2003年3月13日 『ファイナルファンタジーX-2』発売
17年前の2003年（平成15年）3月13日は、プレイステーション2用ソフト『ファイナルファンタジーX-2』が発売された日。
本作は、スクウェア（当時）から発売されたRPG。スクウェアは2003年4月1日に合併。本作が、スクウェアとしては最後の作品だった。
『FFX-2』は、週刊ファミ通2019年5月16日増刊号掲載の“平成のゲーム 最高の1本”特集で第7位、2020年2月にNHK BSプレミアムで放送された“全ファイナルファンタジー大投票”で第1位を獲得した『ファイナルファンタジーX』の続編にあたる作品。特定のナンバリングタイトルに続編が登場するのは『FF』シリーズとしては『FFX-2』が初めて。テーマソングは歌手の倖田來未さんが歌う『real Emotion/1000の言葉』。
冒険の舞台は前作の2年後となる世界。ルールーとワッカが結婚していたり、キマリが族長になっていたりと、かつての仲間たちのその後が見られるのがファンにとっては非常に興味深いものだった。主人公はティーダから“ユリパ”の面々にバトンタッチして、再び危機に直面した世界を救っていくことになる。ユリパとは本作のメインキャラクターであるユウナ、リュック、パインの頭文字を取った3人をまとめて呼ぶ際の名称。
前作とは打って変わったハイテンションなノリはなかなかに衝撃的で、当時驚いたプレイヤーも多かったのではないだろうか。物語の幕開けでリュックがささやく「ユ・リ・パ レディ ミッション・スタート！」のセリフも印象的だ。
バトルシステムは前作のCTB（カウントタイムバトル）から、シリーズでおなじみのATB（アクティブタイムバトル）に変更。何より特徴的なのは、“ドレスフィア”を用いて衣装を着替えるドレスアップだろう。戦士のドレスを着れば接近戦が得意になるといったように感覚的にはジョブチェンジに近いもので、バトル中にドレスアップが可能。
衣装替えの際は、『プリキュア』や『セーラームーン』などの変身バンクのようなカットシーンが挿入され、バトルを大いに盛り上げてくれた。ドレスの種類は多種多様で、同じドレスでも着るキャラクターによってデザインが違い、見比べてみる楽しさもあった。トンベリのきぐるみで身を包む“きぐるみ士”をはじめ、ユニークなものが多数あったのも『FFX-2』ならでは魅力と言っていいだろう。
2004年2月19日には北米版をベースにした『ファイナルファンタジーX-2 インターナショナル+ラストミッション』がスクウェア・エニックスから発売。
2013年12月16日にはプレイステーション3とプレイステーション Vita向けに『ファイナルファンタジーX-2 HDリマスター』、2015年5月14日にはプレイステーション4版として、『FFX』とセットになった『ファイナルファンタジーX/X-2 HDリマスター』が発売された。
2019年4月11日には、Nintendo Switch版とXbox One版の『ファイナルファンタジーX/X-2 HDリマスター』が発売。現在は好きな家庭用ゲーム機で本作を遊ぶことができる。
