2005年(平成17年)12月8日は、『龍が如く』シリーズ第1作であるプレイステーション2用ソフト『龍が如く』が発売された日。本日でシリーズ発売15周年を迎えました。

『龍が如く』シリーズ発売15周年。熱い人間ドラマと遊びの広さで多くのファンから愛される【今日は何の日?】
『龍が如く』シリーズ発売15周年。熱い人間ドラマと遊びの広さで多くのファンから愛される【今日は何の日?】
『龍が如く』

 『龍が如く』シリーズは東城会という関東一円を拠点にする極道組織に属していた桐生一馬を中心に、裏社会で生きる人間たちを描いたアクション・アドベンチャーゲーム。

 シリーズ総合監督を務める名越稔洋さんは著書の『ゲーム屋人生―名越武芸帖』にて、『龍が如く』は日本向けにすることで日本人に心の底から納得してもらえる作品にしたかったこと、18禁の内容にすることで狙いを明確化させ、ストーリーを濃くしたかったこと、テーマや世界観の激しさだけが変に注目されないため、開発費に厚みを持たせて圧倒的クオリティーを目指したことを語っています。

 『龍が如く』以前にも極道が出てくるような作品はありましたが、ここまで裏社会の血なまぐさい組織の抗争を描いた作品は本シリーズが初めてだったのではないでしょうか。なお、バイオレンスであるものの、根底で描かれるのは登場するキャラクターたちの熱い生き様であり、そこに多くのユーザーも心惹かれているのではないかと思います。

 シリーズで長らく主人公を務めた桐生一馬は強さと優しさを兼ね備えたカリスマ性の持ち主であり、『龍が如く』と聞いて桐生の顔を思い浮かべる人も多いハズ。

『龍が如く』シリーズ発売15周年。熱い人間ドラマと遊びの広さで多くのファンから愛される【今日は何の日?】
『龍が如く0 誓いの場所』
『龍が如く』シリーズ発売15周年。熱い人間ドラマと遊びの広さで多くのファンから愛される【今日は何の日?】
『龍が如く 極』
『龍が如く』シリーズ発売15周年。熱い人間ドラマと遊びの広さで多くのファンから愛される【今日は何の日?】
『龍が如く 極2』
『龍が如く』シリーズ発売15周年。熱い人間ドラマと遊びの広さで多くのファンから愛される【今日は何の日?】
『龍が如く3』

 シリーズ最新作『龍が如く7 光と闇の行方』では、桐生に変わって元荒川組の構成員・春日一番が主人公に。彼は圧倒的な存在である桐生と違って親しみのあるキャラクター。桐生とは異なる魅力を持つ主人公になりました。

 『龍が如く』シリーズには嶋野の狂犬と呼ばれる真島吾朗や“極道18人殺し”の異名を持つ冴島大河など魅力的なキャラクターがたくさん登場。なお、渡哲也さんやビートたけしさんなど著名人も出演しており、その知名度がファン層の拡大に繋がっています。個人的に印象深いのは『龍が如く0 誓いの場所』に登場した竹内力さん、小沢仁志さん、中野英雄さんの3名。3名はキャラクターボイスだけでなくフェイスキャプチャーも担当していますが、物語の冒頭で、この3人に詰められるシーンはめちゃくちゃ怖かったです(笑)。

 また、『龍が如く0 誓いの場所』は人気セクシー女優100名を対象とした人気投票を開催。そのうちの上位30名をゲーム内に登場させる企画を実施したことも思い出深いです。自分も毎日お気に入りの女優に投票していましたが、誰に投票していたかは秘密です。

 『龍が如く』シリーズの魅力のひとつに、リアルに作られた街を自在に歩き回れるという点も。歌舞伎町をモデルにした架空の町・神室町を中心に大阪の道頓堀がモデルの蒼天堀や福岡の中洲が舞台の永洲街など、さまざまな街が登場します。

『龍が如く』シリーズ発売15周年。熱い人間ドラマと遊びの広さで多くのファンから愛される【今日は何の日?】
『龍が如く4 伝説を継ぐもの』
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『龍が如く5 夢、叶えし者』
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『龍が如く6 命の詩。』
『龍が如く』シリーズ発売15周年。熱い人間ドラマと遊びの広さで多くのファンから愛される【今日は何の日?】
『龍が如く7 光と闇の行方』

 個人的に印象深いのは『龍が如く3』に登場した沖縄県那覇市が舞台の琉球街。機種がプレイステーション2からプレイステーション3になったこともあり、一気に実在感が増してビックリしました。また、『龍が如く0 誓いの場所』は1988年を舞台にしているのですが、捨ててあるゴミ袋の色が青いなどといった細かいところも、ちゃんと当時が反映されていて感心しました。

 街の中にはパチンコやカジノ、カラオケなどがあり、これらを楽しめるのも魅力。また、いわゆる大人の遊びであるキャバクラが体験できるのも本シリーズならではです。筆者は『龍が如く5 夢、叶えし者』に登場した博多のりくちゃんがお気に入りです(笑)。

 最新作『龍が如く7』を除くシリーズ作のバトル部分はアクションですが、ヒートゲージがたまるとくり出せる“ヒートアクション”は壁に顔面を叩きつけるものなど、ド派手な演出もあり、爽快感バツグン。誰でもケンカ最強の男になることができます。

これまでの今日は何の日?