謎の生命体、脱走――

 モンスターパニック系の映画で“謎の生物を研究してたら脱走しちゃって、人間を襲いまくって、これ触れちゃいけなかったヤツ!”っていうシチュエーション、ときどきあると思うんですよ。

 『CARRION』はそのモンスター側になれるアクションゲーム! 物語のあらすじとしても、そのまんま(笑)。ゲームは複数のマップを行き来しながら謎解きや新たなエリアを開拓していく、いわゆる“メトロイドヴァニア”と言われるジャンルです。

 マップは広大ですが謎の生物の移動速度がものすごく速いので、テンポよくゲームを進められます。クリアーまで3~4時間程度と、全体的にほどよいボリュームで遊べるのもうれしいところです。

『CARRION』肉塊を操作して人間を襲いまくるメトロイドヴァニア【とっておきインディー】_01

人間を食べる不気味な動く肉塊が主人公!

 主人公は肉塊から触手が伸びた、不気味なモンスター。どこから生まれたのか、そして自分が何者なのかもわからないところからゲームが始まります。

 ゲームの目的は、施設内からの脱出、そして自身の謎を明かすこと。ダクトなどの隙間を縫うように探索していき、つぎつぎとエリアを開放していきましょう。

『CARRION』肉塊を操作して人間を襲いまくるメトロイドヴァニア【とっておきインディー】_02

 モンスターの体には、節々に口のような捕食器官があり、人間をバクバクと食べます。メチャクチャ強いように見えて、ハンドガンを撃たれるだけで体力は減るし、じつは炎が弱点。攻撃力は高いですが防御力はゼロです。

 施設内に置かれているDNAを摂取していけば、新たな特殊能力が解放され、モンスターがパワーアップ。形態によって使える能力が変化するので、シチュエーションに合わせて、適宜形態を変化させながら探索するのがポイントです。

『CARRION』肉塊を操作して人間を襲いまくるメトロイドヴァニア【とっておきインディー】_03

人間を捕食して形態変化!

 人間は武器を持たない者から、ハンドガンやマシンガンなどで武装した者までいます。基本的に人間に触れてしまえば無防備状態になるので、あとは触手で捕まえて食べるだけ。食べるとモンスターの体力が回復します。邪魔な敵を排除する行為でありながらも、形態を変化させる手段のひとつとなっているので、場合によっては人間の下半身などをあえて残しておくのもいいでしょう。

『CARRION』肉塊を操作して人間を襲いまくるメトロイドヴァニア【とっておきインディー】_04

 モンスターの形態は、モンスターの体力に応じて変化します。たとえば第二形態の際にダメージを受けすぎると、第一形態になります。また、第二形態の際に水の中に入ると、肉塊コアを切り離し、自分の手で第一形態に戻ることが可能。この切り換えが重要です。

『CARRION』肉塊を操作して人間を襲いまくるメトロイドヴァニア【とっておきインディー】_05
『CARRION』肉塊を操作して人間を襲いまくるメトロイドヴァニア【とっておきインディー】_06
第一形態。ステルス能力に長けており、糸を飛ばすこともできる。
第二形態。索敵が得意で、突進攻撃も行える。

施設に巣を作って安全に探索

 施設内のいたるところに潜り込めるスペースがあります。そこに入ると、モンスターは巣のようなものを作り、場合によっては新たなルートが開拓されることも。この巣はいわゆるセーブポイントとなっていて、セーブに使用するだけでなくモンスターの体力も全回復。巣を作れる場所はかなり多いので、危なくなったらすぐ逃げ込むなどして、巣を拠点に施設の探索を進めていきましょう。

『CARRION』肉塊を操作して人間を襲いまくるメトロイドヴァニア【とっておきインディー】_07

扉を破壊して封鎖されたエリアに侵入!

 モンスターは触手で扉を開閉するためのレバーを引いたりして、封鎖されたエリアを開放できます。また、バリケードで封鎖されている場所は、第二形態の突進攻撃で破壊可能。触手の届かない場所にレバーがあった場合は、糸を飛ばすことで操作できます。施設には謎解きを求められる場所も多いので、試行錯誤しながら突破していきましょう。モンスターはこう見えて案外、高知能なのです。

『CARRION』肉塊を操作して人間を襲いまくるメトロイドヴァニア【とっておきインディー】_08

生命体は研究所の謎も探っている?

 エリアの中にデータバンクのような場所が存在し、そこに入り込むと人間たちの記録を見るパートが挿入。ここでは人間を操作して、どのような過程でモンスターを捕えたのかが描かれます。人間たちの記録から、自分の謎を探っていきましょう。

『CARRION』肉塊を操作して人間を襲いまくるメトロイドヴァニア【とっておきインディー】_09
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