【新時代】『フォートナイト』米津玄師さんによるスペシャルライブをリポート。これは観ないと損です！

　Epic Games（エピックゲームズ）が運営する人気バトルロイヤルゲーム『フォートナイト』。2020年8月7日、ゲーム内のモード、パーティーロイヤルにおいて、『Lemon』の大ヒットなどで知られるアーティスト・米津玄師さんが出演するスペシャルイベントが開催された（8月8日には再放送が行われる）。

　本イベントは、パーティーロイヤル内の巨大なスクリーンにて、米津玄師さんがゲームならではの演出とともに楽曲を披露するというものになっている。

　ちなみに、パーティーロイヤルとは、ゲーム内で映像の上映や、音楽イベント、ミニゲームなどを楽しめるという要素。いったん武器やドンパチのことは忘れて、フレンドと楽しもう！というモードだ。

　今回のコラボレーションは、米津さんの2年ぶりとなる新アルバム『STRAY SHHEEP』に併せたもので、新たなチャレンジとして出演。ちなみに、これまでも世界的ミュージシャンであるSteve Aoki（スティーヴ・アオキ）がライブパフォーマンスを披露するなど、数々のビッグゲストが登場してきたが、今回の米津さんは日本人アーティストとしては初となる。

　以下では、そんな大興奮のイベントの様子をリポート！

　また、今回のパフォーマンスは下記日程で再放送されるので、見逃してしまった方は時間に合わせてパーティーロイヤル内のメイン・ステージに向かおう！

日本時間2020年8月8日（土）午前2時
日本時間2020年8月8日（土）午前8時

新アルバム『STRAY SHHEEP』を代表する楽曲とともにスタート！

　筆者は本イベントが開始される1時間前に待機していたのだが、すでに多くのプレイヤーが巨大スクリーンの前にいた。プレイヤー同士、エモートをしあったりしており、このイベントを心待ちにしていた様子がとても伝わってきた。

　イベント開始のカウントダウンが0になると同時に、不気味な羊の被り物を被った米津玄師さんが登場し、まずはアルバムを代表する新曲『迷える羊』を披露。曲の途中、すべてのプレイヤーが突如飛び上がったりするなど、怪しげな雰囲気が漂う楽曲に合った演出が行われた。

　また、飛び上がったプレイヤーたちが展開したグライダーが、パフォーマンスを彩る要素になっており、より曲を盛り上げるといった巧みな演出も楽しめた。

　巨大なスクリーンに映し出される映像は、このイベント限定で観れるもので、楽曲を力強く、時にはやさしくと歌う米津さんの姿と、ときどき流れるアニメーション映像が見事に融合しており、ファンには堪らないものだった。

　2曲目は、新曲『感電』を披露。曲が披露されると同時に、空から電気のようなエフェクトが舞い降り始め、思わず感電してしまいそうな演出が施された。

　続いて披露された楽曲は『砂の惑星』。筆者はここに至ってようやく気がついたのだが、披露される曲調に併せて、パーティーロイヤル内の天気が相応しいものに変わる仕掛けになっていたのだ。なんて凝った演出！ともかくこれにより、米津楽曲への没入感が高まり、ちょっと味わったことがない刺激的な体験ができた。

米津玄師さんが本イベント主演について語る

　3曲目が披露されたあと、MCが入り、米津さんが本イベント参加への想いをコメント。「中止になってしまったライブツアーに変わるものを探した結果、実験的な形でこういう形のライブをやってみようと決断しました。変わっていく時代の中で、より新しく、それでいて楽しい一瞬をみんなとともに過ごしていたい。そういう思いを抱きながら、今ここに立っています。」とその心境を語った。

　ファンには非常にうれしいコメントが届けられる中、4曲目にはfoorinの歌唱で大ヒットした『パプリカ』が披露されて会場は大盛り上がり。サビ部分では、紙吹雪が華麗に舞い、モニターを飛び出すかようなダイナミックな演出が。会場の盛り上がりが最高潮に達し、集まった観衆を興奮の渦に巻き込む様子は、新たなライブ表現の可能性を十分に感じさせるものだったと言えるだろう。

　『パプリカ』のパフォーマンスで熱が高まり切った観衆に向けて、米津さんが最後に届けたのは代表曲とも言える『Lemon』。会場をチルアウトさせるかのような静かなトーンで始まった楽曲は、五月雨のようなエフェクトとともに、次第に盛り上がりを見せる。丁寧かつダイナミックに誰もが知るヒット曲を歌い上げる米津さん。その圧倒的なパフォーマンスの魅力を最後まで見せつけ、今回のイベントは終了となった。