スマートフォン向けリズム&アドベンチャーゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』(以下、『ガルパ』)に“RAISE A SUILEN”(以下、RAS)が登場。それを記念してメンバーを演じる5人のキャストへのインタビューを実施! 第1弾はレイヤを演じるRaychellさん。キャラクターを演じるときに心掛けていることや好きなバンド・メンバーを撮り下ろし写真とともにお届け!!

※インタビューは2020年8月上旬に取材したものです。

バンドリ! ガールズバンドパーティ! RAISE A SUILEN紹介PV

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Raychell(れいちぇる)

1月13日生まれ。アーティストとしてだけではなく、ラジオパーソナリティーや女優としてマルチに活躍中。2017年には復活した新生SHAZNA(ヴィジュアル系ロックバンド)の新メンバーとして加入。

初めての声優に苦戦しながらも成長していくレイヤの感情を表現

『バンドリ! ガルパ』 RAISE A SUILENレイヤ役Raychellさんが語る“RASのボーカルになってレイヤが得たもの”【RAS登場記念キャストインタビュー第1弾】

――Raychellさんが演じる“レイヤ”はどのようなキャラクターなのでしょうか?

Raychellレイヤは、なんでも歌いこなせる高校2年生の女の子で、RASに加入する前はさまざまなバンドのサポートメンバーをやっていました。落ち着いた話しかたや、人と距離を保って接するなど、同世代の子と比べると大人びた部分があります。

――Poppin'Partyの花園たえとは幼なじみの間柄ですよね?

Raychellそうです。レイヤがミュージックスクールに通っていたころ、周囲から歌いかたが子どもらしくないと言われて傷ついたことがあって、そんなレイヤを救ってくれたのがたえなんです。そんなたえが大好きで彼女といっしょにバンドをやりたくてベースを始め、ここまでずっと音楽を続けてきた一途な面があります。

『バンドリ! ガルパ』 RAISE A SUILENレイヤ役Raychellさんが語る“RASのボーカルになってレイヤが得たもの”【RAS登場記念キャストインタビュー第1弾】

――RASはリアルバンドとしても活動されていますが、レイヤを演じることが決まったのはリアルバンド結成後なのでしょうか?

Raychellそうですね。私たちはバンド結成が先で、あとからキャラクターをいただきました。レイヤのデザインを見たとき私にすごく似せていただいて自分の分身ができたかのようですごくうれしかったです。

――“分身ができたかのよう”とのことですが、内面的に似ている部分はあるのでしょうか?

Raychell歌と音楽が大好きで、小さいころから歌手になりたくてずっと歌い続けている部分はすごくリンクすると思っています。あと私もレイヤのようにドライな部分があったりするので。

――なるほど、そういった面も似ていると。Raychellさんは『バンドリ!』で初めて声優に挑戦されたんですよね?

Raychellはい。ラジオや映画の経験はありましたが、声優は『バンドリ!』が初めてでした。アニメの収録が始まる前に夏芽といっしょに何度もレッスンを受けました。でもそれだけじゃ足りず、さまざまなアニメを見て息遣いやセリフの言い回し、レイヤだったらどういうふうに言うのかを研究しました。改めて声だけでキャラクターを表現して演技する声優さんってすごいなと体感しました。

――初めてということもあってかなりの苦労があったのですね。

Raychellでもレイヤという存在をバンドや歌に反映できたので、声優というお仕事に触れられてすごく勉強になりましたし、よい経験ができました。

『バンドリ! ガルパ』 RAISE A SUILENレイヤ役Raychellさんが語る“RASのボーカルになってレイヤが得たもの”【RAS登場記念キャストインタビュー第1弾】

――なるほど。収録時はどうでしたか?

Raychell息遣いや言葉のテンション感など、わからないことがあったら声優としての先輩である、莉子ちゃん、玲鳳ちゃん、吏佐につねに聞くようにしました。あとAパートとBパート前に、RASの皆が読み合わせに付き合ってくれてすごくありがたかったです。

――ゲームの収録は基本的には個別ですよね。そこはどうだったのでしょうか?

Raychellじつは今回のゲームの収録は、RASのメンバーが全員揃った状態で録ったんです。掛け合いのときも互いの声とテンション感を聴きながら収録でき、いい雰囲気の中でできて楽しかったです。

――たしかにそれなら掛け合いもやりやすいですよね。

Raychellゲーム独自の要素として、ライブ中のスキル発動時にバンドメンバーどうしの掛け合いがあって、そこは通常のセリフとはまた違ったテンション感や高揚感があるんです。クールさを残しつつもライブ中のレイヤならどういうテンションで話すかを考えながら録りました。掛け合いの相手によってテンション感や話す感じが変わってくるので、ぜひいろいろなメンバーと組んで聞き比べて欲しいです!

――私もいろいろ試してみようと思います! 収録ではどういったところを意識して演技したのでしょうか?

RaychellRASに加入した直後のレイヤは、メンバーのことを仲間というよりも仕事のパートナーとして見ている部分がありました。ですが、物語が進んでいくにつれて心を開いていき、メンバーを仲間として大切に思うようになり、バンド内での関わりが徐々に増えていくんです。そんな徐々に成長していくレイヤの感情を場面場面でしっかりと出すようにしています。あとたえと話すときは、うれしさがにじみ出て声がワントーン上がるようにテンションを上げて演じています。

――チュチュとの出会いも大きかったですよね。

Raychellチュチュと出会ったことでレイヤは救われたので、RASのボーカルというポジションを与えてくれた仲間に対する思いやりや優しさといった部分をとくにだいじにしてあげたいです。

――ではレイヤから学んだことはあるのでしょうか?

Raychell仲間への思いやりや音楽を信じ続けるといった一途に思う気持ちですね。私はデビューして10年が経つんですが、じつは『バンドリ!』と出会うまでに何度も仕事をやめようと思ったことがあったんです。けど、音楽が好きでやめられずここまでやってこられました。レイヤは挫けずつねに音楽を信じ続けているので、そんな彼女を見習って私ももっともっとがんばらなきゃいけないなと思いました。

――そんな音楽をつねに信じ続けてきたレイヤとして、マイクの前に立つときに心がけていることを教えてください。

Raychell普段は優しくほんわりしたとした感じで話しますが、マイクを持つと人が変わり、大人らしさが強くなるんです。歌うときはカッコよさや、音のスパイスといった大人っぽいレイヤを意識して歌うようにしています。

『バンドリ! ガルパ』 RAISE A SUILENレイヤ役Raychellさんが語る“RASのボーカルになってレイヤが得たもの”【RAS登場記念キャストインタビュー第1弾】

――それがダイナミックな歌につながっていると。『ガルパ』ではカバー楽曲も歌っていますよね。

Raychell自分の中であまり知らなかったサウンドに出会えて、しかもそれがRASテイストに変わったときの変化がすごくカッコよくて感激しました。

――カバーをする難しさはあったのでしょうか?

Raychellむしろ楽しかったです! 自分にない歌いかたをされているアーティストさんが多くいらっしゃって、原曲をリスペクトしつつもレイヤだったらこういうふうに歌うんだろうなという思いを込めてカバーさせていただきました。ご本家の歌いまわしなども取り入れているので、原曲とカバー楽曲を聞き比べていただけるとより楽しめると思います。

レイヤには年相応の少女らしい一面も

――RASのバンドストーリーやエピソードで印象に残っているシーンを教えてください。

Raychellロックに大人っぽいと言われたレイヤが、年相応の少女らしい一面を見せるところがすごく印象的でした。横断歩道の白い部分だけを歩いて渡っちゃう話や、ロックと近くの横断歩道まで競争する姿を見て愛おしく感じました。あとマスキングへの信頼感があるからこそすっとぼけているレイヤの一面が見られるシーンがあって、それを見ると「心を開けるだいじな仲間と出会えて本当によかったね」と心がホッとするんです。ほかにもRASのストーリーはどれも魅力的なのですべて見て欲しいです!

『バンドリ! ガルパ』 RAISE A SUILENレイヤ役Raychellさんが語る“RASのボーカルになってレイヤが得たもの”【RAS登場記念キャストインタビュー第1弾】

――少女らしさといえば「タコさんウィンナーだぎゃあ」 も印象的でしたね。

Raychellじつはあのシーンは、10パターン録っていて。

――そんなにですか!?

Raychellそうなんですよ!(笑)。はっちゃけている感じからクールなものまで、10段階にわけて録りました。実際にアニメで使われたのは、レイヤを残しつつも少女らしさが感じられる5~6段階のものでした。

――あのシーンはレイヤの意外な一面が垣間見えて思わずホッコリしちゃいました。それとは対照的にRASがバラバラになってしまうシーンはどうなるんだろうとドキドキしました。

Raychellあのときのレイヤは、言いたいことがあっても言い出せない苦しさがあったと思います。リサ姉やたえと話して少しずつ考えかたが変わっていき、たえの「ボーカルは星」という言葉がきっかけで大きく成長できたんです。

――そこからチュチュを連れ出すシーンへとつながるんですよね。演じていてどうでしたか?

Raychellすごく緊張しましたし、足もガクガクでした(笑)。でもレイヤが殻を破るだいじなシーンなので、すごくだいじにしてあげたいと思いながら演じました。収録の際にスタッフさんから「レイヤが変わるだいじなシーンなので、BGMは入れず声だけでしっかりと届けたい」と言われ、チュチュへの思いやRASを引っ張っていくという心の現われを全面に出しました。

――あのシーンはグッときました! そこから一気にRASの絆が深まっていくと。

Raychellチュチュのためにパレオが書いた楽曲“Beautiful Birthday”を演奏するシーンが印象的でした。この楽曲は#11と#13で披露したものなんですが、じつはそれぞれバージョンが違っていて、歌いかたも変えています。

――と言いますと?

Raychell#11は電子音が入っていなくて、チュチュへの感謝と思いやりを込めて優しく歌っていて、#13はチュチュのラップや電子音が入り、一丸となったRASの思いを込めて少し強く歌っているんです。

――もう一度見直して確認したいと思います! 楽曲といえば、ゲームにも実装されている“EXPOSE’Burn out!!!’”のMVはすごかったですよね。

Raychellメンバーとリハーサルをしているときに見せていただいんですけど、カッコよ過ぎて皆で発狂していました(笑)。いま見るとRASとして、ひとりひとりが心に隠しもっているものがすべて表現されていて、レイヤの涙もいまとなっては、「こういうことなのかな?」って自分なりにですが、見えてくるものがありました。MVを作ってくださったスタッフの皆さんは本当に神だなと思います。

『バンドリ! ガルパ』 RAISE A SUILENレイヤ役Raychellさんが語る“RASのボーカルになってレイヤが得たもの”【RAS登場記念キャストインタビュー第1弾】

――そんなMVはゲームでも楽しむことができますが、Raychellさんは『ガルパ』を日ごろからプレイされているのでしょうか?

Raychellゲームが配信された直後からプレイしています!

――好きなバンドやキャラクターはいますか?

RaychellバンドはAfterglowさんとRoseliaさんが大好きです! キャラクターは香澄、たえ、蘭、友希那が好きですが、ほかの子もイベントで印象が変わることが多くて……皆好きです!(笑)。いろいろなエモいペアも見られて、イベントのたびにキュンキュンしちゃいます。あとアニメでは服装ってあんまり変わりませんが、『ガルパ』では衣装や髪型がどんどん変化していくので、それを見られるのがうれしくて、今度はどんな顔を見せてくれるんだろうと毎回ワクワクしながら遊んでいます。

――イベントや衣装によってキャラクターたちのさまざまな姿が見られるのがいいですよね。エモいペアをひと組上げるならどの組み合わせですか?

Raychell氷川姉妹ですかねぇ。双子ってところもまたいいんですよ!

――その気持ちよくわかります! ちなみにレイヤとしてイベントやストーリーで絡んでみたいメンバーはいますか?

Raychell薫と絡んでみたいです。どういう化学変化が起きるか、想像がつかないのですごく見てみたいんですよ!

――たしかにレイヤと薫の組み合わせはどういう感じになるのか想像できませんね(笑)。楽曲はどうでしょうか?

RaychellPoppin'Partyさんの“STAR BEAT!~ホシノコドウ~”と、“キミにもらったもの”が好きです。とくに“キミにもらったもの”は、香澄の歌いかたや感情の込めかた、息の抜きかた、優しさの表現がすごくてプレイしていて、グッとくるんですよ。それにいちばん最初に難易度“Expert”でクリアーできた楽曲でもあるので、そのうれしさも相まって大好きです。

―― Expertをクリアーするほどやり込んでいるのですね。歌ってみたい楽曲はあります?

RaychellRoseliaさんの楽曲ですね。友希那役の相羽さんとよくカラオケに行くので、そのときはいっしょに“FIRE BIRD”や“Neo-Aspect”、“R”を歌っています。公式の場でもいろいろと歌ってみたいです。

――では最後に読者やファンのかたに向けてメッセージをお願いします。

RaychellRAISE A SUILENはまだまだ進化途中で、これからも変化・パワーアップしていくので、そんな私たちを見守っていただけたらうれしいです。ゲームやライブで皆さまと会えるのを楽しみにしているので、これからも『バンドリ!』、そしてRASをよろしくお願いします!

『バンドリ! ガルパ』 RAISE A SUILENレイヤ役Raychellさんが語る“RASのボーカルになってレイヤが得たもの”【RAS登場記念キャストインタビュー第1弾】