仲間から外れない詩人や「私が町長です」としか言わない町長も話題に
いまから25年前の1995年(平成7年)11月11日は、スーパファミコン用『ロマンシング サ・ガ3』が発売された日。
『ロマンシング サ・ガ3』はスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたRPG。『サガ』シリーズの6作目で『ロマンシング サ・ガ』シリーズとしては3作目となる作品です。
1995年はスーパーファミコンの円熟期であり、同時期に発売された『タクティクスオウガ』や『クロノ・トリガー』と同じく美しいドットグラフィックが目を引きました。とくにモンスターは凄まじい描き込みでしたね。
ゲーム内容は8人の主人公の中からひとりを選び、復活した“四魔貴族”を倒すというもの。仲間にできるキャラクターはロブスター族のボストンや象族のぞう、ゆきだるまなど個性的な人物が多かったです。仲間は酒場で外すことができますが、詩人のように「いやです」と断るキャラクターもいて、そういったところも『サガ』らしさがありました。
また、イベントでは主人公たちを生贄にしようとハメたのに、無事にボスを倒して戻ってきても「私が町長です」としか言わないキドラント町長が、いろいろな意味で話題となり、いまなおファンのあいだで語り継がれています。
バトル部分は前作『ロマンシング サ・ガ2』を進化させたもの。“極意”というシステムが追加され、極意を取得することでほかのキャラクターもその技を使うことができるため、よりバトルの自由度が高くなりました。また、主人公を控えにすることで特殊な陣形技などが使える“コマンダーモード”もありました。
『ロマンシング サ・ガ2』と異なり、宿屋に泊まるだけでLPが回復するなど、難易度的に優しくなったところも多く、高難易度が多い『サガ』シリーズのなかでは、比較的初心者に優しく遊びやすい作品に仕上がっています。
他社を買収しながら自身の会社を発展させる“トレード”や戦闘シミュレーションゲームの“マスコンバット”といった骨太なミニゲームもあり、そちらもやり応えがありました。
そんな本作は2019年11月11日にHDリマスター版がプレイステーション4、Nintendo Switch、Xbox One、Steam、Windows 10、PS Vitaで発売されました。“つよくてニューゲーム”や新ダンジョン“暗闇の迷宮”などの新要素が追加されたほか、あのキドラント町長のイベントにもちょっとした変化が………。
オリジナル版を当時プレイしたという人も、まだプレイしたことがないという人も、この25周年を機会に本作をプレイしてみてはいかがでしょうか。