久しぶりに、この場所で!

 ファミ通.comで記事を書くのって、何年ぶりだろう……。

 古巣にして、我が人生を変えてくれたコンテンツ『逆鱗日和』が生まれた場所--。

 そんな思い出深い場所で、再び筆を取ることになった。感慨深いし、何より……プレッシャーがスゴいわ。ファミ通の一線から退いたのち、いろんなメディアに首を突っ込んで記事を書いている手前、古巣のこの場所でヘタをこくわけにいかないぞと……。

 となれば、プレイ日記を書くための題材も厳選に厳選を重ねたかった。

 プレイ日記を書くのに向いているコンテンツであることはもちろんだけど、加えて話題性豊富であり、新作であり、何より……!

 「俺がキチンと、好きになれるゲームであることが重要だ!」

 ここだけは、譲れないと考えていたのである。

 そんなとき。

 俺は、とあるゲームのPVとインタビュー記事を目にした。

 「あ、これ……」

 数年前に発表されて以来、ずっと気になってはいたものの、

 「まだまだ発売は先だなぁ……。ホントに、プレイステーション5よりも先に出るのかね^^;」

 そんなことを思って、記憶の奥底に押し込めてしまっていたプレイステーション4用ソフト--。

 “外国のクリエイターが作る、鎌倉時代の日本を舞台にしたオープンワールドアクションアドベンチャー”

 そんなユニークなコピーが踊っていたあのゲームが、いよいよ完成したのか!

 「どれどれ……」

 期待半分、好奇心半分という、一般ユーザーと変わらぬ心持ちで、俺はPVとインタビュー記事を見た。そしてすべてを見終わったのちに小さく、

 「決めた」

 とつぶやき、リピート再生のボタンを押しながら誰にともなく決意を告げたのである。

 「俺がファミ通.comに復帰し、プレイ日記を書くタイトルは、この『Ghost of Tsushima(ゴースト オブ ツシマ)』を置いてほかにはない! 俺はいま間違いなく、とてつもないゲームに出会ったんだ」

 そう、この瞬間に決めたのだ。

 「『Ghost of Tsushima』を追い掛けるぞ!!」

 と。

大塚角満の『ゴースト・オブ・ツシマ』プレイ日記/其之一「我、対馬に生きる」_01

 そして、

 「このゲームのすばらしさを、プレイ日記を通じて日本中に広めてみたい!!」

 このように思った次第だ。かつての『モンスターハンター』や『パズドラ』と同じように、ね。

大塚角満の『ゴースト・オブ・ツシマ』プレイ日記/其之一「我、対馬に生きる」_02

 ……まあこの時点で俺は1回も、『Ghost of Tsushima』に触ったことなどなかったんだけどな!!!w

 でも……大丈夫だったよ。

 発売前に借りたレビュー用のソフトに触り、一瞬で虜になって、何年かぶりに空が白むまで遊び込んでしまったとき、俺は初めて映像を見たときに覚えた、

 「とてつもないゲームに出会ったかも」

 という予感が正しかったことを知った。『Ghost of Tsushima』は、キチンととんでもないゲームだったのだ。

大塚角満の『ゴースト・オブ・ツシマ』プレイ日記/其之一「我、対馬に生きる」_03

 というわけで、数年ぶりにこの場所でゲームプレイ日記を書かせてもらうことになりました! 題材は前述の通り、7月17日にソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売されるプレイステーション4用ソフト『Ghost of Tsushima(ゴースト オブ ツシマ)』となります!!

大塚角満の『ゴースト・オブ・ツシマ』プレイ日記/其之一「我、対馬に生きる」_05

 家庭用ゲーム機史上、もっとも美しくも凄惨なこのゲームのすばらしさを、何回かに分けてお伝えできればなと。

 どうぞお付き合いください!!

 続く

大塚角満(おおつか かどまん)

元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。2017年に独立。編集部時代から現在に至るまでゲームエッセイを精力的に執筆し、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』、『折れてたまるか!』など、多数の著作がある。

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