2021年1月28日、日本一ソフトウェアより『魔界戦記ディスガイア6』(以下、『ディスガイア6』)が発売。本作は、人気シミュレーションRPG『魔界戦記ディスガイア』シリーズの約6年ぶりとなるナンバリング最新作。
本作でも、シリーズの伝統である極限のキャラクター育成が楽しめるシステムや、魔界の住人たちが織り成す破天荒なストーリーは健在。
本記事では、さらに進化した『ディスガイア6』の魅力を、過去タイトルをすべてやり込んだライターがプレイ映像と併せてお届け。キャラクター育成のちょっとしたコツも併せて掲載しているので、ぜひ最後まで読んでほしい。
『魔界戦記ディスガイア6』先行プレイ映像で魅力をお届け!
さらなる進化を遂げた新生『ディスガイア』を堪能!
『ディスガイア5』が発売されてから約6年。久しぶりに『ディスガイア』シリーズのナンバリング最新作が出るという知らせを聞いたときは胸躍らせた。
最大レベルの上限が9999万9999まで引き上げられたことや自動戦闘の実装など、ワクワクする情報が飛び出し、プレイしたくてたまらないファンも多かったはずだ。筆者もそのひとりである。
実際に『ディスガイア6』をプレイして驚いたのが、自動戦闘や自動周回機能があまりに便利だったこと! 従来のシリーズ作品では、ストーリー攻略で行き詰まったときは手動でステージを周回して、レベル上げをしていく必要があった。
だがしかし! 本作からは、空いた時間にこれまでクリアーしたステージを、自動戦闘を使ってレベル上げしておけばオーケー。時間に余裕ができたら、ストーリーの攻略に乗り出せばいい。自動で同じステージに挑むよう設定することもできるので、たとえば、学校や仕事に行っているあいだにレベルを上げて、帰宅したらステージ攻略、といったことも可能だ。
RPGを敬遠している人の中には、「ストーリーを早く読みたいけど、RPGはレベル上げをしなければいけないのが正直めんどくさい……」という人も一定数いると思うが、本作ならば自動戦闘のおかげでサクサク進められるので安心してほしい。
また、自動戦闘のAIを設定できる“魔心エディット”を使えば、ただキャラクターに攻撃させるだけでなく、HPの減った味方を回復させたり、特定のオブジェクトを優先的に壊すといった細かな命令も可能だ。
ステージを連続でクリアーする必要のある“アイテム界”を攻略するのにも、魔心エディットは便利。瀕死の味方がいるときは回復技を使うよう指示し、いない場合は周囲の敵を攻撃するよう指示すれば自動戦闘でも安全に攻略してくれるようになる。魔心エディットを使いこなすことができれば、より快適にやり込みができるはずだ。
同時に倍速モードも利用すればもっとサクサク稼げるように。最大32倍速まで戦闘を早めることができ、ステージのクリアーも一瞬。特殊技の演出も省略するよう設定しておくと、あっという間にレベルが上げられるように。画期的すぎる……!
『ディスガイア』シリーズといえば、どこまでもキャラクターを強化できるやり込み要素が推されていることも多いが、ストーリーも大きな魅力のひとつだ。そして本作においても、ストーリーは先の気になる展開で、筆者はやめどきを見失ってしまうほど熱中してプレイしていた。
本作は、ゾンビである主人公のゼットが、世界滅亡の危機の原因となっている破壊神に立ち向かうストーリー。ただのゾンビが世界を脅かす存在に勝てるわけがないと思いきや、ゼットは死ぬたびに別の世界へ飛ぶ“超転生”の使い手で、何度でも立ち上がり強くなっていく。
最初はひとりと一匹(相棒のケルベロス)で異世界を渡り歩くが、世界を巡り仲間を増やしていく中でゼットの心境にも変化が現れ始める。なぜゼットは誰も頼ることができなかったのか、なぜ破壊神を追っているのか……などなど、ストーリーを追っていく中で彼の境遇に関する謎がスルスルと解けていく。
さらに、作中で胸が熱くなる展開の数々を見せられて、つい時間を忘れてのめり込んでしまっていたのだ。
規格外のやり込み要素がさらにパワーアップ!
本作では、カスタマイズのバリエーションも豊富に。シリーズおなじみのキャラメイクは、なんと22種もの職業から選んで作成可能。
新たにサイキックや呪眼族などの職業も追加され、筆者もどの職業から作成すればいいのか迷ってしまった……。ただ、一度作成したキャラクターは別の職業へと転生できるので、とりあえず見た目の好みで決めるといいだろう。
キャラクターを強化していくためには、本作におけるキーワードのひとつでもある“超転生”を駆使していく必要がある。超転生を使うと、対象となるキャラクターのレベルがゼロになってしまうものの、“カルマ”が入手できる。
この貯まったカルマを消費することで、基本能力値を上昇させたり、移動距離を伸ばしたりと、さまざまな恩恵を受けられるのだ。超転生すればするほど強くなり、レベル1の状態でも、レベルが格上の敵を倒せるようになる。
また、キャラクターに付け換えができる特殊能力“魔ビリティー”の種類はなんと300以上! 能力を大幅に上げるものから、取得経験値を倍に増やせるものまで用意されている。
能力値やダメージが上がる魔ビリティーを複数セットすれば、これまで歯が立たなかった敵も倒せるようになったりと、組み合わせ次第で攻略の幅を広げてくれている。
そして本作では、ケタ外れなレベルまでキャラクターを育成可能で、なおかつダメージも“京”を越えるという目を疑うような数値をたたき出せることで話題になっていた。
筆者はいちシリーズファンとして、どちらも達成せねばと思い、やり込みにやり込んだ結果、9999万9999レベルまでキャラクターを育成し、ダメージも京まで出せるように! これまでのシリーズでは出せなかったケタのダメージを見た際は思わず感動してしまった……(笑)。
なお、レベルを上げていく最中で便利だと感じたのが以下の機能だ。
- 自動戦闘
- チート屋
- イノセント牧場
自動戦闘は上記でも触れたので割愛するとして、ふたつ目のチート屋はさまざまな戦闘で獲得できる経験値の取得率を変動できる機能。
たとえば、戦闘で手に入るお金をゼロにして、減らした分のパーセンテージを経験値に上乗せすることが可能。経験値の取得率を一極集中で上げれば、キャラクターのレベルもサクサク上がっていくようになる。
『ディスガイア』シリーズで最強のキャラクターを作成する際には、“EXP増加屋”と呼ばれる獲得経験値を増やす“イノセント”を集めるのが事前準備では欠かせない。そのEXP増加屋の収集に使うのが“イノセント牧場”だ。
イノセント牧場は、装備にさまざまな効果をもたらすイノセントを成長させられる施設となっている。また、預けたイノセントはステージクリアー後に、一定確率で増殖する場合も。
前作でもイノセント牧場は実装されていたが、本作では自動戦闘のおかげで放置しているだけで該当のイノセントを楽に増殖できる。さらに、EXP増加屋以外のイノセントを増やすのにも重宝する施設となっている。
育てたキャラクターで高難度ステージに挑戦してみるもよし、最強のパーティーを作るべくほかのキャラクターを作成するもよし。やり込み要素がさらにパワーアップした本作を、シリーズファンはもちろん、まだ『ディスガイア』に触れたことがない人も、ぜひプレイしてみてほしい。