『風ノ旅ビト』にも関わったスタッフが贈る、505 GamesのNintendo Switch、プレイステーション4、PC用アドベンチャー『ABZÛ』をお届けする。担当は、シーラカンスに乗って泳ぎたいという猫塚きてぃ。「作品の第一印象でプレイするかどうかを決めるライター。グラフィックやゲーム音楽で気になった作品は即購入し、即プレイします」という猫塚きてぃが推す本作のポイントは以下の通り。
【ココが推し】
- 難しい操作や説明が一切なく、誰でも遊びやすい
- 何百種類ものユニークな生物がいるので見飽きない
- 色鮮やかなグラフィックや心地いい音楽に癒される
アーティスティックな作風で世界中に多くのファンを持つ『風ノ旅ビト』のクリエイターが贈る、夢のようなダイビングアドベンチャー。
プレイヤーはダイバーとなり、広大で色鮮やかな美しい海を自由に冒険することになる。明確な目的や敵と戦うといった派手なアクションなどは一切なく、とにかくゆったりと泳ぎながら思うがままに探索していく、癒やし系のタイトルだ。
抑揚の利いた音楽や水の環境音は、とにかく最高の心地よさで、没入感を高めてくれるのがうれしい。
まるで夢の中を泳いでいるような心地よさ
海中が舞台となる本作では、ひたすら泳いで泳いで泳ぎまくることになる。とはいえ、操作の難度はそんなに高くないので、簡単操作で流れるようなアクロバティックな動きができるのが爽快だ。泳ぐ姿は滑らかで、見ているだけでも心地いい。
本作では、新たなエリアに進むためにはちょっとしたギミックをこなしていく必要がある。そのため、さまざまな場所を探索しなければならないが、色鮮やかで美しい海や魚、泳ぐ姿の綺麗さもあって探索が楽しい。
さらに、クリアー後もチャプターごとの再プレイや巻き貝集め、魚図鑑の閲覧ができるようになるといった、やり込み要素も存在する。
さまざまな海洋生物とともに泳ぐ
海には何百種類ものユニークな生物が存在する。マグロ、ウミガメ、マンボウといった実在する魚はもちろん、恐竜時代に海に住んでいた古代魚など、いまでは直接目にできないような生物にも出会える。 また、特定の像の上で瞑想することで、魚にカメラ視点が切り換わり、じっくりと魚を観察することもできる。
なお、海底には珊瑚礁に囲まれた穴があり、触れることで新たな海洋生物を増やせる。より海中がにぎやかになるのだ。
美しい海中には多くの謎も……
海には海洋生物だけというわけではない。薄暗く不気味な深海深くには、壁画らしいものや古代遺跡、さらには高度な文明を思われる機械など、思わず冒険心をくすぐられるようなモノがいっぱい存在する。はっきりとしたストーリーをうかがわせるものがあるわけではないが、壁画や遺跡などを観察しながら、「いったいこれは何だろう?」と、世界観を想像するだけでも楽しい。