世界的格闘ゲームトーナメントとして知られるEvoが、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)とEndeavorグループによって共同買収されたことが発表された。共同創設者のキャノン兄弟はアドバイザーとしてイベントに継続して関与するほか、新体制でのイベントとして2021年8月にEvo Onlineが行われる予定。

 Evo Onlineは8月6日から8日および13日から15日にかけて参加費用無料のイベントとして北米・ヨーロッパ・アジア・南米を対象に実施。現時点では『鉄拳7』、『ストリートファイターV チャンピオンエディション』、『モータルコンバット11 アルティメット』、『GUILTY GEAR -STRIVE-(ギルティギア ストライヴ)』などが開催種目として決まっている。

 Evoは、1996年に前進となるイベント“Battle by the Bay”がスタート。さまざまな格闘ゲームの強豪が集う世界的イベントへと発展してきた。昨年は新型コロナウィルスの影響によりオンライン版への転換が発表されたものの、CEOが過去に起こしていた問題が発覚し中止に。トニー・キャノン氏がCEOに一時復帰していた。

 SIEとの共同買収に乗り出したEndeavorは、世界的総合格闘技イベントのUFCを主催するズッファをはじめ、スポーツ・エンターテインメント・ファッション業界を中心に、イベント運営だけでなくメディアや広告なども含めて展開している企業グループ。今回のEvoの買収は、グループ傘下のRTSという会社がSIEと共同で設立した合弁会社を通じて行われている。

 なおEvoのスタッフである“マークマン”ことマーク・フリオ氏によると、Evoは新体制下でもプレイステーション以外のプラットフォームにも開かれたイベントとして開催していくとのこと。米IGN誌には任天堂からのコメントが掲載されており、スマブラシリーズの将来的な展開を計画する上でEvoも引き続き候補対象として評価を継続していく旨が述べられている。