いまから29年前の1991年(平成3年)7月19日は、スーパーファミコンで『ファイナルファンタジーIV』が発売された日。
『ファイナルファンタジー』シリーズの4作目で、プラットフォームをそれまでのファミコンからスーパーファミコンに移した『ファイナルファンタジーIV』。当時のスクウェア(現・スクウェア・エニックス)が初めてスーパファミコンで発売したゲームでもあります。
本作で特徴的だったのがアクティブタイムバトルシステム(ATB)。それまでのRPGはターン制の戦闘が一般的でしたが、本作ではリアルタイムで時間が経過するため、つねに緊張感のあるバトルが楽しめました。
徐々にプレイヤーのほうに迫ってきて最後には即死技の“クラッシュダウン”を使うボス“デモンズウォール”など印象に残るボスも多かったです。
システム自体はシンプルなのですが、ゲームの難易度は高めで、数ヵ月後の10月29日には難易度が下がったマイナーチェンジ版の『ファイナルファンタジーIV イージータイプ』が発売されたほどでした。
とはいえ、本当に難しかったのは2007年に発売されたニンテンドーDS版。オリジナル版やPSP版で何度も本作をクリアーしていた自分も挫けそうになるぐらいの高難易度でした(苦笑)。
ストーリー部分に関しては、『FFIII』が冒険心をくすぐるような内容だったことに対して、『FFIV』は愛や憎しみなど複雑な人間関係をフィーチャーする内容になっていました。
本作の主人公はバロン国の飛空挺団“赤い翼”の団長であるセシル。彼は国王の理不尽な命令で罪のない人々を傷つけることに疑問を抱いていました。
そんなセシルは国王の命令で、親友の竜騎士カインとともに、ミストの召喚士に“ボムの指輪”を届けることに。しかし、その“ボムの指輪”は……といった導入です。
大人のドラマである一方、敵に“四天王”がいたり、仲間が味方のために犠牲になったりと王道マンガのような展開も多く、さまざまな魅力を持つストーリーでした。
忍者であるエッジの「その人間の! 怒りってモンを‥‥見せてやるぜえ!」や吟遊詩人・ギルバードの「僕はもう逃げないよ。アンナ…!」など、名言も多かったですね。ちなみに「おれはしょうきにもどった!」や「いいですとも!」など、ネタっぽい感じで語り継がれているセリフも多いです(笑)。
パーティのメンバーがつぎつぎに変わるのも印象的で、子どもから老人まで多彩なキャラクターが参戦していたのも見どころでした。
また、2009年には携帯アプリで『ファイナルファンタジーIV THE AFTER YEARS -月の帰還-』という続編も登場。主人公のセシルとヒロインのローザの息子であるセオドアを中心に新たな物語が展開しました。
そんな本作のオリジナル版はWii UとNewニンテンドー3DSのバーチャルコンソールでプレイ可能。iOSとAndroidに移植されているリメイク版はオート機能が搭載されていたりと遊びやすくなっているので、オリジナルかリメイクか、好きなほうでプレイしてみてくださいね!