ゲーム業界の最新作が次々と発表される世界最大級のゲームショー“E3”が、今年は米時間の6月15日から17日にかけて3日間のオンライン配信イベントとして行われるという計画が浮上した。

 これは、海外Web媒体のVGC誌が入手した出展者への提案書によってスクープされたもの。物理的にリアルイベントを行う可能性も残っているものの、各種発表配信やメディア等へのストリーミング経由のデモプレイなどを含むオンラインイベントにフォーカスしているという。

 ここで昨年のことを振り返っておくと、E3 2020はコロナ禍の影響でイベントが中止となり、オンライン開催を模索していたものの実際の動きは限定的なものに。一方でE3との関係も深かったジェフ・キーリー氏がパブリッシャー各社や団体の発表配信をまとめたSummer Game Festivalをローンチし、成功を収めたのも記憶に新しいところだ。

 E3に対しては以前より旧態依然とした体質や高額な費用をネックに大手パブリッシャーなどが独自イベントに切り替える“E3離れ”が起こっており、まずはオンラインイベントへの転換を成功させられるかどうかに“コロナ以降”のE3が業界の中心とあり続けられるかがかかっていそうだ。