必要なものは、ちょっとのお金と明日のパンツだけ――。人間の欲望をメインテーマとし、メダルを巡る人間VS怪人を描いた『仮面ライダーオーズ/ＯＯＯ』。現在アマゾンプライム・ビデオでは、エピソード全48話を視聴できます。
同作は2010～2011年に渡って放送された、平成仮面ライダーシリーズ第12作目。ネット上でも「平成ライダー屈指の名作。いままでいろいろな仮面ライダーを見てきたけど、オーズが断トツ1番！」、「ストーリーから俳優陣の演技力まで、すべてが最高に尽きる」と人気の高い作品ですが、そもそもどのような物語なのでしょうか。
仮面ライダーオーズ/ＯＯＯ（アマゾンプライムビデオ）
主人公は“ちょっとのお金と明日のパンツ”さえあれば生きていける、欲とはまるで無縁の青年・火野映司（渡部秀）。すべては、異形の怪人・グリード（カザリ・ウヴァ・ガメル・メズール）が800年の眠りから目覚めるところから始まります。
グリードたちが人間の“欲”を利用して完全復活を目論む一方で、ひょんなことから映司と鳥系グリード・アンクが手を組む展開に。アンクは身体を形成する“メダル”不足により、右腕しか復活できなかったグリード。彼もまた完全復活を遂げるため、映司に“オーズの力”を授けてメダル集めに奮闘していきます。
ちなみに記念すべき第1話の監督は田崎竜太さん、脚本は小林靖子さん。じつは田崎＆小林コンビによるパイロット作品は『星獣戦隊ギンガマン』、『仮面ライダー龍騎』、『美少女戦士セーラームーン』、『仮面ライダー電王』に続く5作目にあたります。おふたりならではの丁寧且つ派手な描写はまさに見ものですよ！
さて話は戻り、『仮面ライダーオーズ』といえば映司とアンクの対比描写も魅力のひとつ。人と怪人が手を組むケースは『仮面ライダー電王』などでもおなじみの展開ですが、同作の場合は物語が進むにつれて“ある変化”が……。
はじめアンクは人の命を軽視し、映司のこともメダル集めの道具程度にしか見ていませんでした。しかし話数を重ねるごとに、人間らしい心が徐々に垣間見えるように。一方そんなアンクに反して、負の変化を見せるのが映司。変身する度に肉体がどんどんグリード化していき、第46話ではついに映司のグリード化が暴走する事態となります。
さらに第47話で見せる映司グリードVSアンクの闘いは“神回”と名高いようで、視聴者からも「何度見ても惹きつけられる」、「アンクの映司に対する思いが如実にわかる回。涙なしには見られない」、「展開がエモすぎる」といった反響が上がっていました。
大人になったいまだからこそ、より楽しめる『仮面ライダーオーズ』。ぜひこの機会に、アマプラでイッキ見してみてはいかが？
※Amazon prime videoの配信情報は記事制作時のものです。
