原作・ほったゆみ氏、作画・小畑健氏によるマンガ『ヒカルの碁』。1999年から2003年まで『週刊少年ジャンプ』で連載された大人気作品です。現在アマゾンプライムでは、アニメ全75話が視聴可能。いまもなお根強い人気を誇る“囲碁アニメ”の魅力を探っていきましょう。

『ヒカルの碁』(アマゾンプライムビデオ)

 アニメ『ヒカルの碁』を語るうえでまず説明すべきは、原作のすばらしさ。原作マンガはなんと“第45回小学館漫画賞”や“第7回手塚治虫文化賞新生賞”も受賞しました。さらに作画を担当した小畑健氏といえば、『DEATH NOTE』や『バクマン。』の作画も手がけたマンガ家。ストーリー・作画ともに評価の高い作品です。

 アニメは、主人公・進藤ヒカルが祖父の家で古い基盤を見つける場面からスタート。基盤には平安時代の天才棋士・藤原佐為の霊が宿っており、彼との出会いをきっかけにヒカルは囲碁に魅了されていきます。

 しかし、佐為の姿を見ることができるのはヒカルだけ。ヒカルは佐為の存在を知られぬように日々を過ごします。

アニメ『ヒカルの碁』別れのシーンは号泣必死!? 心を揺さぶられる伝説の“囲碁アニメ”の魅力に迫る【アマゾンプライムビデオおすすめ】
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 ジャンプ連載作品が原作とはいえ、異能力の使い手もファンタジーキャラも登場しない本作(幽霊の佐為はともかくとして)。

 かといって、登場人物の魅力が薄いということはありません。たとえばヒカルのライバル少年・アキラの強さは圧巻。第9話では、盤をいっさい見ずに碁を打つ“目隠し碁”で余裕の勝利をおさめていました。

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 個性的なキャラクターもさることながら、本作の見どころは“細やかな心理描写”。とくに佐為の揺れ動く心をていねいに追いかけています。

 もともとは囲碁に興味がなかったヒカルを使うようにして現世でも囲碁を楽しんでいた佐為。しかし徐々に囲碁に惹かれていくヒカルは、佐為抜きでも碁を打つようになります。第47話にて「ヒカルはもう私に打たせてくれる気はないのだろうか」と悲しげな表情を浮かべる佐為には、誰もが心を揺さぶられるはずですよ。

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 さらに、第60話『さよならヒカル』は号泣必至。自身が消えゆく運命にあることを知った佐為は、未来を持つヒカルへの嫉妬から終始不機嫌な様子を見せています。しかしそれ以上に“ヒカルと別れたくない”という気持ちが強く、消える直前の“最後の一局”ではつらそうな面持ちに。

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 ちなみに佐為が消えてしまった後、佐為の強さを再認識したヒカル。「佐為に打たせたほうが良かった!!」と泣きじゃくる彼は、囲碁を打つことをやめてしまい……? この続きはアマゾンプライムでチェックしてくださいね。

 囲碁のルールがわからない方でも十分に楽しめる『ヒカルの碁』。あなたも本作で“囲碁の世界”に足を踏み入れてみては?

※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。

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