ユービーアイソフトより発売中の『ウォッチドッグス』シリーズ最新作『ウォッチドッグス レギオン』。同作において、2021年3月10日（日本時間）に待望のオンラインモードが追加される予定となっている。本稿ではメディア向けに実施された先行体験デモプレイの模様をお届けする。
まずは『ウォッチドッグス レギオン』本編をおさらい
『ウォッチドッグス レギオン』は近未来のロンドンを舞台とした、オープンワールドアクションゲーム。プレイヤーは、レジスタンス“デットセック”の一員として、軍事民間企業アルビオン・セキュリティに支配されたロンドンを取り戻すために戦っていく。
本作ではこれまでのシリーズのような明確な主人公は不在。プレイヤーはロンドンの住人でさるNPCをリクルートし、プレイヤーキャラクターとしてミッションを進めてくことになる。
ロンドン市内にいるNPCであれば、老若男女問わず誰でもリクルートできるのが本作最大の特徴。また、NPCの持つアビリティは職業とリンクしており、貨物ドローンを操作できる建設作業員、やアサルトライフルを所持している軍人、ハッキングに特化したハッカーなど多種多様だ。
そのため、ミッションの攻略方法は使用するNPCによってまったく違うものとなる。たとえば、FPS／TPSゲームを得意とする人は強い銃を所持する軍人をリクルートすることで、正面突破でミッションクリアを狙う、ということも可能。自分自身のプレイスタイルに合わせて、NPCをリクルートすることがスムーズな攻略への近道だ。
ミッション攻略をよりスムーズに行ううえでポイントとなるのが、ハッキングだ。本作も従来のシリーズのように、ハッキングを使うことで攻略がしやすくなる。監視カメラをハッキングして敵の位置を把握することで安全に建物の中に侵入したり、スパイダーボットを使うことで自らは建物内に入らずとも必要な情報だけ抜き取ったりというステルスプレイが効果的だ。
近未来のロンドンは散策しているだけでもおもしろい。飛び交うドローンや、自動運転によって無人で走っている車から未来の世界を感じ、ロンドンの街並みを観光気分で味わうこともできる。また、街を散策していると出会うNPCに対しては、まるでスカウトマンかのように、“どんな能力を持っているのか”とついつい物色してしまう。
ついに、オンラインモードが３月に実装予定！
そして３月には、そんな『ウォッチドッグス レギオン』のオンラインモードが追加される。オンラインモードでは、本編と同様にオンライン専用のチームを編成でき、好きなNPCをリクルートしてプレイヤーキャラクターとして操作することができる。そして、オンラインモードではフレンドや仲間たちのチームといっしょにロンドンを探索可能。
ふたり～4人でカジュアルに進めることができる“COOPミッション”や、4人での協力が必須な高難易度の“タクティカルOP”といったPvEモード、スパイダーボットによるシューティングPvPモード“スパイダーボットアリーナ”がまずは実装される予定。これらのオンラインモードをメディア向けの先行体験会にて先駆けてプレイしてきたので、その模様をお届けしよう。
オンラインモードではシングルプレイのNPCを引き継ぐことができないため、新たにNPCをリクルートしていく必要がある。そして、リクルート方法は本編とは異なり、“影響力”と呼ばれるポイントを使うことで好きなNPCをリクルートすることができる。
この影響力ポイントはオンラインプレイでミッションをこなしていくことで増やしていける。強いアビリティを持ったNPCになればなるほど、求められる影響力ポイントは多くなるので、数多くのミッションをクリアして、より強力なNPCを仲間にしよう。
オンラインモード紹介動画
ロンドンフリーローミング（ひとり～4人）
オンラインモードにおいて、ロビーのような役割を持つロンドンフリーローミング。こちらのモードではロンドンを探索しながら、新たなNPCをリクルートすることや、ソロプレイ専用のミッションを進められる。ミッションをクリアして影響力ポイントを獲得しよう。
フリーローミング中に他プレイヤーとのマッチングが行われ、自動マッチングのパブリックモードとフレンド限定でのマッチングの2種類がある。ロンドンフリーローミングからそのまま他プレイヤーとともに協力ミッションやタクティカルOPを進めることが可能だ。
協力ミッション（条件：ふたり以上）
ふたり～4人で協力し、アルビオンなどの敵対勢力と戦う協力ミッション。先行体験会では、車両の爆破ミッションや人質の救出ミッション、潜入ミッションの3つに挑戦した。
今回挑戦したミッションはマルチプレイならではのギミックが特別あるわけではなく、ソロプレイのミッションを協力して進めることができるような形となっていた。そのため、難易度は比較的やさしめとなっており、カジュアルに楽しむことができた。
万が一ダウンしてしまっても、味方による蘇生や自分の所有するNPCと交代することでミッションを継続することができる。
ミッション終了後、自動的に次のミッションへと移行してくれるため、煩わしい受注や移動もなくノンストレスでミッションを連続でこなすことができた。
タクティカルOP（条件：3人以上／4人推奨）
3人以上でプレイ可能なタクティカルOP、今回は“リーダー・オブ・ザ・パーク”と呼ばれるものをプレイ。こちらは全部で5つのミッションで構成されており、ミッション中に誰かひとりでも倒されてしまったら失敗となる高難度の内容となっている。
また、離れた場所での同時作業によって進行できる仕掛けもあるため、ボイスチャットなどでコミュニケーションをとりつつ進めていくとスムーズ。倒されてしまったら失敗となってしまうということもあり、緊張感の漂うプレイとなった。
＜役割分担することでスムーズな攻略に＞
シングルプレイの時にはスパイダーポッドや監視カメラをハッキングして建物内の状況を把握する“索敵”をまず行い、状況によって暗号キーが必要な扉を開けるために暗号キーを手に入れるなどの侵入に必要な“準備”をして、実際に建物内に“侵入”するといった、順序立てた攻略を求められていた。
マルチプレイでは味方と協力することでこれらを同時並行に進めることができるため、安全かつスピーディーに攻略することも可能。また、ハッキングによるサポートは強力なため、味方に後方支援してもらえると心強い。
＜ステルスプレイは難しい？＞
今回のプレイではステルスプレイを心掛けてはいたものの、4人同時のプレイでは誰かしら見つかってしまうことが多く、交戦状態になることがしばしば。戦いを避けるプレイングは難しそうなため、これらのミッションを行う前に銃撃戦を想定したNPCをリクルートしておくといいだろう。
スパイダーボットアリーナ
武器を搭載したスパイダーボットによるPvPモード“スパイダーボットアリーナ”。こちらは4人のプレイヤーによるフリーフォーオールデスマッチとなっており、マップ上にはランダムでSMGや追尾ミサイルなどの武器が手に入るミステリーボックスや、スパイダーボットのライフを回復することができるライフキットが配置されている。デフォルトの武器では攻撃力が低く、なかなか相手を撃退することができないため、積極的にミステリーボックスを取りに行くことをおすすめする。
体験プレイを終えて
オンラインモードでも本作の目玉であるリクルートシステムが楽しめる。見た目重視でNPCを選ぶ人もいれば、能力重視で選ぶ人など、個性豊かなメンバーでミッションをこなすことになりそうだ。
ソロプレイではハッキングをしながらの戦闘に忙しさを感じる部分もあったが、仲間に頼れるオンラインプレイでは、戦闘に専念する人とハッキングでサポートする人といった形で連携をとったプレイングも可能に。先行体験会では、ボイスチャットを使うことで和気あいあいとした雰囲気で楽しくミッションを進めることができた。
また、本作ならではのハッキングによる連係プレイは非常にスタイリッシュだ。貨物ドローンで空からの援護や、カーチェイス時に追ってくる車の進行を妨げたるようなハッキングを利用した連携は、本作ならではの要素であり、まるで映画の主人公になった気分に。
『ウォッチドッグス』シリーズはソロプレイというイメージが強いが、本作のオンラインモードはカジュアルな協力ミッションから高難易度なタクティカルOPと幅広い難易度で楽しむことができるため、フレンドとのCo-opゲームを探している人にもおすすめしたい。
