2020年7月18日午前1時から、ゲームメーカーやメディアが横断して新作発表やコンテンツ公開などを行っていくオンラインイベント“Summer Game Fest”にて、2020年末に発売予定のプレイステーション5(PS5)の新コントローラー“デュアルセンス”のハンズオン(デモ)が配信される。

 このハンズオンでは、“Summer Game Fest”などの仕掛け人、ジェフ・キーリー氏が、実際にデュアルセンスに触れて、その感触などを語る見込み。デュアルセンスに搭載された新機能はどのようなものなのか、また、それに合わせて実機プレイの新映像が見られるのか、などが注目ポイントだ。

※デュアルセンスの新機能などは下記の記事をチェック!

 なお、この配信は英語のみで行われ、日本語字幕などはない。ファミ通.comでは、本デモを随時更新でリポートする。

デュアルセンスに触れた、ジェフ氏のインプレッション

PS5、新コントローラー“デュアルセンス”デモリポート。本体の別カラーは「いまはまだ言えないが、将来的にお話ができる」_01
PS5、新コントローラー“デュアルセンス”デモリポート。本体の別カラーは「いまはまだ言えないが、将来的にお話ができる」_02

 ジェフ・キーリー氏が登場。デュアルセンスを持った感触(PS4デュアルショックよりちょっと重い)などを語りつつ、PS5にプリインストールされている『ASTRO's PLAYROOM(アストロ プレイルーム)』のプレイを通じて、デュアルセンスの機能を紹介している。

 ジェフ・キーリー氏いわく、デュアルセンスのスピーカーから、これまでよりずっと興味深いいろいろなサウンドが聞こえる。コントローラーからのサウンドに、3Dオーディオを使ったPS5のサウンドが加わり、ハーモニーが生まれてとてもおもしろい。また、ハプティックによる細やかな振動がサウンドと絡んでつながっている。

 アダプティブ・トリガーはとてもクール。こういう感覚は、これまでになかった。押すと反発があるのが実感できる。ゲーム内に氷が見えるが、コントローラーからも氷の音が聞こえて、ハプティックフィードバックから小さな振動が感じられる。滑っていくときに氷の動く音も聞こえる。

PS5、新コントローラー“デュアルセンス”デモリポート。本体の別カラーは「いまはまだ言えないが、将来的にお話ができる」_09
サウンドからも砂嵐を感じることができる。
PS5、新コントローラー“デュアルセンス”デモリポート。本体の別カラーは「いまはまだ言えないが、将来的にお話ができる」_03
PS5、新コントローラー“デュアルセンス”デモリポート。本体の別カラーは「いまはまだ言えないが、将来的にお話ができる」_04
タッチパッドを上に向かってなぞると、ゲーム内のジッパーが上がってスーツが閉まる。
PS5、新コントローラー“デュアルセンス”デモリポート。本体の別カラーは「いまはまだ言えないが、将来的にお話ができる」_05
コントローラーを傾けつつ、アダプティブトリガーを押し込んで放すと。
PS5、新コントローラー“デュアルセンス”デモリポート。本体の別カラーは「いまはまだ言えないが、将来的にお話ができる」_08
傾けたほうへジャンプ!
PS5、新コントローラー“デュアルセンス”デモリポート。本体の別カラーは「いまはまだ言えないが、将来的にお話ができる」_06
氷の風が舞っているところでは、デュアルセンスから鳴る氷の音とともに、細やかな振動で氷の存在を感じられる。
PS5、新コントローラー“デュアルセンス”デモリポート。本体の別カラーは「いまはまだ言えないが、将来的にお話ができる」_07
コントローラーに向かって息を吹きかけると、ゲーム内の風車も回り出す。
PS5、新コントローラー“デュアルセンス”デモリポート。本体の別カラーは「いまはまだ言えないが、将来的にお話ができる」_10
ステージのゴールと思われるシーン。
PS5、新コントローラー“デュアルセンス”デモリポート。本体の別カラーは「いまはまだ言えないが、将来的にお話ができる」_11
引っ張るとPS3が登場! 歴代PSがモチーフになったゲームになっているようだ。

プレイステーションのマーケティング担当者へインタビュー

 ジェフ・キーリー氏が、SIEのスタッフ、ワールドワイド・ヘッド・オブ・マーケティングのエリック・レンペル氏へ公開インタビュー。

――アダプティブ・トリガーとハプティックフィードバックでゲームプレイ経験が新しい次元のものに感じられました。また、ほかのゲームにどのように活かせるのかも想像を膨らませます。この『ASTRO's PLAYROOM(アストロ プレイルーム)』は、ほかの開発者に共有されたりしたのでしょうか?

レンペルはい。『ASTRO's PLAYROOM(アストロ プレイルーム)』はPS5にプリインストールされているゲームで、PS5が持つ多くの未来・可能性を見せつつ、コントローラーのすばらしさを見せるものになっています。PS5のゲームを開発に参加している開発者の方々にこれを共有して、どういうことが可能なのかを見せています。

――デュアルセンスの新しい機能によって、開発者の考えの幅が広がったと思います。こういった機能は当初から入れ込む予定だったのでしょうか?

レンペルそうですね。まったく新しい世代のゲームを生み出す全く新しい世代であり、それはすべての経験に通じるものにしたいと思っています。コントローラーはもっともプレイヤーに近く親しい関係にあるものですし、プレイヤーの延長線上にあるものですので、とても時間をかけて開発しました。デュアルショックを改善するという方向性も考えましたが、これまでとまったく違った、新しい感覚を表現できるかもしれないという発想からデュアルセンスが生まれました。ゲーム体験で一歩先へ行く、ユニークな経験になると思います。

 SIEの柱はイノベーションであり、つねに限界に挑んでいます。プレイヤーをワクワクさせて新しい経験を提供したいと考えている一方、新しいハードウェアでは新たなゲームを生み出すためのいろいろな条件を満たさないといけません。そこで、さまざまな開発者にヒアリングを行いました。デュアルセンスのユニークなところは新しい感覚をもたらすこと。ビジュアル、グラフィックス、サウンド(3Dオーディオ)、そしてタッチです。デュアルショックでも同じ体験を提供してきましたが、これをつぎのレベルに持っていきたいと思っていました。

 ハプティック・フィードバックとアダプティブ・トリガーはまだ誰も経験したことがないもので、プレイヤーをよりゲームに没入させてくれるためのデバイスになります。これを開発者の手に渡せるのはすごいことだと思っています。開発者はテクノロジーの限界を超えて、自分たちが作り出す世界にゲーマーを連れて行きたいと思っていますが、ハプティック・フィードバックとアダプティブ・トリガーは、ほかの機能とともにつぎの世代の経験につながっていくものになります。

――PS4のゲームはこれからもリリースされ、PS5専用の経験がこれから出てくるということになりますか?

レンペルそうです。PS4はまだまだ大きなウエイトを占めた存在で、いろいろなゲームがまだたくさん出てきますし、これからも長く続いていきます。

――PS5の高速SSDは、ゲーム体験にどのような影響をもたらしますか?

レンペルラチェット&クランク』のようなゲームでは、開発者が新しいことに挑戦できています。ロード時間が短いだけでなく、まったく異なるワールドへ一瞬で移動できるようになるのです。この経験を生むには、新しいハードとパワーが必要。開発者はこういったさまざまな機能を駆使して新しい経験を提供できるようになったと思います。

――PS5の予約開始を待っているファンは多いと思いますが、予約はいつ始まりますか?

レンペルPS5の予約が噂になっていたようですが、その噂がどこから出たのかわかりません。予約が始まるときは、きちんと発表するので安心して待っていてください。予約の情報を待ってくださっている方がたくさんいるということは認識しています。

――6月の映像イベントでは、“Play has no limits”というキーワードをグローバル・ブランド・ライン(メッセージ)として使っていましたね。

レンペルこのメッセージは、いろいろな意味に解釈できる思いますが、我々としてはPS5で得られる期待以上のイノベーション、新しい経験、つねにゲーミングの限界を超えていくという想いを込めています。これまでにもいろいろなメッセージを出してきましたが、プレイステーションブランドを確固たるものにするため、そして、ブランドがどんどん進化、変化をしていることを示したいと考えて、このメッセージにしました。

――PS5本体やデュアルセンスのほかのカラーは登場するのでしょうか?

レンペルいまは言えませんが、将来お話をさせていただけると思います。

※画面は映像をキャプチャーしたものです。