2021年2月1日、任天堂は公式サイトで“2021年3月期 第3四半期 決算短信”を発表した。合わせて、ゲーム専用機販売実績を更新。Nintendo Switchの累計販売台数が7987万台となりニンテンドー3DSシリーズを上回ったことが明らかとなった。

2021年3月期 第3四半期 決算説明資料(任天堂公式サイト/PDF)

Switchの累計販売台数は7987万台に

Switchの累計販売台数が7987万台となり3DSを超える。『あつ森』売上本数は1941万本に【任天堂決算】
任天堂公式サイト ゲーム専用機販売実績“累計販売数量”より

 2020年4月~12月の9ヵ月間で、Nintendo Switch本体は2410万台を売り上げ、世界累計販売台数は7987万台に。Nintendo Switch用ソフトは、同期間で1億7610万本、累計販売本数は5億3234万本となったとしている(数字は2020年12月末のもの)。

 この数字はニンテンドー3DSシリーズの本体販売台数7594万台を上回り、ソフト販売本数でもニンテンドー3DS用ソフトの累計3億8585万本を大きく上回っている。

 Nintendo Switchは、ハードが発売された2017年から、本体、ソフトとも、3年連続で前年よりも売り上げを伸ばしていることとなる。

Switchの累計販売台数が7987万台となり3DSを超える。『あつ森』売上本数は1941万本に【任天堂決算】
任天堂公式サイト ゲーム専用機販売実績“販売数量推移”より

 任天堂公式サイト“ゲーム専用機販売実績”ページでは、“販売量推移”、“タイトル数推移”ともに、表・グラフでわかりやすくまとめられたデータを閲覧することができる。

『あつ森』1941万本、『マリオ3D コレクション』832万本、『リングフィット』595万本

Switchの累計販売台数が7987万台となり3DSを超える。『あつ森』売上本数は1941万本に【任天堂決算】
任天堂“2021年3月期第3四半期 決算説明資料”より抜粋

 Nintendo Switch用ソフトでは、以下のソフトがとくに大きく売り上げた。

(※2020年4月~12月の世界累計での数字)

 同期間に100万本以上を販売したミリオンセールタイトルは、任天堂のソフトが20本、そのほか9本で、計29タイトルに登ったことを明らかにしている。

デジタル売上高は40%超に

Switchの累計販売台数が7987万台となり3DSを超える。『あつ森』売上本数は1941万本に【任天堂決算】
任天堂“2021年3月期第3四半期 決算説明資料”より抜粋

 デジタル売り上げ高は前年同期比140%超の2560億円となった。内訳を見ると、ダウンロード専用ソフト、追加ダウンロードコンテンツ、Nintendo Switch Onlineでの収益が大きく伸びており、パッケージ版も発売されているソフトのダウンロード販売額は、407億円から410億円の微増に留まっている。

年間の最終利益も過去最高を見込む

 Nintendo Switchの好調を受け、2020年4月から12月までの連結売上高は昨年同期比37.3%増となる1兆4044億円、純利益は同91.8%増の3766億円となり、過去最高の数字になったとのこと。

 合わせて、1年間の業績予想も上方修正し、売上高は1兆4000億円から1兆6000億円へ、最終利益は2000億円から3000億円へと引き上げた。これも過去最高の数字となる見込みだ。