『幻想水滸伝』シリーズを始めとした、さまざまなタイトルを手掛けたクリエイターが作り出す、新作RPG『百英雄伝』(海外タイトルは“Eiyuden Chronicle”)。2020年7月28日に始まったクラウドファンディング“キックスターター”は、開始約2時間で最少目標額の50万ドル(約5200万)を達成。ストレッチゴールとなる100万ドル(約1億500万)を達成すれば、家庭用ゲーム機への対応が決まる。

[2020年7月28日午前8時5分追記]

 2020年7月28日午前7時59分頃、家庭用ゲーム機への対応が決まる、ストレッチゴール100万ドルを達成した。バッカー(出資者)は9100人強だった。

 このキックスターターの開始と同時に公開されたページには、『百英雄伝』のさまざまな新情報が詰まっている。その新情報は抜粋して下に記載していくが、ゲームユーザーとして気になるのは、発売時期と対応ハードだろう。

『百英雄伝』キックスターターページ(英語)
『百英雄伝』キックスターターページのミラーページ(日本語)

 キックスターターのページでは、バッカー(出資者)へのリワード(報酬)が届けられる時期は“2022年秋”と書かれていることから、開発が順調に進んだ場合のゲームの発売日は2022年秋になると思われる。もちろん、ゲーム開発はとても時間がかかるうえに、昨今のコロナ禍もあるため、発売日が延びる可能性もあるだろう。

 そして、対応ハードは最少目標額の50万ドルを達成した時点では、PCのみ。前述の通り、ストレッチゴールの100万ドル(約1億500万)を達成した場合は、家庭用ゲーム機からPS5、PS4、Xbox Series X、Xbox One、任天堂の次世代コンソールへの対応を挙げている。

 Nintendo Switchへの対応については、“任天堂のハード向けのゲームを作成する予定です”としつつ、家庭用ゲーム機版の開発時期までに任天堂から次世代機の発表がなかった場合に、“テクスチャ変更とコードの書き換えという大きな課題をクリアするなど、解決策を最大限模索して、そのプラットフォームに誓約してくれたバッカーの皆様には誠意ある対応を心がけて参ります”と綴っている。

 そのほか、キックスターターのページに記載された情報としては、本作の冒頭部分と思われる“ストーリー”、最大6ユニットを指揮して戦う、フルモーションの戦闘モーションで展開する“バトル”、漁師やパン屋、勇敢な戦士たちが仲間に加わるという“人材登用”、そして、鳴いている猫、眠っている猫、世界を探検する猫など、見渡す限り多くのかわいらしい猫で溢れているという“猫”の要素などが公開されている。

 また、“音楽”からは桜庭統氏と、プロキオン・スタジオのマリアム・アボンナサー氏のサンプル楽曲が公開。どちらも壮大な冒険を予感させる楽曲だ。

 それぞれの詳細については、キックスターター、もしくは日本語訳されたキックスターターのミラーページをチェックしてほしい。

[2020年7月28日7時25分修正]
リワードが届けられる時期について誤りがあったため、該当の文章を修正いたしました。読者並びに関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。