驚きの仕掛けが多くてワクワクしたストーリー
1995年(平成7年)12月9日は、スーパーファミコン用ソフト『ドラゴンクエストVI 幻の大地』が発売された日。本日で発売から25周年を迎えました。
スーパーファミコンで発売された最後のナンバリングタイトルとなる『ドラゴンクエストVI 幻の大地』。その内容はふたつの世界を行き来して、因縁の魔王を倒すというストーリーでした。『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』や『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』など、ふたつの世界を行き来する作品はこれまでのシリーズにもあったものの、本作は序盤から登場し、自由に行き来することができるのが特徴でした。
本作から登場する“かっこよさ”のパラメーターを競う“ベストドレッサーコンテスト”や、仲間にしたモンスターのスライムで戦いを勝ち抜いていく“スライムかくとうじょう”などの寄り道要素もたくさんあり、世界の広さを感じることができました。
もうひとつの世界“幻の大地”の設定や魔王であるムドーの正体など、ストーリーには、驚きの仕掛けが多くてワクワクしましたね。
また、ムドーは物語の中盤で討伐することになり、それ以降は主人公自身の当てのない自分探しの旅が始まるという構成も斬新。エンディングは印象深く、心のなかに残っている人も多いのではないでしょうか。
仲間キャラクターは旅の武闘家であるハッサンやミステリアスな女性のミレーユ、“青い閃光”の異名を持つさすらいの剣士・テリーなどが登場。テリーは後に『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』の主人公に抜擢されるぐらいの人気キャラクターでした。
個人的には、とある事情を抱える戦士・アモスが好きでした。グラフィックが汎用戦士の流用ということもあり、立ち位置としては地味なキャラクターだったため、『ドラゴンクエストライバルズ』にCV付きで登場したときはうれしかった(笑)。
システムは『ドラゴンクエストIII』以来の転職システムが登場。本作は『ドラゴンクエストIII』と違って転職をしてもレベルは変わらず、装備できるものも変化なし。そのため、気軽に転職することが可能でした。転職はシリーズおなじみのダーマ神殿でおこないますが、ここにピチピチギャルになりたいおじいさんがいて笑いました。『ドラゴンクエストIII』のダーマ神殿に「わしは ぴちぴちギャルに なりたいのう」と言っていたおじいさんがいたのですが、まさか今回もいるとは。なお、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』の“時渡りの迷宮”で“幻の大地の祭壇”に行くと、ダーマ神殿で“ぴちぴちギャルになりたい!”というクエストを受けることができました(笑)。
余談が長くなりましたが、『ドラゴンクエストVI 幻の大地』では、職業によってさまざまな呪文や特技を覚えることができ、いちど覚えたものはほかの職業になっても使うことができるので、転職をくり返すことでキャラクターをどんどん強くすることができました。
また、ふたつ以上の“基本職”を極めることで“上級職”への転職が可能に。条件を満たせば主人公以外も“勇者”の職業に付くことが可能だったので、当時、驚いたファンも多かったのではないでしょうか。
現在、『ドラゴンクエストVI 幻の大地』は2010年1月28日に発売されたニンテンドーDS版を移植したスマホアプリ版が配信中です。