シングルバトルの大会“ガラルビギニング”で活躍しそうなポケモン10選

 2019年11月15日に発売したニンテンドースイッチソフト『ポケットモンスター ソード・シールド』。同作を用いた初めての公式インターネット大会“ガラルビギニング”が2019年12月6日9時00分~9日8時59分までの期間中に開催される。

 そこで本記事では、本大会での活躍が見込まれるポケモンを担当ライターが独断と偏見でピックアップ。そのポケモンの特徴と対策をご紹介する。

 なお、“ガラルビギニング”のルールは基本的に、現在行われているランクバトルのシングルバトルとおなじだが、“キョダイマックス”が使用可能な点のみ異なる。

【シングルバトル大会】“ガラルビギニング”での活躍が予想されるポケモン10選【ポケモン剣盾】_01

おすすめ記事

対戦で役立つ道具&技マシンの入手場所まとめ バトルタワー入門講座

ドラパルト

ドラゴン・ゴーストタイプ
特性:クリアボデイ/すりぬけ/のろわれボディ(隠れ特性)

【シングルバトル大会】“ガラルビギニング”での活躍が予想されるポケモン10選【ポケモン剣盾】_02

ドラパルトの特徴

 “すばやさ”が非常に高いうえに、“こうげき”も高め。ドラパルトが覚える“ドラゴンアロー”は威力が50と高いうえに2回攻撃なので、相手の“きあいのタスキ”を発動させずに倒せる優秀な技。威力も50×2なので、100となる。

 なにより優秀な点は、覚える技が豊富なところ。物理アタッカーとしてはもちろん、“ひかりのかべ”や“リフレクター”などのサポートもできる。基本的に物理アタッカーとして育てられることが多いが、あえてその裏をかく特殊アタッカーとして育てることもできるのだ。

 高い“すばやさ”を活かして“おにび”を使う手もアリだ。耐久力はあまり高くないので、弱点を突かれれば倒される可能性もあるが、やけど状態になると物理技の威力が低下するので、相手が物理アタッカーのポケモンだった場合は耐えられるようになる。状態異常のポケモンに対して使うと威力が倍になる“たたりめ”と組み合わせて相手を倒してもいいし、後続のポケモンにつないでもいい。“のろい”を使ってわざと自分のHPを削って倒れれば、安全につぎのポケモンをくり出せるので覚えておこう。

ドラパルトの対策

 オススメの対策ポケモンはブラッキー。耐久力が高く、ドラパルトのどんな攻撃も余裕をもって耐えられる。さらに、相手の“こうげき”が高いほどダメージが上がる“イカサマ”を使えば、ドラパルトの“こうげき”の高さを利用しながら、弱点を突いて倒せる。

ミミッキュ

ゴースト・フェアリータイプ
特性:ばけのかわ

【シングルバトル大会】“ガラルビギニング”での活躍が予想されるポケモン10選【ポケモン剣盾】_03

ミミッキュの特徴

 『ポケモン ウルトラサン・ウルトラムーン』に引き続き非常に使用率が高いポケモン。特性“ばけのかわ”は、相手の攻撃技を一度だけ防ぐ効果があり、これが非常に強力だ。本作では攻撃を無効化した際に少しだけダメージを受けるようになったものの、それでもなお強い。

 育成のしかたはほとんど固定化されていて、持ち物は“いのちのたま”、技構成は【じゃれつく/シャドークロー/つるぎのまい/かげうち】であることが多い。きそポイントは“こうげき”と“すばやさ”に集中させ、性格は“いじっぱり”か“ようき”にするといいだろう。通信対戦をしていると、ミミッキュ対ミミッキュの対面が多発するため、個人的には、性格は“ようき”がオススメ。

 基本的には“ばけのかわ”を盾にして“つるぎのまい”を使って能力を高め、ダイマックスして攻撃する。ここまでの動きがバレていても、関係なく強い。なお、ダイマックスすると変化技が“ダイウォール”になってしまうので、“つるぎのまい”を使いたい場合はダイマックスする前に使っておこう。

ミミッキュの対策

 ドリュウズやオノノクスなどの特性“かたやぶり”(相手の特性の効果を無視して攻撃できる)のポケモンか、アーマーガア、ナットレイなどのはがねタイプのポケモンがオススメ。はがねタイプのポケモンでなくても、はがねタイプの技を覚えさせればダイマックス技“ダイスチル”によって“ぼうぎょ”を上げながら攻撃できるので有利に戦える。

ドリュウズ

じめん・はがねタイプ
特性:すなかき/すなのちから/かたやぶり(隠れ特性)

【シングルバトル大会】“ガラルビギニング”での活躍が予想されるポケモン10選【ポケモン剣盾】_04

ドリュウズの特徴

 前述の通り、特性“かたやぶり”は相手の特性の効果を無視して攻撃できるため、ミミッキュの“ばけのかわ”でも攻撃を防げない。さらにはタイプ相性も有利なため、ミミッキュ対策としてよく採用されるポケモンだ。

 また、天気がすなあらし状態のときに“すばやさ”が上がる特性“すなかき”も強力。発動すれば基本的にどのポケモンよりも先に行動できるようになる。

 これまでは特性“すなおこし”を持つカバルドンやバンギラスとセットで使われることが多かったが、本作ではいわタイプのダイマックス技“ダイロック”の追加効果で天気をすなあらし状態に変えられる。これによってドリュウズ単体でも“すなかき”状態になれるようになった。

ドリュウズの対策

 オススメの対策ポケモンはひこう・はがねタイプのアーマーガア。アーマーガアは、ひこうタイプを持つため、はがねタイプの弱点であるじめんタイプのわざを無効化できる。そのため、ドリュウズに弱点を突かれることがほぼないので、大体の攻撃は耐えられる。ただ、“つのドリル”を覚えているドリュウズには“いちげきひっさつ”される可能性があるので、“つのドリル”を無効化できるゴーストタイプのポケモンを同時に採用するといい。

ウォッシュロトム(ヒートロトム)

でんき・みずタイプ(でんき・ほのおタイプ)
特性:ふゆう

【シングルバトル大会】“ガラルビギニング”での活躍が予想されるポケモン10選【ポケモン剣盾】_05

ウォッシュロトム(ヒートロトム)の特徴

 特性“ふゆう”によって、本来は弱点であるじめんタイプの技を無効化できる、でんきタイプのポケモン。相手を攻撃しながら控えのポケモンと交換するでんきタイプの技“ボルトチェンジ”によって交代をくり返し、つねに有利なポケモンを場に出す戦術がよく使われる。

 一方で、ウォッシュロトムの“ハイドロポンプ”は命中が80と外れやすく、ヒートロトムの“オーバーヒート”は使うと“とくこう”がガクッと下がるデメリットがあり、やや使いづらかった。しかし、ダイマックス技は必中なのでこの弱点も克服。かなり安定感のあるポケモンになった。

ウォッシュロトム(ヒートロトム)の対策

 オススメの対策ポケモンは“ふゆう”を無視して弱点を突ける“かたやぶり”のドリュウズ。ウォッシュロトム(ヒートロトム)からも弱点を突かれるが、ドリュウズの方が“すばやさ”が高いうえ、ドリュウズがダイマックスを使えばロトムのダイマックス技も耐えられるので有利だ。

トゲキッス

フェアリー・ひこうタイプ
特性:はりきり/てんのめぐみ/きょううん(隠れ特性)

【シングルバトル大会】“ガラルビギニング”での活躍が予想されるポケモン10選【ポケモン剣盾】_06

トゲキッスの特徴

 ひこうタイプのダイマックス技“ダイジェット”は追加効果で自分および味方の“すばやさ”を上昇させられる。この技をうまく使えるポケモンはそれだけで強いと言える。トゲキッスは“とくこう”が高めで、さらに“ダイジェット”1回でドラパルトより“すばやさ”が高くなるため非常に優秀。

 さらには耐久力も高めで、ダイマックスすれば弱点を突かれてもほとんどの攻撃を1発耐えられる。そのため“じゃくてんほけん”との相性もいい。“じゃくてんほけん”は、弱点をつかれたときに、“こうげき”と“とくこう”がぐーんとあがる効果を持つどうぐ。タイプ相性が不利に見える相手でも、“ダイジェット”で無理やり攻撃すれば、弱点の技を耐えて“じゃくてんほけん”が発動。“こうげき”、“とくこう”と、“すばやさ”が上昇し、残りのポケモンもすべて倒してしまえるほどのパワーを得られるのだ。

トゲキッスの対策

 これはトゲキッスに限ったことではないが、現在“じゃくてんほけん”自体が大流行しており、下手に弱点を突くと取り返しのつかないことになることがよくある。1回の攻撃で倒しきれないのなら、あえて弱点を突かずに攻撃したほうがいい場合があることを覚えておこう。

ギャラドス

みず・ひこうタイプ
特性:いかく/じしんかじょう(隠れ特性)

【シングルバトル大会】“ガラルビギニング”での活躍が予想されるポケモン10選【ポケモン剣盾】_07

ギャラドスの特徴

 ギャラドスも“ダイジェット”を非常に有効に使えるポケモンの1匹。特性はこれまで“いかく”が主流で、相手の“こうげき”を下げつつ自身は“りゅうのまい”で“こうげき”と“すばやさ”を上げるのが鉄板だった。

 しかし本作では、“ダイジェット”によって攻撃しながら“すばやさ”を上げられる。特性“じしんかじょう”なら、相手を倒した際に“こうげき”が上がる。これにより、“ダイジェット”で相手を倒せば実質“りゅうのまい”とおなじ能力上昇を得られるのだ。

 さらには、本作では新たにくさタイプの技“パワーウィップ”を覚えられるようになっており、タイプ相性最悪のウォッシュロトムにも弱点を突いて攻撃できるようになる。もちろん、ヒートロトムも“たきのぼり”で倒せる。

ギャラドスの対策

 基本的な“ダイジェット”対策としては、“でんじは”や“へびにらみ”などで相手をまひ状態にして、“すばやさ”を下げることが挙げられる。しかし、ギャラドスはさらにその対策で状態異常を回復できる“ラムのみ”を持っていることが多い。そのため、ギャラドスより“すばやさ”が高いポケモン(ミミッキュやドラパルトなど)を後ろに控えさせつつ、“がんせきふうじ”や“こごえるかぜ”を使用し、“すばやさ”を上げさせないように、ダイマックスのあいだの3ターンを耐えるのが確実だ。

バンギラス

いわ・あくタイプ
特性:すなおこし/きんちょうかん(隠れ特性)

【シングルバトル大会】“ガラルビギニング”での活躍が予想されるポケモン10選【ポケモン剣盾】_08

バンギラスの特徴

 “ぼうぎょ”、“とくぼう”ともに高いうえに“こうげき”もかなり高め。さらには“とくこう”も意外と低くなく、“じゃくてんほけん”との相性がすこぶるいい。弱点は7タイプと多いものの、その圧倒的な耐久力によって大概の攻撃は耐えられる。4倍弱点のかくとうタイプの技ですら、ダイマックスをすれば耐えられることもある。

 覚える技のバリエーションも多く、物理技が主体のアタッカーではあるものの“じゃくてんほけん”で“とくこう”も上がることを活かして“かえんほうしゃ”などの特殊技を覚えさせると、ナットレイやアーマーガアなどのはがねタイプのポケモンに強くなる。

バンギラスの対策

 オススメの対策ポケモンはアーマーガア。とくに“ぼうぎょ”をぐーんと上げる“てっぺき”と“ぼうぎょ”が高いほど与えるダメージが増える“ボディプレス”を覚えたアーマーガアはバンギラスにとことん強い。直前に“かえんほうしゃ”があれば強くなると書いたばかりだが、あくまでも“じゃくてんほけん”の発動が前提。迂闊に弱点を突かないようにすれば大丈夫だ。“ボディプレス”を使う際は、バンギラスを一撃で倒せるように“てっぺき”を複数回使って、“ぼうぎょ”を上げておこう。

“キョダイマックスのすがた”を持つポケモンたちにも注目!

 ここからは、現在のランクバトルでは使用できないが、“ガラルビギニング”で使用できるようになる“キョダイマックスのすがた”を持つポケモンたちを紹介。キョダイマックスにより、現在の環境より、活躍する可能性が高くなるかもしれない。

ラプラス

みず・こおりタイプ
特性:ちょすい/シェルアーマー/うるおいボディ(隠れ特性)

【シングルバトル大会】“ガラルビギニング”での活躍が予想されるポケモン10選【ポケモン剣盾】_09

ラプラスの特徴

 ラプラス(キョダイマックスのすがた)のキョダイマックスわざ“キョダイセンリツ”は、簡単に言うと“オーロラベール”を追加効果として発動させながら攻撃する技。そもそも“オーロラベール”自体が“リフレクター”と“ひかりのかべ”の効果を同時に得られるめちゃくちゃ強い技なので、それが攻撃のついでに発動するのだから弱いはずがない。

 とはいえ、現在ラプラスをランクバトルで見ることはかなり稀。キョダイマックスわざが強いからと言って爆発的に増えることはないかもしれない。

ラプラスの対策

 “オーロラベール”を壊せる“かわらわり”を覚えさせたポケモンを入れると効果的。だが、対策をするほど流行るかはやはり疑問。対策は単純ながら、対策をするほどではない気がする。その油断に付け込める点がラプラスのいちばん強いところかも……?

カビゴン

ノーマルタイプ
特性:めんえき/あついしぼう/くいしんぼう(隠れ特性)

【シングルバトル大会】“ガラルビギニング”での活躍が予想されるポケモン10選【ポケモン剣盾】_10
2019年12月4日(水)〜2020年1月上旬の期間、マックスレイドバトルにカビゴン(キョダイマックスのすがた)が登場。この機会を捕まえておきたい。

カビゴンの特徴

 話題性は間違いなく高いうえ、通常のカビゴン自体もランクバトルで頻繁に見られるポケモンなので、チームに入れてみたくなる人は多いだろう。キョダイマックスわざ“キョダイサイセイ”は、すでに消費したきのみを拾ってくることがある。確実に拾ってくるわけではないのが難しいところではあるが、うまくいけば回復しながら大ダメージを与えられるため非常に強力。

 まずは“のろい”と“リサイクル”を使いながら能力を上げていき、きのみを使ってHPを回復したタイミングでキョダイマックスして“キョダイサイセイ”で攻撃しながらきのみを拾ってくるというのが理想の動きだろうか。

 カビゴンが弱点を突かれてしまう、かくとうタイプの攻撃を無効化できるゴーストタイプのポケモンをパーティーに入れておくと安定感が増す。

カビゴンの対策

 “リサイクル”と同様の効果なので“はたきおとす”で持ち物のきのみを落とせば、それ以降、きのみを拾ってこられなくなると思われるが、本作では“はたきおとす”を覚えられるポケモンが少ないのが悩みどころ。そう考えると、カビゴン(キョダイマックスのすがた)は活躍しやすい環境なのかも。

アーマーガア

ひこう・はがねタイプ
特性:プレッシャー/きんちょうかん/ミラーアーマー(隠れ特性)

【シングルバトル大会】“ガラルビギニング”での活躍が予想されるポケモン10選【ポケモン剣盾】_11

アーマーガアの特徴

 キョダイマックスわざ“キョダイフウゲキ”は、相手の“リフレクター”や“ひかりのかべ”を消し去ることができるうえに、おたがいの場の“ステルスロック”やフィールドの効果も消し去れる。味方が使用した“ステルスロック”まで消し去ってしまう点には注意。また、相手の回避を下げる効果もある。

 また、アーマーガアはダイマックスせずとも強いポケモン。仮に本大会でラプラスをくり出されたらほぼ確実にキョダイマックスを警戒するが、アーマーガアの場合はダイマックス(キョダイマックス)しない印象の方が強いので、アーマーガアをキョダイマックスさせると、逆に虚を突けるかもしれない。

アーマーガアの対策

 物理耐久に厚く育てるのが主流なので、弱点を突けるほのおタイプやでんきタイプの特殊技で攻めたい。オススメの対策ポケモンはウォッシュロトム(ヒートロトム)。アーマーガアと対面した状態で“ボルトチェンジ”を選択すれば、相手のアーマーガアがそのまま居座っても“ボルトチェンジ”で大きなダメージを与えられるし、ウォッシュロトム(ヒートロトム)に有利なポケモンに交代されても、ダメージを与えつつ、こちらはさらに有利なポケモンに交代できる。将棋やチェスでいう両取りのような状況を作り上げられるのだ。

エントリー締切は2019年12月6日8時59分!

 “ガラルビギニング”は2019年12月6日9時00分~9日8時59分の期間に開催。参加するためには12月6日8時59分までにエントリーを済ませておく必要があるので、まだの人は急いでエントリーしよう!

ポケモン ソード・シールド』こちらの記事もチェック!