1997年からテレビ東京系で放送されたCGアニメ『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』。じつはこの作品、『トランスフォーマー』シリーズにしては珍しく、ギャグ路線を突っ走っておりまして……。

『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』(アマゾンプライムビデオ)

 宇宙征服を企む悪のトランスフォーマー“デストロン”と、それに立ち向かう正義のトランスフォーマー“サイバトロン”の戦いを描く本作。日本版には

  • 子安武人さん
  • 高木渉さん
  • 山口勝平さん
  • 藤原啓治さん
  • 千葉繁さん

 といった豪華声優陣が声を吹き込みました。“トランスフォーマー”シリーズといえばかっこいい変身シーンが見どころですが、本作のトランスフォーマーたちはクルマ……ではなく動物へと変身します。この設定だけでも十分興味深いものの、本作には他にもある大きな特徴が。

アニメ『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』大物声優陣のアドリブに腹筋崩壊! “声優無法地帯”として語り継がれる伝説作品【アマゾンプライムビデオおすすめ】
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 その特徴こそ、上に紹介した声優たちが作中に放り込んだギャグやパロディ。じつは本作は、後に“声優無法地帯”として語り継がれるほど声優たちが暴走した伝説のアニメなのです。

 彼らのやりたい放題っぷりを説明するべく、オープニングテーマ直前に流れるナレーションを例にとってご紹介しましょう。たとえば第11話『さよならラットル!?』のオープニングでは、ラットル役の山口勝平さんがやりたい放題。

 音楽が流れるなり「今日のサブタイは『さよならラットル!?』だってさ~」、「おいらの運命やいかに!」と煽ると、勝手にオープニングテーマを歌い始めます。

アニメ『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』大物声優陣のアドリブに腹筋崩壊! “声優無法地帯”として語り継がれる伝説作品【アマゾンプライムビデオおすすめ】
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 オープニング前のナレーションはその後も悪化(?)し、最終話ではメインキャラたちがテーマ曲を大合唱することになります。とはいえ、オープニングテーマ『WAR WAR! STOP IT』はテンポの速い早口ラップが特徴的な曲。そのため“合唱”と言っても、彼らは大声で歌詞の一部を叫ぶばかり……。しかも曲の最後には「なかなかうまくできたなあ!」といった満足気な声まで収録されています。なんて自由なんだ(笑)。

 キャスト陣は、第10話『殺人ウイルス』のようなシリアスな展開でもふざけ抜きました。本エピソードでは、普段はやさしいコンボイがウイルスにおかされて凶暴化。ついにはコンボイに攻撃を仕掛けたタランスが刺されるという深刻な事態が発生しますが、当のタランスが放った言葉は「よい子のみんなは、真似しないでね~」。思わず「ここはふざけちゃダメでしょ!」とツッコミたくなりますよ。

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 レジェンド級の大物声優たちが自由奔放に声を吹き込んだ異色アニメ『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』。現在アマゾンプライムでは全話視聴可能なので、彼らによる“無法地帯”をぜひその耳で確認するべし。

※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。

『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』(アマゾンプライムビデオ)