手軽にサクっと楽しめる絶妙なボリュームと難度! お気に入りの悪魔っ娘はだぁれ?
キミは2020年5月11日にSteamにてリリースされたばかりのアクションパズルゲーム『Helltaker(ヘルテイカー)』をご存知だろうか。
惰性で進む毎日に絶望し(たかどうかはわからないが)、屈強なマッチョガイが、ハーレムを作るため、キュートな悪魔っ娘を集めるために地獄を進むパズルゲーム、それが本作『Helltaker(ヘルテイカー)』だ。
筆者はこのゲームをTwitterで知り、ビジュアルに心を奪われ、さっそくダウンロードしてしまった。
開発を手掛けているのはVanRipper氏。氏はカートゥーンチックなイラストを手掛けるクリエイターで、本作に登場するキャラクターも同様のタッチで描かれている。う~ん、かわいい。
ルールは定番パズルゲーム『倉庫番』をモチーフとしており、決められた行動回数以内に障害物を移動させて道を確保し、悪魔っ娘が待つゴールまでたどり着くことが目的となっている。
プレイヤーが行える操作は、“上下左右の移動”のみというシンプルさが特徴。
1マス先にスペースがあれば、喧嘩キックで1マス分だけ障害物を吹き飛ばすこともできる。
行動回数がゼロになると、その場で即死亡! しかし、すぐにスタート地点に復活する。なんというタフネス。また、キーボードのRボタンを押せば、同様にリスタートが可能。移動に失敗してハマってしまったときに使える。
ゴールまでたどり着けば、待望のイチャコラタイム(言うほどイチャコラはしていないが)。アドベンチャーゲームのような感じでふたつ出現する選択肢から正しいものを選べれば、悪魔っ娘がハーレムに加わり、つぎのステージに進める。
ちなみに、選択肢を間違えると死ぬ。選択肢を間違えた場合は、もう一度パズルのやり直しだ!
ステージは、「もうちょっと考えればクリアーできそう!」と考えさせてくれるような絶妙な難度となっている。
蹴っては死に、蹴っては死にをくり返してトライ・アンド・エラーを楽しむのがこうしたパズルゲームの醍醐味だが、本作は死んでからリスタートするまでが爆速。ものの数秒もかからない。
重低音が響く悪魔的BGM、障害物を蹴ったときの爽快なSE、キビキビと動くキャラクターのレスポンスが合わさり、止めどきを見失うこと必至だ。
そして注目してほしいのがこちら。プレイ中にEscボタンでメニューを開くと、まだクリアーしていないステージでもスキップが選択できてしまうのだ。
パズルゲームなのにパズルをスキップできる。難しいパズルはスキップして、悪魔っ娘とのニャンニャンだけを楽しめるのだ。まさに悪魔的誘惑。
もちろん、使うか使わないかは、自分次第だ。
また、ステージ攻略中にLボタンを押すと、ハーレムに加わった悪魔っ娘と会話できる。会話はステージのヒントとなるものが多いが、ときにはまったく役に立たない雑談で終わることも。
本作においては、この会話もプレイの見どころのひとつ。ケレン味溢れる悪魔っ娘たちとのなんでもない会話は見ていて楽しい。
この会話を見るためにはステージをつぎつぎとクリアーしなければいけないが、どうしてもクリアーできない場合はスキップしちゃえばいいじゃないという悪魔の提案を飲めばいいわけだ。
さらに、もうひとつ知っておいてほしいのが、本作はダウンロード無料でプレイできるということだ。そう、ゲーム本編が無料なんです。
本作はゲーム本編のほか、『Helltaker: Artbook + Pancake Recipe(ヘルテイカー:アートブック+パンケーキレシピ)』というアートワークとパンケーキのレシピ(なぜ?)が観られる追加コンテンツが1010円[税込]で販売されている。「ゲームがおもしろかった!」と思った人は、追加コンテンツを購入して作者に感謝の気持ちを還元してみてはいかがだろうか。
本作は英語字幕のみのゲームだが、リリース後に爆速で公式な日本語化パッチがリリースされたこともお知らせしたい。日本語化パッチを作成したのは、Steam『VA-11 HALL-A PROTOTYPE』など海外ゲームの日本語化パッチを多く作成する陽炎01型氏。
氏によれば、本作のゲーム内容に惚れ込み、VanRipper氏に直接打診を行ったとのこと。許可が下りてすぐに作業に取り掛かり、約6時間ほどで日本語パッチファイルを完成させたというから驚きだ。日本語のほかにもロシア語とドイツ語化パッチも作成されているらしく、世界中の『Helltaker(ヘルテイカー)』ファンの熱意は計り知れないものがある。
日本語化パッチは、こちらのURLからダウンロード可能。ファイルをダウンロードしたのち、ファイル内にあるテキストのとおりに操作すれば、かんたんにパッチが適応できる。
ただし、日本語化パッチの適応は公式のサポートの範疇から外れることになるので、パッチの適応は自己責任で行おう。
興味がある人は、翻訳のウラ話などが書かれている陽炎01型氏の“ほんやく後記”をぜひクリアー後に見ていただきたい。
ゲームボリュームは、パズルゲームが得意な人なら数時間もあれば全クリできる内容。ボリュームはコンパクトだが、サクサクキビキビとしたゲームプレイに加え、ステージをクリアーまで導いてくれる絶妙な難度。
そして、時にはステージをスキップして悪魔っ娘とイチャコラさせてくれる親切設計。中だるみの一切ない上質なゲームプレイがプレイヤーに約束されている。これが無料でプレイできるなんて、作者には感謝しかない。
本作の魅力は、ゲームの開始後数分で間違いなく実感できる。本記事をPCでご覧になっている方は、いますぐ下のURLからゲームをダウンロードしてプレイしてほしい。
Steamの『Helltaker(ヘルテイカー)』ダウンロードページはこちら。
※Steamのインストールとアカウント登録が必要です。
パンケーキを作ってみたよ!
『Helltaker: Artbook + Pancake Recipe(ヘルテイカー:アートブック+パンケーキレシピ)』のパンケーキを実際に作ってみました。気になるそのお味は? 以下の関連記事をチェック!