『VRカレシ』の開発状況は?

 VRでリアルなカレシとの恋愛を楽しめるスマートフォン向けアプリ『VRカレシ』。2020年初頭にリリース予定とされていた同作だが、2020年8月現在、開発は継続中だ。多くのファンが“カレシ“を待っている中、開発は順調に進んでいるのだろうか? 開発状況は? 発売時期は……? 開発を手掛けるIVRの持田規実彰氏(@KimiakiMochida)に訊いた。

持田規実彰(もちだきみあき)

3Dモデルを得意とするIVRの代表取締役。
『VRカレシ』のプロデューサーを務める。

『VRカレシ』とは

 自分だけのカレシとの恋愛が楽しめるスマートフォン向け恋愛VRコミュニケーションゲーム。キャラメイク機能が搭載されており、喫茶店“はるかぜ”のマスターであるカレシのコーディネートをしたり、コミュニケーションをとって関係性を深めていく。本当にその場にいるような“リアルさ”を味わえるのが特徴だ。

乙女が待ち続けている『VRカレシ』の開発状況についてプロデューサーにインタビュー。開発が長引いたぶん中身はどんどん充実中!_03

“リアルさ”へのこだわり

――まだゲームの詳しい内容があまり明かされていませんが、新たに追加された要素はありますか?

持田開発を進めていく中で、新たに“スタジオモード”が追加されました。これは、喫茶店“はるかぜ”のマスター兼モデル見習いであるカレシをコーディネートして、 写真撮影ができるモードで、 雑誌の表紙撮影やファッションショーのランウェイなどで、 自分だけのカレシのスチルを撮影することができます。TwitterなどのSNSとも連携しており、ユーザー間で盛り上がれるような仕組みも用意していますので、ぜひ参加していただきたいですね。もちろん、 デートスポットもどんどん追加されています。 あまり詳細はお話しできませんが、 とある場所に紫陽花や夜景を観に行ったりと、 いろいろと実装する予定です。 背景制作スタッフが実在の場所までロケハンに行って制作しておりますので、リリース後、 皆様に実際に訪れてもらい、 盛り上がってもらえたらうれしいです。

――キャラメイク機能について、ユーザーが自分の好みの男性により近いキャラクターを作成できるよう、工夫されている部分はありますか?

持田女性のユーザーが多いと思うので、 私も、イケメンの俳優さんや声優さんの画像を毎日浴びるように見て、女子力を高めています(笑)。弊社もどんどん女性スタッフが増えてきて、 たくさんアドバイスがもらえます。 アドバイスは反映し、より楽しめるコンテンツに近づけられればと。また、ユーザーの皆様は、 おそらく誰かを再現したいと考えるのではないかと思い、 トレンドのイケメンを意識した髪型や、 顔パーツを導入しています。細かな部分だと、 ホクロの位置はアイデンティティにつながると思い、豊富に用意しました。

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――公式Twitterで拝見したのですが、カレシだけでなく、 喫茶店の看板犬であるはるおのモーションもかなりリアルでした。 やはり実在する犬のような“リアルさ”にこだわりを持っていらっしゃるのでしょうか。

持田実際に犬を飼っていたスタッフがモーションやモデルを作っているので、“リアルさ”はもちろんですが、 社内のハルオ愛は異常に高いと感じています(笑)。また、私もずっと犬を飼い続けてきたのでこだわりが強いですね。 でも、 私が数年前から犬アレルギーを発症してしまったので、 いまは犬とのスキンシップがあまりできなくなり、 非常に残念に思っています。

――これも公式Twitterにて拝見したのですが、観覧車に乗れる場面は、実装されればかなりドキドキするデートになりますね。

持田じつは、VRで体験すると酔ってしまうなどの問題があったのですが、 速度を調整するなどして何とか解決できました。 完成したデータもチェックしまして、私が言うのもアレですが、圧巻です。もちろん、 ほかのデートスポットも非常に高い完成度なので、ぜひ皆様に体感してほしいです!

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――スマートフォン向けゲームの開発が初めてであるうえ、 女性向けコンテンツを、 当初男性ばかりのスタッフで開発していたとのことで、 難しい部分があったとお聞きしています。 現在は開発が進んだ状況だと思いますが、 新たに苦戦されている部分はありますか?

持田やはり、苦労した点はゲームシステムですね。Nintendo Switchやプレイステーション4などといった家庭用ゲームではないので、 がっつりとしたゲーム性は求められてはいません。 しかし、 だからといって強引な、 世界観に合っていないようなミニゲームを入れたくはなかったので、 ゲーム部分の企画にいちばん時間を使いました。実際に、α版、 β版が、 私の中でどうしても納得がいかなかったので、 何回も作り直すことになってしまいましたね。結果として、“スタジオモード”が完成して満足のいく形となり、ほっとしています。しかし、私がこだわったためにリリースが遅れてしまったので、ユーザーの皆様には申し訳なく思っています。

――昨今、 新型コロナウイルスの影響で、 イベントの中止や延期が相次いでいますが、 やはり影響は大きかったのでしょうか。 また、 その中でどのような展開を考えているかお聞かせください。

持田残念なことに、 かなり影響を受けました。全国で行う予定だった体験会イベントがすべて中止になりましたね。 事態が収束すれば体験会を再開したいのですが、 現在はオンラインで体験会を開催できないか模索しているところです。

――私も楽しみに待っているひとりとしてお聞きしたいのですが、 今後、 リリースはいつごろを予定されていますか?

持田今回のリリース延期に関しては、 コロナの影響も多少ありますが、 年内のリリースに向けて開発陣が一丸となって頑張っております。 近々、そのあたりも含めて正式にアナウンスできればと考えておりますので、 楽しみにお待ちいただければと思います。

――『ARカレシ』(※)の開発も進行中だそうですが、こちらの開発状況はいかがでしょうか。

持田『ARカレシ』に関しては、実装時期は未定なのですが、 運営が少し落ち着いたら検討したいと考えています。

※『ARカレシ』……キャラクターが画面上に出現して、写真撮影ができるアプリ。

――最後になりますが、 リリースを楽しみにされている読者に向けて、 ひと言メッセージをお願いします。

持田お待ちいただいている皆様のご期待に沿えるコンテンツになると確信し、『VRカレシ』の制作を3年間続けてまいりました。まもなくカレシにドキドキする毎日をご提供できると思いますので、あともう少しだけお持ちください!