック委員会）は、テレビゲームを使用したeスポーツの大会“オリンピックバーチャルシリーズ”を2021年5月13日～6月23日の期間で開催すると発表した。競技については現在、5競技が発表されており、『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』や『グランツーリスモ』が使用される模様だ。
オリンピックバーチャルシリーズで開催される5つのイベントは、形態やコンセプトが異なり、それぞれのスポーツのパブリッシャープラットフォームを通じて運営されるとのこと。
Olympic Virtual Series: the first-ever Olympic-licensed event for physical and non-physical virtual sports will tak… https://t.co/cDcldBJC3W
— Olympics (@Olympics)
2021-04-23 01:27:43
オリンピック・バーチャル・シリーズが開催されます。
「グランツーリスモ」は、その中の１種目。
モータースポーツが、オリンピックの競技の一部になるのは歴史上、初めてのことです。#GTSport
https://t.co/b8TfnXBU9c
— 山内 一典 (@Kaz_Yamauchi)
2021-04-22 18:55:12
IOC公式サイトでは、本シリーズについて、
「オリンピック・バーチャル・シリーズは、バーチャル・スポーツの分野で新たな視聴者との直接的な関わりを深めることを目的とした、新しくユニークなオリンピック・デジタル体験です。その構想は、オリンピック・アジェンダ2020+5とIOCのデジタル戦略に沿ったものです。スポーツへの参加を促し、若者に特に焦点を当て、オリンピックの価値を促進するものです」
と、IOCのトーマス・バッハ会長のコメントを紹介している（原文は英語）。
現在公開されている競技、使用するゲームタイトルは以下の5種類。
- 野球：『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』
- 自転車：『Zwift』
- ボート
- セーリング：『Virtual Regatta』
- モータースポーツ：『グランツーリスモ』（※どのバージョンかは不明）
また、2021年4月23日、KONAMIは競技タイトルに採用された『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』のスクリーンショットを公開した。
詳細は不明だが、ゲームに収録されている“東京2020オリンピック”モードを活用している模様。画面右上には、通常のゲームプレイでは表示されない“オリンピックバーチャルシリーズ”の文字も表示されている。
なお、KONAMIによると、「大会に関する詳細については、改めて来週以降案内をする予定」とのことだ。
IOCがeスポーツを使用したオリンピックライセンスイベントを主催するのは史上初となる。その中に、日本のゲームファンにも馴染みが深い『パワプロ』シリーズと『グランツーリスモ』シリーズが採用されるというのは素直にうれしいところ。
コロナ禍の収まらない中、家にいながらにして世界中の人々が観戦を楽しめる“オリンピックバーチャルシリーズ”。どのような選手が出場し、どのような形で競うこととなるのか、いまのところ詳細は不明だが、続報に期待したい。
