国際色豊かな8作品が集結!

 2020年9月23日(水)~27日(日)東京ゲームショウ2020 オンラインが開催(23日はオンライン商談会のみ)。9月25日には公式チャンネルにて、“センス・オブ・ワンダー ナイト 2020(SOWN2020)”が行われた。

ファミ通.com”東京ゲームショウ2020 オンライン“特設サイト
“TGS2020 オンライン“Amazon特設会場

 今年で13回目の実施となる“SOWN”は、“見た瞬間、コンセプトを聞いた瞬間に、誰もがはっと、自分の世界が何か変わるような感覚”=センス・オブ・ワンダーを引き起こすようなゲームのアイデアを発掘し、ゲーム開発者にプレゼンテーションと作品紹介の機会を提供する企画。例年千葉県・幕張メッセの東京ゲームショウ会場で行われていたものが、今年は特設会場でのオンライン開催となった。オンラインでの実施ということで、リモートでのプレゼンとなったことも相まって、今年は“思わぬ国からの応募もあった”という、371作品が応募。

 そのなかから厳選された8タイトルが、“SOWN”のプレゼンの場に臨んだ。すでに、大なり小なり評価を受けているタイトルもあり、まだ体験版段階のゲームもあり……と、バラエティに富んだ8タイトルは以下の通り。記載はプレゼン順。個性的なタイトルが多いだけに、概要を説明するのがムズカシイ……。伝わらないといけないので、動画も交えてどうぞ。

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ゲームジャーナリストの新清士氏やソニー・インタラクティブエンタテインメントの吉田修平氏らが選考委員を努めた。
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皆さん思い思いにプレゼン。国によっては午前4時だったところもあるようで……。

『Infini』Barnaque(カナダ)

概念が擬人化された世界を舞台に、“インフィニ”に閉じ込められた主人公が脱出しようとする“サイケデリックなパズルアドベンチャー”。

『ElecHead』生高橋(日本)

触れたものに電流を流すロボットを操り、ジャンプ、移動、ギミック操作を行うという、電気を操って道を拓く斬新パズル&AVG。

『カニノケンカ -Fight Crab-』カラッパゲームス(日本)

カニどうしが戦って、相手のカニと戦ってひっくり返せば勝利というアクションゲーム。

『Nimbatus -The Space Drone Constructor』Stray Fawn Studio(スイス)

自分でドローンを作って、操作するだけではなく、ドローンを自動で動かすためのプログラミングも楽しめる宇宙探検ゲーム。

『First Class Trouble』Invisible Walls(デンマーク)

人間に紛れたA.I.を探し出す3Dアドベンチャーゲーム。協力プレイがカギを握る。

『Arrog』Leap Game Studios and Hermanos Magia(ペルー)

ペルーの神話や言い伝えを盛り込んだ独特の雰囲気が特徴の神秘的なビジュアルと世界観に満ちたパズル・アドベンチャーゲーム。

『Trash Sailors』fluckyMachine(ポーランド)

最大4人までの協力プレイが可能なセーリングアクション。漂流者のグループを操作し航海していく。

『A Space for the Unbound』Toge Productions(インドネシア)

1990年代後半のインドネシアの田舎を舞台に、少年と超自然的な力を持つ少女の関係を描くアドベンチャーゲーム。美しいピクセルアートをが特徴。

大賞に輝いたのは、『A Space for the Unbound』!

 で、厳正なる審査の結果、各賞が発表。最後に、“Audience Award”として、生高橋氏の『ElecHead』と『A Space for the Unbound』が選出され、決戦投票という形で、視聴者からの投票により、“大賞”と意訳しても間違いないであろう“Grand Audience Award”が選ばれることになったのだが(SNSなどで表明する“ピコピコ”の数による)、僅差で大賞を受賞したのは『A Space for the Unbound』! 開発元であるMojiken Studio CEOのEka Pramdita氏はうれしそうな面持ちだった。 

 なお、同作は、日本ではコーラス・ワールドワイドより、『A Space for the Unbound 心に咲く花』として、Nintendo Switch、プレイステーション4、Xbox One向けにリリースされることが決まっている。

 各賞は以下の通り。

Grand Audience Award

『A Space for the Unbound』Toge Productions(インドネシア)

Best Experimental Game Award

Infini』Barnaque(カナダ)

Best Technological Award

Nimbatus -The Space Drone Constructor』Stray Fawn Studio(スイス)

Best Game Design Award

『ElecHead』生高橋(日本)

Best Art Award

『A Space for the Unbound』Toge Productions(インドネシア)

Best Presentation Award

カニノケンカ -Fight Crab-』カラッパゲームス(日本)

Audience Award

『ElecHead』生高橋(日本)
『A Space for the Unbound』Toge Productions(インドネシア)

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中央で喜んでいるのが、Mojiken Studio CEOのEka Pramdita氏。

※画面は配信番組をキャプチャーしたものです。