アクティビジョンのミリタリーFPS『コール オブ デューティ』(CoD)シリーズ最新作である、『Call of Duty: Black Ops Cold War』のマルチプレイ情報がついに解禁。プレイイベントでわかった今年のCoDの新モードや新たな仕様などを一挙紹介しよう。

 なお本作はプレイステーション4/Xbox One/PC版が11月13日にグローバル発売で、プレイステーション5およびXbox Series X/S版もホリデーシーズンに発売予定となっている。

ゲームシステム:ブラックオプスが現代戦に帰ってきた!

 初代『コール オブ デューティ: ブラックオプス』から続く続編として、1980年代中盤の冷戦末期の極秘作戦をテーマとする本作。マルチプレイでは、キャンペーンモードの数年後が舞台とし、世界各地で続く戦いが描かれる。

 というわけで、ブラックオプス3からは近未来テーマ一本となってヒーローシューター系の特殊能力要素なども導入されたブラックオプスシリーズだが、今作ではそれまでの進化を考慮しつつ、現代戦の範疇でシステムがまとめられている。

 ここでは、本作のマルチプレイ部分のゲームシステムについて、プレイイベントで体験できた内容なども踏まえつつご紹介する。個人的にはやったりやられたりを繰り返す事が多いので、やられてしまってもスコアストリークのスコアがリセットされないのはありがたい。

『Call of Duty: Black Ops Cold War』マルチプレイ情報が解禁! プレイイベントから新モードや新たな仕様を一挙紹介
まぐれで3連続キル中なので獲得スコアにボーナスが付いている。

クラスまわりの仕様

  • メイン・サブの2系統の銃と、タクティカル・リーサル・フィールドアップグレードの3系統のアイテムを持つ
    • 銃はアタッチメントでカスタマイズ可能。アタッチメントによる性能の変動は項目とパーセンテージで明確に示される
      • アタッチメントは通常8ヶ所中5ヶ所しかつけられないが、後述するワイルドカードのひとつ“ガンファイター”を適用すると8つのアタッチメントを一気に装備できる
  • 追加能力は3種類のPERKとワイルドカードで構成される
    • ワイルドカード“PERKグリード”では6種類のPERKをセットできる
  • ゲーム中の行動で獲得したポイントで支援攻撃などを発動する“スコアストリーク”制を採用。3種類を選択できる
    • 死亡してもスコアは失われないが、死なずに複数のキルを稼ぐことでボーナスが増えていく。またキル以外にもチームの目標達成でもポイントが入る。各スコアストリークにはクールダウンが設定されている
  • アバターとして各国の兵士(オペレーター)を選んで外見を変えられるが、性能への影響はない
    • キャンペーンモードに登場する新キャラ“アドラー”なども選択可能

アクションまわりの仕様

  • スプリント(走り)は無制限に可能。また走り始めは通常のダッシュよりも早い
    • スライディングをすると自動的にしゃがみ体制に移行する
  • 海では潜水でき、水中からの銃撃なども可能
  • Armadaマップなどにはジップラインやラペルラインがあり、高所や隣の船などに高速に移動可能

その他のシステムまわりの仕様

  • ゲーム機の世代もまたいだクロスプラットフォームプレイに対応
  • 次世代機およびPCでは4KHDRのグラフィックやレイトレーシングに対応
  • 次世代機では120ヘルツ動作に対応予定で、入力ラグの低減が期待される
  • プレイステーション5ではDual Senseコントローラーのハプティックフィードバックに対応
  • 次世代機およびPCでは水平方向だけでなく上下の音響まで再現する3Dオーディオに対応
  • さまざまな音響ソースから脅威に応じて優先度をつけて音を鳴らす“脅威プライオリティ”システムを搭載する。また地形や遮蔽物の影響を考慮して実践さながらのサウンド体験が可能な音響システムになっている
  • 撃ち合いの際の弾丸による衝撃波(バレット・クラック)の再現により、攻撃者の距離や方角などが伝わりやすくなった
『Call of Duty: Black Ops Cold War』マルチプレイ情報が解禁! プレイイベントから新モードや新たな仕様を一挙紹介
自軍陣地からジップラインで一気に乗り込む。
『Call of Duty: Black Ops Cold War』マルチプレイ情報が解禁! プレイイベントから新モードや新たな仕様を一挙紹介
海面からラペリングで上がる。Warzoneで慣れてる人もいるのでは?

対戦モード:護衛系の新モードや、10分隊が戦う大規模戦が登場予定

 お次は本作での対戦モードを紹介。今回遊べた中では、おなじみのモードが並ぶ中で護衛系の新モードであるVIP Escortがなかなか興味深かった。

 とにかく攻撃側のVIPが脱出すれば攻撃側勝利で、逆にVIPが死亡すれば守備側の勝利となるので、絶妙な位置取りからの狙撃や背後からの奇襲が猛威を奮ったり、あるいは脱出開始から完了までの時間が結構短いので一瞬の隙をついて難なく脱出したり(ゲーム中のアナウンスで察知してから逆サイドに回っても間に合わない)、いろんな戦略が可能になりそう。慣れたチーム同士の攻防がどんなものになるか気になる。

 なお今回は遊べなかったが、複数の小隊が参戦するという新モード“ファイアチーム”も気になるところ。前作でバトルロイヤルモード“Warzone”が成功したので、そのエッセンスを取り入れたものだろうか? 競合する『バトルフィールド』の小隊システム的な復活システムが入るのも、CoDとしてフレッシュなものになりそうだ。

VIP Escort

  • マップサイズ:中~大、6対6、マップによってはビークルあり
  • 攻撃側と守備側に分かれ、攻撃側1名がVIPとなり、マップ内2ヶ所の回収地点いずれかからの脱出を目指す。ラウンド交代制で4ラウンド先取で勝利
    • VIPが死亡すると守備側の勝利
    • 回収地点はラウンドごとに変わり、開始時にフレアが焚かれて場所がわかる
  • VIPの装備は指定で、ピストルとスモーク/フラググレネード、そしてフィールドマイクを持つ
    • スコアストリークは基本的に無効だが、VIPのみ偵察機を使える
  • 致命傷を追うとダウン状態になり、トドメを刺される前なら仲間が復活させられる。死亡するとラウンド中の復活はない
『Call of Duty: Black Ops Cold War』マルチプレイ情報が解禁! プレイイベントから新モードや新たな仕様を一挙紹介
VIPはピストルのみなので撃ち合いは辛い。偵察機をいいタイミングで使いたいが……。
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回収地点は緑のスモークでわかる。脱出準備をしていたVIPを離れた建物から無事仕留められた。

ファイアチーム(詳細は今後数週間のうちに公開)

  • 4人分隊によるチームが10隊、大規模なマップで激突する。
  • 陸海空のビークルがあり、各分隊が挑むさまざまな目標が存在する
  • リスポーン(復活)時に、非戦闘中の仲間の近くに復活したり、パラシュート降下したり、仲間のビークルの助手席から復活するといった再出撃方法を選べる

Combined Arms

  • マップサイズ:大、12対12、ビークルあり
    • Crossroadsマップでは戦車、Armadaマップでは小型艇などの攻撃系ビークルも出てくる
  • 定番のドミネーションルールの大型版
    • マップ内5~6ヶ所にあるゾーンを占拠してポイントを稼いでいく
『Call of Duty: Black Ops Cold War』マルチプレイ情報が解禁! プレイイベントから新モードや新たな仕様を一挙紹介
ジェットスキーで出撃。
『Call of Duty: Black Ops Cold War』マルチプレイ情報が解禁! プレイイベントから新モードや新たな仕様を一挙紹介
戦車で蹂躙したいが……。

Domination

  • マップサイズ: 小~中、6対6
    • キャプチャー対象のゾーンはマップ内3ヶ所
    • ハーフタイムでサイドが入れ替わる

Hard Point

  • マップサイズ: 小~中、6対6、10分
    • マップ内に60秒ごとに出現するキャプチャーゾーンを占拠してポイントを稼いでいく

Control

  • マップサイズ: 小~中、6対6、1ラウンド1分30秒
  • 攻撃側と守備側に分かれ、マップ内2ヶ所のゾーンをめぐって戦う
    • 攻撃側が1個目のゾーンを占拠完了すると残った方のゾーンで両軍が激突する
    • 制限時間内に攻撃側が2個目のゾーンを占拠完了すると攻撃側、守りきれば守備側の勝利
    • チームの残機がなくなると復活不能になり、人数が減って押し切られやすくなる

Team Deathmatch

  • マップサイズ: 小~中、6対6、10分
  • 相手チームのプレイヤーを倒してポイントを稼いでいく

Kill Confirmed

  • マップサイズ: 小~中、6対6、10分
  • 死亡した際に落とすドッグタグを拾うことでポイントを稼ぐ変種のチームデスマッチ
    • 仲間のドッグタグを拾うと相手のポイント獲得を防げる
『Call of Duty: Black Ops Cold War』マルチプレイ情報が解禁! プレイイベントから新モードや新たな仕様を一挙紹介
Controlでは片方のゾーンが取られると、残ったゾーンに両軍の戦力が集中する。

プレイイベントで確認できたPerk・マップ等も紹介

 本作では、発売前のオープンβテストなども予定されている。今回のプレイイベントで確認できたデータ類を掲載しておくので、βテスト開始に向けた参考にしてみて欲しい。なおあくまでプレイイベント時にアンロックされていて確認できたものなので、細かい部分は変更される可能性があるのを忘れずに。

装備

  • メイン武器
    • アサルトライフル XM4/クリグ6/AK-47
    • サブマシンガン MP5/タイプ821/AK-74U
    • タクティカルライフル M16/タイプ63
    • ライトマシンガン RPD/ストーナー63
    • スナイパーライフル LW3: タンドラ/ペリントン703
  • サブ武器
    • ハンドガン 1911/ディアマッティ
    • ショットガン ハウアー77/ガロSA12
    • ランチャー ※未確認
  • タクティカル スモークグレネード/スタングレネード
  • リーサル フラグ/C4
  • フィールドアップグレード
    • センサーマイン(リチャージ2分)
      • 投擲可能なセンサー付き地雷
    • SAMターレット(リチャージ3分45秒)
      • 飛行型スコアストリークやプレイヤーのヘリにミサイルを発射する
    • ジャマー(リチャージ2分30秒)
      • 周囲の敵のフィールドアップグレードを無効化し、ミニマップ表示も悪化させる
    • フィールドマイク(リチャージ3分15秒)
      • 敵が発した音をミニマップにハイライトさせる

PERK

  • エンジニア(PERK1)
    • 壁越しに敵の設置型装備や発動中のスコアストリークを表示・ミニマップに敵のスコアストリークを表示・ケアパッケージを再開封
  • タクティカルマスク(PERK1)
    • フラッシュバンとスタングレネードへの耐性が最大化、ガスを無効化
  • フラックジャケット(PERK1)
    • 敵の爆発やモロトフの炎から受けるダメージを軽減
  • スカベンジャー(PERK2)
    • 倒れているプレイヤーから弾薬を補充
  • リストック(PERK2)
    • 装備を25秒でリチャージ
  • トラッカー(PERK2)
    • 敵の足跡を確認。エイムした敵はチームのミニマップに表示
  • コールドブラッド(PERK3)
    • AI制御のスコアストリークから狙われなくなる・プレイヤー制御のスコアストリークからはハイライトされなくなる・サーマルに反応しなくなる・乗り物内のプレイヤーは名前が見えなくなる
  • ゴースト(PERK3)
    • 移動中、爆弾の設置/解除中、スコアストリーク操作中に敵の偵察機に探知されなくなる
  • ニンジャ(PERK3)
    • 静かにダッシュできる。フィールドマイク耐性アリ

ワイルドカード

  • デンジャークローズ
    • 追加のリーサルとタクティカル装備を身に着けて弾薬最大で開始できる
  • ロウブレーカー
    • いずれかのスロットで任意の武器・PERKを装備できる
  • ガンファイター
    • メイン武器のアタッチメントを追加で3個アンロックする
  • PERKグリード
    • 追加のPERKを3個装備できる

スコアストリーク

  • RC-XD (600) 爆発物を搭載したラジコン
  • 偵察機 (800) 敵の位置を表示する。クールダウン90秒
  • 砲撃 (1900) 3ヶ所を指定して空爆。クールダウン90秒
  • ナパーム攻撃 (2400) 指定した地点をじゅうたん爆撃。クールダウン90秒
  • エアパトロール (2750) ジェット機部隊で敵の航空隊を攻撃したり、敵のエアパトロールを迎撃できる。クールダウン90秒
  • ウォーマシーン (3150) 高性能グレネードランチャー。クールダウン90秒
  • 戦闘ヘリ (3750) サポートヘリを要請する。クールダウン90秒
  • ヘリガンナー (6000) 近接航空支援ヘリを呼び、銃座に座る。クールダウン90秒

マップ

  • ARMADA(Combined Arms等)
    • 中央の大型船を中心にしたマップ。周囲の艦船からジップラインが通っているほか、海面からラペルラインで上がれる。また両軍の自陣サイドの船舶には備え付けの機関銃も用意されている。中央には潜水艦が停泊しておりキャプチャー対象にもなっている
  • MOSCOW(Control・Team Deathmatch等)
    • モスクワの市街地を舞台にした小規模マップ。建物内を通っていくルートがあったり、中庭を挟んだ攻防が発生するなど意外と複雑
  • Satellite(Kill Confirmed・Hardpoint等)
    • 砂漠地帯に落下した人工衛星を中心に展開される屋外マップ。砂丘や段差など、起伏に飛んだ地形を遮蔽物代わりに使って進む
  • Crossroad(Combined Arms・VIP Escort等)
    • 雪と氷に覆われた北方のマップ。凍結した池など視界が開けている場所が多く、狙撃に注意。
  • Miami(Domination・VIP Escort等)
    • マイアミのホテル街を舞台にしたマップ。ロビーから繋がるホテル内の廊下などのルートもある
『Call of Duty: Black Ops Cold War』マルチプレイ情報が解禁! プレイイベントから新モードや新たな仕様を一挙紹介
Satelliteは日差しが強いので、影で敵がわかったりする(なおしっかり撃ち負けました)