ついついやっちゃう落ち物パズル!

 お笑い芸人・野田クリスタルの自作インディータイトルとして動き出し、テレビ番組『勇者ああああ』で紹介されたことから、株式会社ChronoJuvenile(クロノジュブナイル)が製品化を担当することになった、パズルゲーム『すごい事になりそうだ!組体操合戦』が正式にリリース。iOS版とAndoroid版の配信がスタートした(ダウンロード、プレイともに無料。一部広告表示などがある)。なお、本作の開発の経緯などは下記の記事にて紹介中。

『すごい事になりそうだ!組体操合戦』AppStoreダウンロードページ 『すごい事になりそうだ!組体操合戦』Google Playダウンロードページ

 『すごい事になりそうだ!組体操合戦』は、いわゆる落ち物パズル。上から降ってくる組体操のポーズを取った人々をうまく配置して組体操の技を完成させれば、得点が加算されるシステムだ。スマートフォンでリリースされた本作は、原作からさまざまな点がパワーアップ。ネットワーク対戦が可能になったほか、遊びやすさに配慮されたブラッシュアップが行われている。

野田クリスタル原作の『すごい事になりそうだ!組体操合戦』正式リリース。『勇者ああああ』放映から約2ヵ月のスピード配信ですごいことに!_01
野田クリスタル原作の『すごい事になりそうだ!組体操合戦』正式リリース。『勇者ああああ』放映から約2ヵ月のスピード配信ですごいことに!_02
タイトル画面とゲーム説明の画面。

 たとえば、画面内にグリッド(格子状の線)が引かれ、パーツの区切りが明確になり、横に何個配置できるかがわかりやすくなった。原作者の野田クリスタルが、番組で「たぶん5列」(実際は6列)と言っていたが、もう間違えないだろう。

野田クリスタル原作の『すごい事になりそうだ!組体操合戦』正式リリース。『勇者ああああ』放映から約2ヵ月のスピード配信ですごいことに!_03
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 また原作よりも組体操の技バリエーションが増え、パーツ(組体操の人々)がいろいろな組体操の技に使えるようになったことで、ムダになりづらくなっている。

 最大の特徴が“ヤンキーくん”が加わったこと。本作では、しばらく技が完成しないとパーツが“やる気なしくん”に変化して、組体操の技パーツとして使えなくなってしまう。

 しかし、そこにランダムで現れる“ヤンキーくん”を配置することで、彼がまわりに喝を入れ、“ヤンキーくん”と同じ上下左右の列にいる“やる気なしくん”がパーツとして復活するのだ。“やるきなしくん”がたくさん溜まってしまった状況でも、“ヤンキーくん”を使えば一気に大逆転もできるようになっているというわけ。

野田クリスタル原作の『すごい事になりそうだ!組体操合戦』正式リリース。『勇者ああああ』放映から約2ヵ月のスピード配信ですごいことに!_05
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技のバリエーションが増加。でも、覚えるのは意外と難しい。

 そのほかにも、パーツのホールドなどが加わったりと、さまざまな点がパワーアップした本作。すでにオンライン対戦には猛者が出現しており、原作者の野田クリスタルも舌を巻くほど。

 筆者も早速プレイしてみたところ、原作の意外と(?)ハマってしまうパーツを揃える楽しさはそのままに、さまざまな点を丁寧に改良しており、遊びやすくなっている。いらないパーツが溜まっていってしまうのは従来そのままなのだが、そこに“ヤンキーくん”を配置して、一気に連鎖が決まると特別演出が見られるなど、本当に爽快感があって、「あれ、ちゃんとしてる」と思ってしまうほど。

 ちなみに、前述の通り、オンライン対戦はすでに強い人たちが出てきており(とにかく最初に技を完成させて、“やるきなしくん”を送り込んでくる)、欲を言えば、マッチングにレート制を入れてもらえると初心者にもやさしくなりそうだ。あと、技の組み合わせが覚えづらく、その一覧があるとうれしいところ。と、最後に注文が増えてしまったが、ついつい遊んでしまう魅力を持っているので、ぜひ一度遊んでほしい。

 なお、野田クリスタルいわく、ダウンロード数が増えていけば、ランキングシステムなどができる可能性もあるとのこと。完全無料(広告表示などはある)で遊べるだけに、気になった人はプレイしてみるといいだろう。