スマートフォン向けリズム＆アドベンチャーゲーム『バンドリ！ ガールズバンドパーティ！』（以下、『ガルパ』）に“RAISE A SUILEN”（以下、RAS）が登場。それを記念してメンバーを演じる5人のキャストへのインタビューを実施！ 第3弾はマスキングを演じる夏芽さん。キャラクターを演じるときに心掛けていることや好きなバンド・メンバーを撮り下ろし写真とともにお届け!!
※インタビューは2020年8月上旬に取材したものです。
バンドリ！ ガールズバンドパーティ！ RAISE A SUILEN紹介PV
夏芽（なつめ）
7月20日生まれ。東京都出身。海外での音楽活動を経験したのち、フリーランスのドラマーとして、数々のアーティストのサポートで活動。2017年には復活した新生SHAZNA（ヴィジュアル系ロックバンド）の新メンバーとして加入。
情に熱く仲間思いなマスキングには乙女な一面も
――夏芽さんが演じる“マスキング”はどのようなキャラクターなのでしょうか？
夏芽 マスキングは、白雪学園というお嬢様学校に通っている高校2年生です。お嬢様学校に通っているのに言動がヤンキーぽくて怖がられがちなところもあるんですが、情に熱く仲間思いな優しい子です。汎用うさぎちゃんの洋服を着たり、メンバーのためにケーキを焼いてあげたりと、乙女なところもマスキングの魅力だと思います。
――マスキングはどういった経緯でドラムを始めたのでしょうか？
夏芽実家で八百屋とライブハウス“Galaxy”を営む父親が、元ドラマーでそんな父に憧れてドラムを始めたのがきっかけです。高い技術を持っていてさまざまなバンドのサポートドラムをこなしてきました。しかし狂犬と呼ばれていて、首輪をつけていてもバンドごと引っ張り回すほど荒々しいドラムを叩くため、気の合う仲間とバンドを組みたい思いがなかなか実らなかったという過去があります。
――高校1年生でありながらそのパワフルさはすごいですよね。そんなマスキングを演じることが決まったときの心境はいかがでしたか？
夏芽ドラマーとして活動している私が、まさか声優をやることになるとは夢にも思っていなかったので、驚きと喜びが突き抜けてやばかったです。もともとゲームやアニメが大好きなんです。だからなおのことうれしくて。
――なるほど。マスキングのキャラクターデザインと設定を見たときはどうでしたか？
夏芽金髪で背が高いところや、好きな食べ物、かわいいものが好きな性格など、いろいろな部分を似せていただけてうれしかったです。でも狂犬やヤンキーではありませんよ（笑）。
――狂犬やヤンキーぽさはオリジナル要素なんですね（笑）。初めての声優ということでかなり苦労されたのでは？
夏芽私はそもそも声を使う仕事すらしたことがなかったので、発声やマイクへの声の乗せかたなど、基礎をまったく知らない状態でした。ですので、ひといち倍がんばらないといけないという気持ちを持ってRaychellとふたりでレッスンに通い、一生懸命練習を重ねました。
――初めてのアフレコ現場はどうでしたか？
夏芽アフレコ現場って、ほかの声優やスタッフさんからよく見えるんですよ。収録するときに緊張で足が震えたら恥ずかしいなと思って、初日は足元が見えないようにロングスカートを履いていきました（笑）。でも集中して収録に臨んだら大丈夫でした。
――ほかの声優さんからアドバイスをもらうことはあったのでしょうか？
夏芽アニメ“BanG Dream! 2nd Season”のスタジオでの挨拶のときに、モカ役の三澤さんに「初めてでめっちゃ緊張します……」って話したら、すごい笑顔で「大丈夫大丈夫！」と和ませてくれてそれがすごく印象的でありがたかったです。あとアニメ“BanG Dream! 3rd Season”でマスキングがほかのメンバーと話すシーンがあったんですが、掛け合いの相手がそのときに来ていなくてずっとひとりで話し続けたんです。それがなかなかうまくいかなくて、そんなときに香澄役の愛美さんが「私もそういうことがあったし、がんばって！」と励ましてくれて、それがすごいうれしかったです。
――皆さん優しいですね。『ガルパ』の収録はどうでしたか？
夏芽最初はRASの5人でいっしょに録ったのち、途中から個別で録りました。私はまだ慣れていないので、ディレクションしてくださるスタッフさんが私の前のセリフを言ってくれて、それに対してセリフを言うという形で収録しました。2日かけて録る予定だったのが、1日で終わったので、アニメのときほど緊張せずに演じられたと思います。
――どういったところを心掛けて演じたのでしょうか？
夏芽いちばん最初にマスキングの声をテストでやったときに、私の地声がマスキングの印象と全然違うと言われたんです。それで低い声でゆっくりと話し、感情もあんまり表に出さない感じを意識して演じるようにしました。
――演じていく中でキャラクターへの印象が変わった部分はあるのでしょうか？
夏芽アニメ“BanG Dream! 2nd Season”では、のっそりしていて感情をあまりださず、笑うこともなかったので、何を考えているかわからないキャラクターという印象が強かったです。しかしアニメ“BanG Dream! 3rd Season”では感情を表に出すようになって、じつはすごく表情豊かな子であるとわかってうれしかったです。あと白雪学園の制服がかわいくて印象的でした。
――個人的にはいちばんいろいろなものが見えた子だと思いました。
夏芽そうですよね！ 愛読書のスナッピーちゃんや、クッキーのアイシングなど、いろいろな面が見れてよかったですし、私もうれしくなっちゃいました。
――そんなマスキングの姿から学んだことはありますか？
夏芽良くも悪くもなんですが、思ったらすぐ行動するところですね。パレオを連れ戻すときの、どこに行けばいいかわからないけど、仲間のためにとりあえず行くという自分に素直なところや、嘘偽りない気持ちを持っているところがいいですよね。
夏芽さんにとっても思い出深い一曲“Beautiful Birthday”
――RASのバンドストーリーで印象に残っているシーンを教えてください。
夏芽前編は、RoseliaさんとRASの直接対決の直前ですね。Roseliaさんの楽屋でリサ姉のアイシングクッキーを皆で食べようとしているときのやり取りが、徐々にキャラクターどうしが仲良くなっていく感じが出ていて好きです。あとライブ直前に円陣を組んで、とりあえずやってみたらグダグダでチュチュに即却下されるシーンもすごく好きです（笑）。
――あそこのやり取りは思わず笑みがこぼれてしまいます（笑）。バンドストーリーの後編はどうでしょうか？
夏芽後編はパレオを取り戻すところと、チュチュの誕生日ですね。RASを続けたいという気持ちを抱いて各々がパレオを迎えにいき、その気持ちが通じてRASが再びひとつになる。そして、チュチュの誕生日を祝って“Beautiful Birthday”を送るところは、リアルのメンバーどうしで「RASがひとつになれて本当によかったよね」と感動を共有できたシーンでもあるので印象的でした。あと私が誕生日のときにメンバーが“Beautiful Birthday”のBGMをかけて祝ってくれたり、ツイッターでファンの皆さんが“Beautiful Birthday”とコメントを寄せてくれたりして、私にとっても思い出深いバースデーソングですね。
――“Beautiful Birthday”のほかに印象に残っている楽曲はありますか？
夏芽“EXPOSE’Burn out!!!’”ですね。MVがすごくカッコよかったです。レイヤのタコさんウィンナーだぎゃあや、ロックの指鉄砲や枕の跡をつけてきてパレオに怒られるマスキングなど、MVを撮影するエピソードも印象的でした。
――ちなみに『ガルパ』は日ごろからプレイされているんでしょうか？
夏芽やってます！ いまEXトライマスターを目指しています。もう少しで難易度27の壁を突破できそうなところまで来ました。
――27までいけるんですか。すごいですね！ ノーツの速度はどれくらいでしょうか？
夏芽ノーツの速度は9.5でやってます。速いほうがやりやすいですよね。
――RAS以外で好きなバンドはあるのでしょうか？
夏芽皆好きで選べないんですけど……あえて選ぶとしたらハロー、ハッピーワールド！さんです。こころちゃんのぶっ飛び具合とかわいらしさがすごく好きなんですよ！ メンバーを率いて世界中を笑顔にするこころのリーダーシップとパワーは見ていて憧れますし、とにかくかわいいと思います！
――マスキングとして絡んでみたいキャラクターもこころですか？
夏芽そこはミッシェルかなぁ。マスキングとミッシェルの絡みってヤバそうじゃないですか（笑）。マスキングってけっこうとぼけているところがあるので、ミッシェルの中に美咲が入っている前提で接するのか、それともミッシェルはミッシェルとして接するのか……。マスキングだったらどっちなんだろうって思います（笑）。
――たしかにそれは気になりますね。絡みと言えばアニメではドラム会議がありましたよね。
夏芽ドラマーってじつは、リアルでもすごく集まるんですよ。なんでかわからないんですけど（笑）。ですので、アニメの中でドラマー会議があったのがすごくうれしかったですし、ほかのドラマーの皆さんとももっと絡みたいですね。麻弥とマスキングの関係とか、ラーメン好きの巴がラーメン銀河にやってくるとか、いろいろ考えちゃいますね。
――いろいろな組み合わせが示唆されていて、今後のイベントが楽しみです。好きな楽曲も教えてください。
夏芽Poppin'Partyさんの“二重の虹(ダブル レインボウ)”が大好きです！ バラバラになりかけたPoppin'Partyさんが、仲直りしてライブを成功させるというストーリーと合っていて、滅茶苦茶泣きました。
――最後に読者やファンのかたに向けてメッセージをお願いします。
夏芽 まだ『バンドリ！』やRASを知らないという方は、ぜひこの機会にアニメとゲームに触れてほしいです。触れれば作品のよさがわかって人生がさらに潤うと思います！ そして、いつも応援してくださっている皆さん、アニメ“3rd Season”が終わってすごく悲しかったですが、つぎは『ガルパ』という新たな舞台でストーリーや、他バンドとの絡みが展開していきますので、楽しみにしていただけたらうれしいです。
