MattelおよびMilestoneより2021年内に発売予定のレーシングゲーム『Hot Wheels Unleashed』(ホットウィール アンリーシュド)(国内でのパブリッシャーはKoch Media)。
本作は、アメリカのダイキャストカーブランド“Hot Wheels”をベースにしたタイトルだ。オモチャのような外観をしたレースカーを操作して、独特なコースを走っていくカジュアルなレーシングが楽しめるのが特徴。
そんな本作のプレアルファ版を、発売に先駆けて遊ぶ機会を得たので、本稿にてプレイの所感をお伝えしていこう。なお、本作はPC、プレイステーション5、プレイステーション4、Nintendo Switch、Xbox Series X|S、Xbox Oneと、幅広いプラットフォームでの展開予定となっている。
なお、今回体験したプレアルファ版は英語版だったが、製品版では日本語ローカライズされることになっている。
見た目はカジュアルだがレースは本格的!
今回遊ぶことができたプレアルファ版では、6種類のクルマのいずれかを選択して、4種類のトラックでプレイが可能だった。ちなみに、最終版では40種類以上のトラックが用意されるようなので、コースの少なさを心配する必要はなさそうだ。
選べるのは、いずれも“Hot Wheels”をベースにしたユニークな外観のクルマばかり。リアル寄りのレースゲームではなく、気軽に遊べるカジュアルな雰囲気を感じさせる。
クルマによってスピードや加速力が異なるので、プレイするトラックに応じて最適な性能を選んだり、プレイスタイルに応じて選択することになるだろう。
レース中の操作はシンプルで、アクセルとブレーキ、スティックでの方向転換がメイン。とくに操作説明を受けずとも、フィーリングでプレイできるような手軽さだ。
実際にプレイして驚かされたのが、レース中のSEやカメラワーク。クルマの見た目に反してエンジンの駆動音やドリフト時の音が本格的で、絶妙なプレイフィールになっている。カメラワークも凝っており、見ているだけでも楽しめるのもポイントだ。
また、プレイヤーのテクニックが重視される場面も多い。本作ではドリフトをするとゲージが溜まっていき、任意のタイミングでブーストして一気に速度を上げられるのだ。
ドリフトをうまく使いこなすほど速度は上がるので、テクニックがある人ほど1位を狙いやすい。速度が上がるとそのぶんコースアウトするリスクも増えるのだが、そのリスクも楽しみのひとつ。スピードが出ているときほどスリリングで楽しくなり、うまくドリフトを決められれば得られる爽快感が何倍にも跳ね上がる。
ドライブテクニックだけでなく、レースを盛り上げてくれるギミックも多彩だ。上に乗ると加速する床や、糸を吐き出して動きを止めてくる巨大クモなど、トラックごとにさまざまなギミックが用意されている。
ダイキャストカーがベースだからか、トラックも屋根裏部屋を舞台にしたコースなどユニークなものが多い。通気口を走ってみたり、コースアウトすると巨大なテーブルなどが落ちていたりと、どことなく生活感を感じさせる。
トラックによっては途中でコースが分岐することもあり、安全なルートやコースアウトの危険はあるが最短距離で走れるルートなど、選択肢も豊富だ。トラックによっては、ショートカットも可能になるようだ。
シンプルなものから入り組んだコースまで、多彩なトラックが用意されている本作。実際にプレイしてみると、見た目はカジュアルだがレースゲームとしては本格的で、幅広い年齢層のプレイヤーが楽しめるゲームになっていると感じた。
最終版では自分だけのレーストラックを組み立てたり、クルマを鑑賞するガレージなどの機能も実装されるようだ。また、オンラインでのマルチプレイはもちろん、画面分割でのローカルマルチも可能で、友人や家族と家で遊ぶのにも最適なタイトルになっている。
レースゲームとしてのプレイフィールは文句なしのクオリティーで、トラックエディットなど楽しみな要素も豊富な『Hot Wheels Unleashed』。発売日が楽しみなタイトルだ。