新型コロナウイルスの感染拡大防止措置として、政府要請により全国の学校が臨時休校となるなか、出版社などエンタメコンテンツを扱う企業がマンガ雑誌や児童書などを期間限定で無料公開する施策が広がりを見せている。本記事では、それらの施策のうち、おもだったものをまとめて紹介する(情報は2020年3月4日時点のものです)。

マンガ

 まずはマンガ雑誌。『週刊少年ジャンプ』は1~13号までを無料公開(3月31日まで)、『週刊少年サンデー』は企画の第一弾として『ハヤテのごとく!』、『史上最強の弟子ケンイチ』、『結界師』を全巻無料公開(3月7日まで)、『週刊少年チャンピン』は1号~12号を無料公開(3月31日まで)している。また、『月刊コロコロコミック』も1月号を無料公開中だ。

 3月6日には、『週刊少年ジャンプ』に続き、『ジャンプSQ』も2019年4月号~2020年3月号1年分を無料公開(3月31日まで)することを発表した。

 また、作品単位での動きも活発だ。『宇宙兄弟』の1〜50話、『ドラゴン桜』1巻〜11巻、『魔法使いの嫁』全巻、『いとしのムーコ』の1~30話など、人気作の期間限定無料公開が相次いでいる。

児童図書

 KADOKAWAは児童図書・角川つばさ文庫と角川まんが学習シリーズから、人気作200冊以上を無料公開(4月5日まで)。誠文堂新光社は特設サイトで『子供の科学』のバックナンバー1年分、特集“ミクロの世界の脅威をあばく ウイルスの正体”収録2016年12月号などを公開している(4月5日まで)。

映像コンテンツ

 映像コンテンツでは、アニメ専門チャンネル・キッズステーション、アニマックスが3月27日までの平日6:00-18:00にスカパー!で無料放送を行うことを発表。YouTubeの“ちびまる子ちゃんねる”でテレビアニメ版『ちびまる子ちゃん』の100話無料配信なども行われている(3月15日まで)。

 Huluは、3月31日までの期間で『あなたの番です』や『今日から俺は!!』、『3年A組 -今から皆さんは人質です-』など、100作品以上のドラマやバラエティを無料公開することを発表。

 そのほか、音楽業界からは、エイベックスがライブ映像コンテンツの解放を発表。3月5日以降~3月31日まで、YouTube公式チャンネル“avexチャンネル”および各アーティスト公式チャンネルにて順次公開予定とのこと。