2020年10月16日に発売が開始されたNintendo Switchソフト『マリオカート ライブ ホームサーキット』。カメラが内蔵されたカートと、Nintendo Switchが連動し、ユーザーの部屋がマリオカートのサーキットに早変わりしてしまうという同作だが、高い自由度ゆえに「おもしろいコースを作るにはどうしたら?」というプレイヤーも少なくないはず。

【MARIOKART LIVE HOME CIRCUIT】『マリオカート ライブ ホームサーキット』で遊んでみた! リアルに走るカートがかわいすぎる!!【マリカー】

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コース作りの基本

 本作のコースの作りかたはいたってシンプル。4つのゲートを配置し、それを順番に通過しながらカートで走ったルートがそのままコースとして生成される。ただ、そのシンプルさゆえに、どんなコースを作っていいか悩み始めるとキリがないわけで……。そこで本稿では、筆者が考える“おもしろいコースにするための基本的なポイント”を皆さんにレクチャーしていく。

 これを踏まえたうえで部分的な改修を行っていけば、自宅にテクニカルかつ挑戦しがいのあるコースを作ることもできるハズだ!!

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マリオとルイージのカートを並べて撮影。しっかりした作りなので、飾っておいてもイイ感じ。
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4枚入りのゲートは折り畳み方式。脚の部分が収納できるので、コンパクトにまとめられる。組み立て簡単で片づけもラクチン。
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今回の撮影に使用したのは16人用の会議室。ご家庭の2部屋をつなげたくらいの広さだ。『マリオカート ライブ ホームサーキット』を遊ぶ場所は6畳以上が推奨とのことだが、コースの真ん中にテーブルやソファーがあっても大丈夫なので、カートが走れるスペースを確保しつつ、コース作りをしよう。
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4つのゲートを配置したら、カートを走らせてコースを作成。ゲートを通過する順番さえ合っていれば、カートを走らせるルートは自由だ。単純なものから、ちょっと複雑なものまで、コース作りは手軽に行える。
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配置するゲートの左右には、水を入れたペットボトルなどの重しを置いておくことを強く推奨する。これがないと、レース中にカートが接触してゲートの方向が変わってしまう可能性があるからだ。

ポイントその1:困ったら8の字を基本に考える!

 あまり深いことを考えずとも、おもしろくなるレイアウトとしてオススメなのが、8の字をベースにしたコースだ。これなら、スペースのわりにコース全長を長めにとることができるうえ、コーナーの形状がドリフトに向いている形になり、走るとプレイヤーの腕前の差が出やすいコースになりやすい。

 ただし、複数のプレイヤーで遊ぶ際はコースの中央でカートが接触する可能性があるので、注意が必要だ。とはいえ、本作ではそういうアクシデントはレースを盛り上げるひとつのエッセンスにもなりやすいので、あえてここではオススメしていきたい!

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白→黄色→青→緑の順にゲートを通過するのだが、ゲートを通過すべき方向が決まっているので、この配置で8の字になる。ゲートを配置する際は、少し角度に変化をつけたりしてもいい。

ポイントその2:走行不能にならない程度に、地面に変化をつけてみる

 基本的に本作は平らな場所でのプレイが推奨されているが、真っ平らでなければダメなわけでもない。そこで、コースの一部だけ床を変えてみるというのも変化のひとつとしてオススメ。今回の撮影時は、ホームセンターにあるような床パネルのようなものを使ったが、実際の家ならフローリングの床の一部に絨毯を敷く……なんていう変化でもいいだろう。

 実際にはほんのわずかな段差なのだが、ゲームをやっていると「おお! 段差だ!!」と感じられるようになる。なお、カートのグリップ性能はけっこう高いので、たとえフローリングであっても滑るようなことはない。もちろん、あえてタイヤが滑りやすくなるように工夫するのもいいかも? 今回のプレイ時にはそういったことはしていないので、それでレースがおもしろくなるかどうかは謎。推奨はしないが、自己責任でどうぞ。

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撮影を行った会議室の床が絨毯のような材質だったので、今回はフローリングやタイルのようなものを敷いてみた。これで滑りやすくなるということもあまりなかったので、“段差を感じる”以外の意味はあまりないかもしれない。

ポイントその3:ショートカットを防ぐ障害物を置く

 コース作成時に走ったルートがそのままコースにはなるものの、ゲームとしては1から4までのゲートを通過すれば、コースを1周したことになる仕組み。つまり、コースの形状を無視したショートカットもできてしまうというわけだ。それを防ぐためにカートが衝突したくらいでは動かないような障害物を置き、否が応でもコース上を走らなければならないようにするというのも、コース作成には欠かせないテクニックになる。

 逆に言えば、1ヵ所だけカートが通過できるような隙を作り、ショートカットを可能にしておくのもいいだろう。もちろん、そういう場所は狭く作り、失敗するとタイムロスになるような工夫も欠かせない。

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ゲートを通過した直後にクルリ回りと込めないよう、近くにあった空気清浄機を障害物として配置した。これだけで、走行ラインがかなり変わる。
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カートが空気清浄機の電源ケーブルに引っかかって走行不能になるケースが発生。ケーブル類はテープで本体に付けておくなど、コース上で片づけられるものは可能な限り整理しておきたい。

ポイントその4:コース上にあえて障害物を置いてもよし

 走行ラインとして考えればベストと思われるような場所に、あえて障害物を置いておくのも、本作のコースとして考えればおもしろくなる。たとえば、下の写真のような配置がその最たるモノだ。イスの脚があえてコースに入るように設置されているため、いい感じでコーナーを曲がっていくと接触してしまうのだ。うまく避けるには、あえて遠回りするか、減速して内側に飛び込むかの選択を強いられることになるというワケ。

 コースの形状自体はシンプルなものでも、こういった工夫をすることにより、テクニカルなものに変貌することがあることを覚えておくといい。

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コース上に障害物を置くといっても、あまり通らない場所にあっても意味がない。ベストラインか、そこから少しズラしたところに置くのが、おもしろくするコツだ。

ポイントその5:可能なら長い直線をコースに入れ込んでも!

 コースを設置する部屋の近くに廊下があるなら、そこをコースの一部にして、直線を往復するようなレイアウトにしてしまうのもいいだろう。直線なのでプレイヤーの腕前が出ることはあまりないが、先端部分に置いたゲートでアイテムを取れるようにしておけば、ダッシュキノコやキラーなどのアイテムを効果的に使える場に変身!

 これで、レースがよりエキサイティングな展開にすることは間違いない。もちろん、その廊下に障害物を置くことで、基本は直線でありながら早く走るのにテクニックを要求されるセクションにすることもできる。

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撮影時は、編集部の廊下をロングストレートに。あまり長いと無線LANに影響が出てしまうのでほどほどに。10メートルくらいであれば問題なさそうだったが、壁などがあると快適に走らせられる距離が短くなる可能性が高まるので!

 筆者のプレイ経験から導き出した、おもしろいコースにするための基本的なポイントは以上の5点になる。そして、さらにひとつアドバイスをするなら、「まずはこれらのポイントを踏まえてコースを作ってみて!」ということ。とりあえず作ったコースで遊んでいると「ここがこうなったらおもしろそう!」というポイントが必ず出てくるからだ。その直感を信じてどんどん改修していけば、きっとキミの家の長所を活かしたすばらしいコースが生まれるハズ!