『NieR』シリーズ初のスマホ向けタイトルである完全新作『NieR Re[in]carnation(ニーア リィンカーネーション)』が本日(2021年2月18日)、ついにサービス開始となる。
本作は、檻(ケージ)と呼ばれる世界で目覚めた少女が、ケージに点在する武器に眠る記憶の歪みを正して、失ったものを取り戻していく、というメインクエストを軸に、さまざまな物語が描かれる。
謎多き物語を彩るのは家庭用ゲームのような3Dグラフィックに加え、絵本のような2Dグラフィックで、懐かしくも新しい、そんなさまざまな味わいが楽しめる、ほかにはないユニークな作品となっている。
本稿では、そんな『ニーア リィンカーネーション』とはどんなゲームなのか、登場キャラクターやゲームシステムなどの基本情報を総まとめ!(ただし、まだまだ謎が多い……)
【祝! 事前登録100万人達成!】
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— NieR Re[in]carnation (@NieR_Rein)
2021-02-17 20:00:52
メインキャラクターデザインは吉田明彦氏、コンセプトアートは幸田和磨氏
本作はプロデューサーに齊藤陽介氏(スクウェア・エニックス)、クリエティブ・ディレクターにヨコオタロウ氏(ブッコロ)、音楽は岡部啓一(MONACA)、そして『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』から引き続き、メインキャラクターデザインは吉田明彦氏(CyDesignation)、コンセプトアートは幸田和磨氏が担当している。開発はアプリボットが手掛け、ディレクターは同社の松川大地氏。
少女が目覚めたのは檻(ケージ)と呼ばれる異界
本作は白い少女が、檻(ケージ)と呼ばれる場所の冷たい石の床の上で目を覚ましたところから始まる。少女はここがどこなのか、自分は何者なのか、そしてなぜここにいるのかもわからない。すべてが謎に包まれたまま先に進むと、ママと名乗る不思議な生物と遭遇する。少女はそのママに導かれ、ケージの奥へと進んで行く――。
閉ざされた意思、異界の夢――白い少女(声:長江里加)
彼女は気付けば“檻(ケージ)”の石の上に倒れていた。毎晩のように見る悪夢にさいなまれている。心やさしく、明るい性格だが、その首輪や包帯にはどんな理由があるのだろうか。
幾千の物語、幾万の夢跡――ママ(声:原由実)
“ママ”を自称する不思議な生物。“檻(ケージ)”について何かを知っているらしく、少女を導いてくれる。景色を楽しんだり周囲の装飾にちょっかいをかけたり、自由過ぎる一面も。
ケージにはさまざまな謎が
ケージには巨大な何かがいたり、道中には黒き怪物や黒い鳥、謎の老人がいたり、それらが何のために存在するのかも謎に包まれている。また、ケージには武器を携えた謎の彫像が点在する。その武器の記憶(物語)を回収していくことが少女が失ったものを取り戻すことなり、さらに願いを叶えるためにもなるという……。
秘めた言葉、迷える夢――黒き怪物(声:川原元幸)
“檻”をさまよう謎の存在。その姿は甲冑を着た騎士のようでもあり、物言わぬ虫のようでもある。何か目的があるようだが――。
武器に眠る戦いの物語
ケージに点在する彫像が持つ武器には“記憶の物語”――ウェポンストーリー(※)が眠っている。その物語は黒い敵に歪められ、本来の物語になっていない。その物語を体験しながら歪みを正し、そして武器を回収していくことが本作の目的のひとつ。
武器に眠る物語にはさまざまな登場人物が登場する。
※ウェポンストーリー……『ドラッグ オン ドラグーン』や『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』などのヨコオ作品では、登場する武器にそれぞれに物語が設定され、強化して武器のレベルを上げることで続きの物語が楽しめる(最大Lv4まで。つまり4編からなるショートストーリーが武器それぞれに用意)という“ウェポンストーリー”が特徴のひとつとなっている。
物語を歪めている黒い敵を倒せ
武器の物語の中では、黒い敵の群れに取り憑かれた者が立ち塞がる。その黒い敵の群れが物語の姿を歪めており、バトルに勝利して黒い敵を倒すと、歪められた物語を修復することができるのだ。
武器に眠る物語は時代、登場人物などもさまざま
武器に眠る物語はケージの3Dグラフィックとは異なり、2Dの絵本のようなテイストで描かれる。その物語は時代背景や、和と洋、登場人物など世界観もさまざま。物語のテイストは狂気を帯びていたり、歪んだ何かだったり、切なかったり……と『ニーア』らしい物語やそうでないものも!?
潰えぬ意思、気高き誓い――流浪の少年(声:皆川純子)
機械仕掛けの兵士とともに旅をする少年。機知に富み、心やさしい性格で、幾多の困難に道をさえぎられながら、とある誓いのため国々を回っている。
機械の祈り、忠誠の誓約――機械仕掛けの兵士(声:佐藤拓也)
王城の地下に廃棄されていた、旧型の機械兵士。永らく機能を停止し、空虚な時を過ごしていたが、ある少年との出会いによって、己の内に“意志”を灯すことになる。
残酷な希望、止まった時間――義肢の狩人(声:福原綾香)
緑豊かな国で暮らす狩人。機械の手足、真っ白な長髪。変わった風貌に秘められたその経緯は、怒りと憎しみに彩られていた。
静かな怒り、咲き誇る花――暗殺者(声:喜多村英梨)
とある大名に代々仕える殺し屋の家系の、現当主を務める女性。苦しい鍛練によって培われた殺しの腕はすさまじく、大名からの信頼も厚い。
男の悲哀、旅路の果て――山に挑み続ける者(声:山路和弘)
いくつもの名峰を制してきた冒険家。男は残された家族のことも省みず、生と死の境界線を求めて危険に身を投じる。今日もまた、まだ見ぬ頂を求めて、人跡未踏と言われる氷雪の山に挑む。
ひとつの物語、諧謔の道化――運送屋(声:会一太郎)
ママに似た形状だが、帽子や鞄などの容姿や、その思想、性格はママとは異なるようだ。話好きで社交的。ただし何を運送しているかは秘密。
届かぬ言葉、消せぬ記憶――白衣の男(声:堀内賢雄)
妻とともに施設に囚われ、ある化け物との戦いを強いられた、寡黙な兵士。自身の息子をその化け物に奪われており、復讐のために剣を握る。
家族の悲哀、戻らない過去――白衣の女(声:佐藤聡美)
夫とともに施設に囚われ、ある化け物との戦いを強いられた、穏和な兵士。つぎつぎと仲間が倒れていく過酷な日々の中でも、やさしさを忘れずにいる清廉な女性。
華麗でスピーディーなバトル
バトルは絵本のような武器の物語の世界とは一変し、奥行きがある3Dグラフィックで描かれる臨場感溢れるものになっている。最大3人のパーティー編成で、キャラクターは『NieR』らしく華麗でスピーディーに動くが、バトルシステムはターン制で通常攻撃は自動で行われる。ウェポンスキルとキャラスキルはそれぞれのゲージが溜まると任意のタイミングで発動することができる。すべてをオートに任せることも可能だ。
ウェポンスキル
画面下の武器アイコン外枠のゲージが時間が経過することで溜まり、ゲージが最大まで溜まると、武器アイコンをタッチすることで装備武器のウェポンスキルが発動できる。
キャラスキル
ダメージを与えるか受けることでキャラゲージが溜まり、最大まで溜まるとキャラアイコンをタッチすることでキャラクターのスキルが発動できる。
オトモ
オトモを装備すると(画面下ではぬいぐるみみたいなヤツ)、バトル中に一度だけオトモスキルが発動できる。オトモは『NieR』シリーズでいえば白の書やポッドのようなサポート的な存在。
多数の武器にもれなく用意されるウェポンストーリー
本作に登場する武器は新規はもちろん、これまでのヨコオ作品に登場した武器もラインアップされている。武器すべてにウェポンストーリーが用意されており、過去のヨコオ作品に登場した武器には新規のウェポンストーリーが用意されている。その武器のほんの一部とウェポンストーリーLv1を紹介。
サービス開始と同時に『NieR:Automata』とのコラボ開始
メインクエストの物語に武器に用意されたウェポンストーリー、そのほかにも大小さまざまな物語が用意され、『ニーア』シリーズでもっとも物語のバリエーションに富んだ作品となっている『NieR Re[in]carnation』。さまざまな物語詰まった本作は、過去作の物語を知らなくても楽しめるうえ、アクションのイメージが強いシリーズだけれどスマホ向けにバトルもお手軽なバランスで、『ニーア』を知らない人は入門用に最適。しかも、ファンにとってはサービス開始から『NieR:Automata』のコラボイベントもスタートし、『NieR Re[in]carnation』でしか見ることができない2Bや9S、A2、そして新コスチュームも登場し、『NieR:Automata』本編とは少し雰囲気の違う3人と出会うことができるのはうれしい!
何はともあれ、まずは『NieR Re[in]carnation』をプレイし、新たな『ニーア』の世界を堪能しましょう!