ヴァニラウェアのオフィスを公開！
2019年11月28日にアトラスより発売され、ゲーム史に残る超名作と名高い『十三機兵防衛圏』。その開発を手掛けたのは、『オーディンスフィア』や『ドラゴンズクラウン』などを世に送り出した、ヴァニラウェアだ。
本記事では、『十三機兵防衛圏』の特集を30ぺージにわたって掲載している週刊ファミ通2020年3月26日・4月2日合併号（2020年3月12日発売）の発売を記念して、週刊ファミ通2019年12月12日号（2019年11月28日発売）に掲載した『十三機兵防衛圏』発売記念特集内からヴァニラウェアの訪問取材リポートを再掲。
なかには、紙面スペースの都合で掲載できなかった写真もあるので、ヴァニラウェアファンはくまなくチェックしてみてほしい。
受付
オフィスに入ると、まずは受付が待ち構えていた。すぐ近くには、受話器の使いかたが丁寧に解説されたヴァニラウェア描き下ろしのイラストも！ こういった細かいところからも、ヴァニラウェアの職人魂が感じられる。
また、受付横にはヴァニラウェア作品のフィギュアなどのグッズがズラリ。これでもすべては飾りきれていないそうで、ヴァニラウェア全体のいたるところにグッズが飾られていた。
オフィス内部
総スタッフ約30名ほどを抱えるヴァニラウェア。内部は広々としており、全スタッフのデスクには十分のスペースが確保されていた。それにしても、この少数精鋭部隊で『十三機兵防衛圏』を作り上げたと思うと……なんだろう、もはや言葉すら出ない……。スゴすぎます。
資料棚には、武器やファンタジー、料理の本など、じつにヴァニラウェアらしい資料が並んでいた。また、同じ棚に設置されていたファンレターボックスでは、ファンから届いた直筆メッセージを大切に保管。ファンからの声援に、スタッフ全員が元気をもらっているそうだ。
オフィス出入口付近には、『十三機兵防衛圏』のポスターデザインに使用した資料（印刷したものの色味を見るためのもの）のほか、スタッフ陣が自由に食べられるお菓子置き場があった。また、近くのビルにあるレストランが社食代わりになっているとのことで、レストランのメニュー表も発見。ヴァニラウェアの大ファンの筆者としては、生活感のあるオフィスに親近感が沸いた。
神谷盛治氏の机
ヴァニラウェアといえば、やはり欠かせないのが代表取締役の神谷盛治氏の存在。ゲームの企画から、独創的で美麗なイラスト、さらに『十三機兵防衛圏』では超濃厚かつ細部まで練り込まれたストーリーまで手掛けたゲーム開発の中心人物だ。そんな神谷氏のデスクがこちら。
ふつうである。仕事場なのだからまあそれはそうなのだが、ふつうである。この場から『十三機兵防衛圏』などが作られているとは到底思えないほどに……！
ちなみに神谷氏は「散らかっているので、なんだか恥ずかしいですね……」と話していたが、筆者が見る限り、ファミ通編集者たちのデスクに比べれば少なく見積もっても100倍は整理されている。安心してください神谷さん、超キレイです。PCの上に飾られた小物もかわいい。
神谷氏の席の後ろは、神谷氏の資料や私物が混在したスペース。貴重なアイテムのオンパレードで、『ログイン』や『Beep』、『テクノポリス』などといった往年のゲーム雑誌のアーカイブもあった。
さらにMSX版『ザ・ブラックオニキス』や、MSX2、MSX2+版の『ワンダラーズフロムイース』（『イースIII』）、PC-9801版『プリンセスメーカー』など、神谷氏のルーツとも言えるクラシックPCゲームの姿も。
応接室兼会議室
来客対応や会議などを行うためのスペースには、関連書籍やパッケージなどが満載。また、販促用ポップや出演声優陣のサイン、何らかの賞を受賞した際のトロフィーなどもここに飾られていた。
貴重な企画書を公開
最後に、取材時に拝見させていただいた、『プリンセスクラウン』や『ドラゴンズクラウン』の当初の企画書を特別にお届けしよう。
