週刊ファミ通2020年6月11日号(2020年5月28日発売)より、発売スケジュールにマイクロソフトの新ハードXbox Series Xの項目が設けられることになった。これは、5月8日に行われた配信番組“Inside Xbox”で、多数の対応タイトルが発表されたことを受けてのものだ。

 となると、ここで気になるのが日本におけるXbox Series X本体の発売日。ご存じのとおり、本国マイクロソフトでは、Xbox Series Xの発売日を“2020年ホリデーシーズン”とアナウンスしている。ただし、これでは“ワールドワイド”での話で、具体的にどの国が“2020年ホリデーシーズン”なのかは明確にされてない。

 実際のところ、現行機にあたるXbox Oneも、北米や欧州など13カ国では2013年11月22日に発売されたが、日本での発売はそれに遅れること10ヵ月後の2014年9月4日となっている。それで悔しい思いをしたXboxファンも多かったかと思うが、これは、日本がいわゆる“Tier 2(第2陣)”扱いとなり優先度が若干下がったため。となると、Xbox Series Xがどうなるか気になるところだが……。

 そこでファミ通では改めて日本マイクロソフトに、Xbox Series Xの発売日に関して問い合わせたところ、「Xbox Series Xの発売は、“2020年ホリデーシーズン”を予定しています」とのお返事をいただいた。

 実際のところ、Xbox Series Xのタイトルにはバンダイナムコエンターテインメントの『SCARLET NEXUS(スカーレットネクサス)』やセガの『Yakuza: Like a Dragon(龍が如く7 光と闇の行方)』、PLAYISMの『Bright Memory: Infinite』など、日本のパブリッシャーが注力しているタイトルもラインアップされており、これで本体の発売日がワールドワイドから出遅れることは考えにくい。

 Xbox Series X本体の日本での発売日は、“2020年ホリデーシーズン”ということで期待しておいてもよさそうだ。

Xbox Series Xは日本国内も“2020年ホリデーシーズン”に発売。対応タイトル情報もまとめてお届け_05

 それに付随して、先日発表されたタイトルを含む、現時点判明しているXbox Series X対応ソフトの国内発売の状況についても追いかけてみた。

 ちなみに、『Gears 5』あたりからか、マイクロソフトでは、パブリッシャー名を“日本マイクロソフト”ではなくて、“Xbox Game Studios”と表記している。これは、Xbox Game Studiosというファーストパーティーブランドを訴求させることが目的としてあるかと思われる。

 先日発売された『Minecraft Dungeons(マインクラフト ダンジョンズ)』に関しては、ニンテンドーeショップやPlayStation Storeでは、発売元が“Mojang/日本マイクロソフト”と表記されているが、これは各社の方針の違いかと思われる。

 現時点で国内発売が確定しているXbox Series Xタイトルは『Halo Infinite』、『アサシン クリード ヴァルハラ』、『SCARLET NEXUS(スカーレットネクサス)』、『Bright Memory: Infinite』の4タイトル。残念ながら『Yakuza: Like a Dragon』の国内発売はいまのところ予定されていない。

 新ハードのローンチということで、新規IPが複数ラインアップされているのも気になるところ。AIを搭載したスペースシップとカルト組織と相対するSDアクション『CHORUS』や、H.R.ギーガーなどにインスパイアされた一人称ホラーアドベンチャー『Scorn』など、日本語で遊んでみたい。子どもを殺害する幻影に取り憑かれた女性が廃墟のホテルをさまようサイコホラー『The Medium』も気になる。開発を担当するBloober Teamのタイトルは、近年軒並み日本でも発売されているので、本作も期待できそう。

Xbox Series Xは日本国内も“2020年ホリデーシーズン”に発売。対応タイトル情報もまとめてお届け_04
ファーストパーティー期待の『Halo Infinite』はXbox Series Xとの同時発売を予定。
Xbox Series Xは日本国内も“2020年ホリデーシーズン”に発売。対応タイトル情報もまとめてお届け_01
バンダイナムコエンターテインメントの『SCARLET NEXUS(スカーレットネクサス)』。脳とテクノロジーが発達した世界、ニューヒームカを舞台に、主人公であるユイト・スメラギが戦う“ブレインパンク・アクションRPG”。
Xbox Series Xは日本国内も“2020年ホリデーシーズン”に発売。対応タイトル情報もまとめてお届け_02
『CHORUS(コーラス)』は宇宙を舞台としたフライトシューティング。主人公のNaraがAIを搭載したスペースシップとともに、自分を生み出したカルト組織と相対することになる。広大な宇宙でのハイスピードアクションが魅力のよう。
Xbox Series Xは日本国内も“2020年ホリデーシーズン”に発売。対応タイトル情報もまとめてお届け_03
『The Medium』は、『Layers of Fear』や『observer』など、数々のサイコホラーゲームを手掛けるBloober Teamの最新作。子どもを殺害するという幻影に取り憑かれた女性が廃墟のホテルをさまようことになる。山岡晃氏がサウンドで参加している。

現時点で判明しているXbox Series Xタイトル

サードパーティータイトル

アサシンクリード ヴァルハラ』☆(ユービーアイソフト)2020年発売
 ※国内発売予定
『Bright Memory: Infinite』(PLAYISM)発売日未定
 ※国内発売予定
Call of the Sea』☆(Raw Fury Games)2020年発売
 ※国内発売未定
サイバーパンク2077』☆(スパイク・チュンソフト)2020年
 ※国内での正式発表はされていないが、スマートデリバリーで対応する?
『CHORUS』☆(Deep Silver FISHLABS)2021年発売
 ※国内発売未定
Dirt 5』☆(Codemasters)2020年10月発売
 ※国内発売未定
Madden NFL 21』(エレクトロニック・アーツ)12月31日発売
 ※国内発売未定。これまでのシリーズ展開を考えると、日本での展開の可能性は限りなく低いと思われる。
『SCARLET NEXUS(スカーレットネクサス)』☆(バンダイナムコエンターテインメント)発売日未定
 ※国内発売予定
『Scorn』(Ebb Software)発売日未定
 ※国内発売未定
Second Extinction』☆(Systemic Reaction)発売日未定
 ※国内発売未定
The Ascent』☆(Curve Digital)2020年発売
 ※国内発売未定
『The Medium』(Bloober Team)2020年発売
 ※国内発売未定
Vampire: The Masquerade - Bloodlines 2』☆(Paradox Interactive)2020年発売
 ※PS4版はDMM GAMESより発売。Xbox Series X版は予定していない。
『Yakuza: Like a Dragon』☆(セガ)2020年発売
 ※国内発売未定

Xbox Game Studiosタイトル

『Halo Infinite』☆(343 Industries)2020年発売
 ※国内発売予定
Senua’s Saga: Hellblade II』(Ninja Theory)発売日未定
 ※国内発売未定
『Gears 5』☆(The Coalition)2020年
 ※スマートデリバリー対応タイトルなので、国内でも対応されることが予想される

☆スマートデリバリー対応タイトル