Funcomが新作FPS『Metal: Hellsinger』を発表。2021年にプレイステーション4/Xbox One/PCおよび次世代ゲーム機で展開予定。Steamの製品ページによると、少なくともPC版は日本語対応するようだ。

 本作を開発するのは、『バトルフィールド』シリーズや『Payday 2』などのゲームデザインを手掛けたDavid Goldfarb氏率いるスタジオ“The Outsiders”。

 ゲームは昨今海外インディー界隈で盛り上がっている“リズムFPS”、つまりFPSのシューティングにリズムゲームの要素を組み合わせたものとなっており、ヘヴィメタル曲のビートに合わせて悪魔を撃つことで破壊力があがり、音楽も激しくなるという仕組みになっているという。

メタルサウンドに合わせて悪魔を撃つ“リズムFPS”『Metal: Hellsinger』が発表。少なくともPC版には日本語対応予定も_03
中央の昇順の周囲にビートを示すUIがあり、ジャストタイミングで撃てば音楽が激しくなるとともに攻撃力も上がるという。
メタルサウンドに合わせて悪魔を撃つ“リズムFPS”『Metal: Hellsinger』が発表。少なくともPC版には日本語対応予定も_02
メタルサウンドに合わせて悪魔を撃つ“リズムFPS”『Metal: Hellsinger』が発表。少なくともPC版には日本語対応予定も_01

 収録曲はヘヴィメタル系のアーティストが本作のために特別に提供するオリジナル曲となる予定で、トリヴィアムのマシュー・キイチ・ヒーフィー、ダーク・トランキュリティのミカエル・スタンネ、ソイルワークのビョーン・ストリッド、アーチ・エネミーのアリッサ・ホワイト=グラズらが参加することが発表されている。

まだまだあるぞ、リズムFPS

 せっかくなので、現在発表されている他のリズムFPSについてもご紹介しておこう。そもそもこのジャンルに火がついたのは、パズルアドベンチャーゲーム『Q.U.B.E.』シリーズを手掛けたゲームデザイナーのダン・ダ・ロッカ氏が今年4月にTwitterで公開した開発中映像が発端。非常に若いジャンルなのだ。

 この作品は現在『GUN JAM』というタイトルで開発が続けられており、公式サイトとSteamの製品ページが存在。発売時期は未定となっている。

 そして『GUN JAM』の映像公開から約2週間後に突如「今夏配信予定」として発表されたのがAwe Interactiveによる『BPM: BULLETS PER MINUTE』。

 こちらの作品では、射撃のみならずリロードやドッジ(回避)、ジャンプなどもリズムに合わせて行うギミックがあるとされている。

 『Metal: Hellsinger』を含め、普通なら「おいおい『GUN JAM』のパクリか」と思うところだが、『GUN JAM』の映像を見てから作るにはちょっと難しいほどの完成度でいきなり出てきたので、そうとも考えにくい。

 恐らくは“複数のFPS開発者たちが同時期にリズムFPSを思いつく”というシンクロニシティ(またはFPS開発者なら一度は考えつくネタだったか)によりプロトタイピングがそれ以前から進んでいたか、あるいは“元々開発していたFPSで試してみたら完全にハマったのでシフトすることが決定した”、ということなんではないかと思う。

 いずれにしても、これらのゲームから『SUPEHOT』の次の“変わりダネFPS”として成功する作品が出てくるのか気になる所だ。