4Kの解像度に感動

 いまから4年前の2016年(平成28年)11月10日は、プレイステーション4 Proが発売された日。

 プレイステーション4 Proは、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)から発売された据え置き型ゲーム機。よりハイクオリティーなゲーム体験を可能にした、プレイステーション4のハイエンドモデルという位置付けとなる。サイズは従来のPS4よりも若干大きくなり、サンドイッチのパンを3枚合わせたような見た目になった(従来機はパン2枚だった)。本体に刻印された“PS4”の文字もメタリックで輝いている。

PS4 Proが発売された日。4KやHDRに対応し、一層の臨場感でゲームが楽しめる新型マシンの登場にハイエンド志向のゲームファンが歓喜【今日は何の日?】

 最大の特徴は4K解像度に対応している点。4Kテレビを持っていれば、フルHDの約4倍となる高精細な映像を出力してゲームを楽しめる。“PS4 Pro Enhanced”と表記されたタイトルであれば、一部の映像表現を強化したり、フレームレートを安定化させたりできるなど、さまざまな恩恵も受けられるのがうれしいところ。

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こちらは、2018年3月8日に数量限定で発売されたプレイステーション 4 Pro グレイシャー・ホワイト。

 スーパーサンプリングモードを有効にすれば、2K以下の解像度のテレビに接続している場合でも画質がアップ。PS4 Proに未対応な古いゲームでも、タイトルによってはブーストモードの有効化でフレームレートが向上するといったメリットもあった。リモートプレイ時も最大1080pでストリーミングが可能となっている。

 筆者がいちばん驚いたのは、じつは4K解像度よりも(従来機にもアプデで対応された)HDR(ハイダイナミックレンジ)のオンオフによる映像の変化のほう。正直、テレビのHDRの解説などを読んでもいまいちピンときていなかったのでずっとスルーしていたのだが、昨年(2019年)4Kモニターを購入してHDRを初体験。誇張なしでモヤが晴れたようなスッキリした画面になって大層な衝撃を受けた。対応モニターをすぐ買わずにずっと放置していたのが悔やまれる。

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上がHDRオフで下がHDRオン。『デス・ストランディング』より。

 また、プレイステーション VRではPS4 Proを使うことで、より鮮明かつ安定した映像でゲームを楽しめるようになる。VRゲームでは臨場感に大きく影響するため、本機でプレイしておきたいところだ。

 さらに、ゲームプレイのキャプチャーやスクリーンショットもより高解像度なものにパワーアップ。YouTubeなどでストリーミングをしているユーザーにとってはうれしい変更点だったかもしれない。背面にはPS5ではなくなってしまった光デジタル出力があるので、利用者にとってはありがたいところだろう。地味にUSBポートが従来機よりひとつ増え、3つになっているのも便利だった。筆者は背面のUSBポートに最近まで気づかず、ハブを買ってしまっていたのがショックだった(笑)。

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