その地方の町には山の如く巨大な男が佇み、警察官として治安を守っている。ある日、無実の罪に問われ刑務所に送られることになったあなたは、この不思議な町と巨人の監視からの逃走を試みる……。

 ロシアのインディースタジオTallboysによるPCゲーム『Militsioner』は、そんな政治風刺を忍ばせた不条理系SFのような設定による一人称視点アクションアドベンチャーゲームだ。

 トラックに飛び乗るか、それとも駅まで行って列車に忍び込むか、あるいは……。もちろん巨人の監視はあるし、こちらを罪人と思っている町の人々も協力的ではないので、うまくやり過ごすすべを見つけなければならない。逃走ルートは複数あり、プレイヤーがいろいろ試せるようになっているという。

 また音声入力によるコミュニケーションシステムが搭載される予定で、マイクを介した巨人や住人たちとのやり取りもゲームプレイの重要な要素のひとつとなるらしい(非英語/ロシア語話者にはちょっと大変そうだが)。昨日掲載されたアップデートによると、現在は体験版の完成を目指しているとのこと。

 ちなみに本作、ゲーム発売前どころか断片的な開発中映像がネットにちらほら上がっているだけの段階にも関わらず、すでにロシアの公共テレビ局で「反ロシア的ではないか」と取り上げられるなど、きっちりマークされている模様。いろいろ大変そうだが、なんとか完成までこぎつけて欲しいところだ。恐ロシア。