2021年3月14日(日)の17時30分より、テレビアニメ『すばらしきこのせかい The Animation』の“ワールドプレミア“が世界同時生配信されました。本稿では、このイベントのリポートをお届けします。

 2部構成となっていた当イベント。第1部は本作の監督、主要キャストによる舞台挨拶と、4月9日(金)に放送が予定されている第1話の先行上映、そして上映後のアフタートーク。続く第2部は引き続き出演する主要キャストによるトークセッションとなっていました。

 ニンテンドーDS向けの原作ゲーム『すばらしきこのせかい』が2007年に発売されてから約14年。今夏には『すばらしきこのせかい』シリーズの最新作『新すばらしきこのせかい』がニンテンドースイッチとPS4で発売予定になっており、シリーズのファンにとって今年は待ちに待った年なのではないでしょうか。配信ページへのコメントは、作品愛の溢れるたくさんの言葉で終始盛り上がっており、日本語以外の言語によるコメントも少なくありませんでした。

『すばらしきこのせかい The Animation』ワールドプレミア出演者

  • 内山昂輝さん(ネク役)
  • 鉢嶺杏奈さん(シキ役)
  • 木村昴さん(ビイト役)
  • 竹達彩奈さん(ライム役)
  • 木村良平さん(ヨシュア役)
  • 市川量也氏(監督)
  • 米本学仁さん(MC)
『すばらしきこのせかい The Animation』ワールドプレミアをリポート。第1話先行上映&キャスト陣のマジ照れトークをチェック!
左から、米本学仁さん、市川量也監督、内山昂輝さん、鉢嶺杏奈さん、木村昴さん、竹達彩奈さん、木村良平さん

第1部:原作を強くリスペクトしたアニメ第1話にキャスト陣も大興奮!

 世界中のファンが視聴するということで、第1部のトークは英語通訳付きとなっていたワールドプレミア。MCを務める俳優の米本学仁さんも日本語、英語、関西弁のトリリンガルとのこと(ご本人のTwitterより)で、流暢な英語を披露していました。

 米本さんの呼びかけと共に主要キャストの内山さん、鉢嶺さん、木村昴さん、竹達さん、木村良平さん、市川監督が画面に登場すると、コメント欄は大盛りあがり。

 全員の挨拶が終わると、いよいよアニメ本編の第1話『死神ゲーム』の世界同時&最速上映がスタート。なお、こちらも英語字幕付きでの上映となっていました。

『すばらしきこのせかい The Animation』ワールドプレミアをリポート。第1話先行上映&キャスト陣のマジ照れトークをチェック!

 原作のタッチを見事に落とし込んだデザインで動くキャラクターや、再現度の高い渋谷の街並みに視聴者は感動。ゲームの展開をなぞりつつも、テンポの良いストーリーも見応え抜群です。

『すばらしきこのせかい The Animation』ワールドプレミアをリポート。第1話先行上映&キャスト陣のマジ照れトークをチェック!

 マップが切り替わったときに表示される、現在地を示すグラフィティの再現など、隅々まで原作の空気を意識した演出がまた心憎い! 一方で、ネクたちが使用していたフィーチャーフォン(ガラケー)がスマートフォンになっているなど、いまアニメ化されたからこそのアレンジが違和感なく加えられている点にも注目です。

『すばらしきこのせかい The Animation』ワールドプレミアをリポート。第1話先行上映&キャスト陣のマジ照れトークをチェック!
『すばらしきこのせかい The Animation』ワールドプレミアをリポート。第1話先行上映&キャスト陣のマジ照れトークをチェック!

 そして戦闘シーンの迫力ある映像はアニメならでは! ネクとシキ、ビイトとライムといったタッグでくり出すコンビネーション攻撃の数々に、筆者もゲームで一生懸命カッコいいコンボをキメようとしていた当時の記憶が蘇ります。

『すばらしきこのせかい The Animation』ワールドプレミアをリポート。第1話先行上映&キャスト陣のマジ照れトークをチェック!

 スタイリッシュなボーカル曲も『すばせか』の特徴。続きが気になる盛り上がりを見せたところで、第1話は幕を閉じます。第2話を観れる日が待ち遠しい!

『すばらしきこのせかい The Animation』ワールドプレミアをリポート。第1話先行上映&キャスト陣のマジ照れトークをチェック!

 上映後の興奮冷めやらぬテンションで迎えたアフタートークでは、この日、世界中のファンとともに完成した映像をはじめて観たというキャスト陣の、作品に対する思いが飾らない言葉で語られます。

 主人公のネクを演じる内山さんは「ゲームがそのまま動き出しているようなアニメーションになっていて感動しました」と喜びを表現。

 普段は俳優業を中心に活動しているため、シキ役のために久々に声優としての仕事を受けたという鉢嶺さんは、アフレコの様子について聞かれ、「パートナーの内山さんやいろんな人に助けてもらって、大変だったけどすごく楽しかったです」と回答。

 木村昴さんも久々のビイト役について聞かれると、「懐かしい感じもありながら、いまだから出せる新しいパワフルさも表現できればと思い、お芝居に臨みました」と、頼もしいお言葉。進化した木村さんによる新しいビイトに期待です。

 竹達さんには原作ゲームでは生天目仁美さんが虚西充妃役と兼任で演じていたライム役を『キングダム ハーツ 3D[ドリーム ドロップ ディスタンス]』へのゲスト出演から引き継ぎ、今回も続投することについての質問が。「竹達さんなりのライムをつくっていただいて大丈夫です、とおっしゃっていただいたので、それを信じて演じました。アニメ化にあたっての続投で不安な気持ちはありましたが、楽しみですとおっしゃってくれる方が多くて嬉しかったです」と、ファンへの感謝の言葉が述べられました。

『すばらしきこのせかい The Animation』ワールドプレミアをリポート。第1話先行上映&キャスト陣のマジ照れトークをチェック!

 第1話では登場しなかったヨシュアを演じる木村良平さんは、「世界中のヨシュアファンのヨシュア! ヨシュア!って声が聞こえる! アニメを見続けてくれ、めっちゃ活躍するから!」という芝居がかった発言で、共演者の笑いを誘います。

 最後は市川監督からファンへのメッセージ。「原作と根幹の物語は一緒なんですが、圧縮しているところも膨らませているところもあります。音楽も一緒で、原作の音楽がそのまま使われているところも、新曲が使われているところもあるので、懐かしい要素も新しい要素も楽しんでいただけたらと思います」と締めくくりました。

第2部:関係者の本音メッセージに内山昂輝さん、木村昴さんマジ照れ!?

 第2部では、複数のテーマをもとにしたキャスト陣のトークセッションがくり広げられました。

 ここでとくに盛り上がったのは、内山さんを小学5年生のころから知っているという、本作の音響監督を務める清水氏からのメッセージ。

 清水氏のメッセージは「かつての内山くんといえば“無愛想な声優、日本代表”といっても過言ではありませんでした」と前置きしつつ、そんな内山さんがアニメ版の収録で、久しぶりのアフレコとなる鉢嶺さんをやさしく手助けする場面を目撃したときの感慨深さについて触れられており、これには内山さんも苦笑。

 その後、内山さんははじめてネクを演じた高校生のころを振り返り、他人と壁をつくるネクの気持ちに強い共感を持っていたことを明かします。

『すばらしきこのせかい The Animation』ワールドプレミアをリポート。第1話先行上映&キャスト陣のマジ照れトークをチェック!

木村良平さんや鉢嶺さんからも当時の内山さんのクールさや、収録になった途端に頼もしくなるギャップに関する証言が寄せられ、終始照れ笑いを浮かべながら話を聞く内山さんが印象的な一幕でした。

 本作のオープニングテーマ曲『TEENAGE CITY RIOT feat.R-指定』を手掛けるバンド“ALI(アリ)”のボーカルであるLEOさんからは、音楽を通して長年の親交がある木村昴さんへのメッセージが。

 LEOさんは木村さんのことを“ライバルであり仲間”と称しつつ、「音楽への愛をいつか一緒に表現できたり、ともにステージに立てたら嬉しい」と表明。

 これを受けて木村さんは「僕が出るアニメの主題歌をLEOくんがやる、という夢が10代のころからあって、『すばらしきこのせかい The Animation』でこの夢が叶ってるんですよ」という熱いエピソードを披露。木村さんとLEOさんとで、また別の形で一緒に何かをしたいという、新たな目標が生まれたことも語りました。

『すばらしきこのせかい The Animation』ワールドプレミアをリポート。第1話先行上映&キャスト陣のマジ照れトークをチェック!

 そして本音の夢を熱く語った木村さんもまた、最後はやっぱりちょっと気恥ずかしそうだったのでした。

『すばらしきこのせかい The Animation』ワールドプレミアをリポート。第1話先行上映&キャスト陣のマジ照れトークをチェック!

視聴チケットは3月21日(日)の20時まで販売中

 貴重な第1話の先行上映だけでなく、本稿に書いた以外にもさまざまな興味深いトークが飛び出した『すばらしきこのせかい The Animation』ワールドプレミア。

 このイベントは3月21日(日)23時59分までアーカイブ配信にも対応しており、こちらを視聴するためのチケットは3月21日(日)の20時まで販売中です(第2部まで視聴したい場合は、“ワールドプレミア+キャストトークセッション”のチケットを購入する必要があるので注意)。

 リポートを読んで視聴したくなった方は、ぜひチェックしてみてください。

『すばらしきこのせかい The Animation』ワールドプレミア、チケット販売ページ