1996年にセガサターン用のゲームとして発売され、アニメやコミックなどにも拡張されたマルチメディア作品『サクラ大戦』。現在アマゾンプライムビデオではアニメ『サクラ大戦 ル・ヌーヴォー・巴里』や『サクラ大戦 ニューヨーク・紐育』、『新サクラ大戦 the Animation』などが視聴できます。
そこで今回は、全6話からなるOVA『サクラ大戦 ～轟華絢爛～』をご紹介。ネット上でも評価の高い作品で、「みんなキャラクターが立っているから全部のエピソードがおもしろい！」、「映像だけじゃなくて音楽も胸を熱くさせるんだよね」といった声が。いったいどのような魅力でファンの心をつかんでいるのでしょうか。
『サクラ大戦 ～轟華絢爛～』（アマゾンプライムビデオ）メインキャラクターである真宮寺さくらは、神崎すみれやマリア・タチバナたちと同じ“帝国華撃団・花組”に所属。各エピソードは留学を控える花組隊長・大神一郎の回想を描くかたちで進み、キャラクターそれぞれの内面を映し出していきます。なお同作はゲーム『サクラ大戦2 ～君、死にたもうことなかれ～』の後日談となっているので、ゲームをプレイしたことがある方が観ると、より楽しめるかもしれません。
回想シーンの鍵になっているのは、大神が手にする“映画の台本”や“少年レッドの増刊号”といったアイテム。たとえば第1話は“小箱に入った銃弾”から卓越した射撃テクニックを持つマリア、第2話は“小さなクマのペンダント”からアイリスとレニの物語がフィーチャーされました。
とくに見どころ満載となったのが、さくらの結婚騒動を描いた第5＆6話。大神の手のひらに舞い落ちた“桜の花びら”から幕を開け、さくらと帝国華撃団支配人・米田のやりとりが大きな誤解を招くことになるエピソードです。
真宮寺家で行われる結婚式に参列するため、米田に父親の代わりとして同席を求めたさくら。ところがこの会話が“さくらの結婚式”が行われるという勘違いが帝国華撃団内に広まってしまい、ほかの団員たちは大慌て。そんな状況など知りもしないさくらとの対比がコミカルに描かれる一方で、さくらを本当の娘のように思う米田の心情も注目したいポイントです。
結婚騒動の後編にあたる第6話では、団員たちのあいだで“さくらが結婚を機に引退するのではないか”と勘違いっぷりが加速。さくらの結婚を阻止すべく決起するようすが展開されていて、ネット上には「OVAなのが惜しいくらい帝国華撃団の絆が際立ってるね」、「感情移入ハンパないからみんな見て！」といった反響が寄せられていました。
2020年6月19日にはテレビアニメ『新サクラ大戦 the Animation』が最終回を迎えたばかり。この機会にOVAもチェックしてみては？
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。
ちなみに、第1話はYouTubeで現在無料公開中です。まずはこちらをチェックしてみてはいかがでしょう。
