最新アップデート群“GLORY”で、新職業“虎影”が登場!
2019年11月9日、日本サービスインから16周年を迎えたネクソンのPC用オンラインRPG『メイプルストーリー』のオフラインイベント“Maple Party 2019”が開催された。
昨年は500名だった招待枠が、今年は歴代最大の600名に拡大。招待枠以外のメイプラー(『メイプルストーリー』のプレイヤー)も含めて、会場ホールのホワイエが始終いっぱいになるほどの盛り上がりようだった。
司会進行を務めたのは、ゲームキャスターの岸大河氏と『メイプルストーリー』GM(ゲームマスター)のミネラル姐貴氏。さらに最新情報を伝えるべく、運営チームから細田ヒカル氏も駆けつけた。
まずは『メイプルストーリー』最新情報をまとめてお伝えしていこう。
46番目の新職業、その名は“虎影(こかげ)”!
近日中に実装予定の新たな職業が公開された。日本名は“虎影(こかげ)”で、アニマという種族の、道術を駆使して戦う盗賊系キャラクターとなる。専用武器は扇子でカンナと被っているように見えるが、こちらは片手用の新武器カテゴリとなる。
段上では当日朝10時からの収録がギリギリで終わり間に合ったという、虎影のキャラクターボイスも公開。
その時点で担当声優が誰かは丸わかりで、会場からは大きな歓声が挙がった。虎影のボイスを担当するのはベテラン声優・山口勝平さんだったのだ。
さらにステージでは虎影の戦闘シーンも上映。かなり高い機動力を持つようで、いくつもの分身が画面を縦横無尽に駆け回る様子が見て取れた。ほかに、巻物を展開するスキルなどもある模様。
新規アップデート名は“GLORY”
長い戦いの末に暗黒の魔法使いを撃破し、ひとつの区切りを迎えた『メイプルストーリー』。その後の新たなストーリー展開を迎える新アップデート群の名前は“GLORY”で、さらにその物語を構成する4つのストーリー名が公開された。
ステージでは4つのストーリーのうち“The Day After”の内容が少しだけ紹介された。暗黒の魔法使いとの戦いを終えた各キャラクターごとに、固有のストーリーが展開する。
スライドで紹介されたビーストテイマーやカンナのほかに、「ハヤトやジェットなどにもストーリーが用意されています」と、細田氏。
新たな脅威“ゼルン・ダルモア”!
新ストーリーのPVも公開された。異世界“グランディス”におけるノヴァ族の裏切り者・マグナスの回想を描いており、暗黒の魔法使いをも上回る権能を持つ異世界の超越者“ゼルン・ダルモア”の名前が明言。そのシルエットも登場した。
カイザーなど、何名かのキャラクターのストーリーにその名前が出ていたこともあり、登場を予想していたプレイヤーも多いことだろう。その恐るべき存在が、ついに動き出す。
細田氏いわく、今回のアップデートですぐにゼルン・ダルモアとの戦いが始まるわけではないとのこと。PV内でマグナスは「これまでの悲劇は序幕に過ぎなかったのだ」と叫んでいたが、まさにその通りとなるのだろう。
『メイプルストーリー』の戦いと物語は、まだまだこれからも続いていく!
各種GLORYイベントを開催!
アップデート“GLORY”実装とともに、ゲーム内イベントが開催される。多くのミニゲームでメダルを溜めて報酬と交換したり等級を上げていったりと、やりがいのある内容になっているとのことだ。
また、恒例の経験値ブーストイベント“テラバーニング”も開催される。今回のテラバーニングでは、200レベルまでは1回のレベルアップでレベルが3上昇するほか、201~220レベルではキャラクターが“極限突破”状態に。5レベル成長するごとに“極限突破成長秘薬”やユニークエンブレムなどの豪華な報酬が得られる。
また、年末年始やクリスマスの時期にも、別途イベントが用意されているそうだ。
システム改変
“GLORY”アップデート以降は、システム面にも大きな修正が入る。220~234レベル間の必要経験値の緩和に加え、有料販売物にはアーケインシンボル獲得クエストをクリアーしたことにできる“アーケインリバークイックパス”が追加。キャラクター育成がより円滑になる。
“リンクスキル”が大きく改変される点と、新たな“5次スキル”が追加される点にも要注目だ。
冒険者職業群のリンクスキルでは6レベルまでの重複適用が可能となり、一方でシグナスリンクスキルには、攻撃力と魔力のオプションが追加される。1日1回だった伝授可能回数が2回に増えることで、サブキャラクターの育成でも活用しやすくなる。
また、各職業のリンクスキルには、個々の効果面でも強化と変更が入る。中にはモンスターコレクションの登録確率がアップするような、おもしろい効果も用意されている。
新たな“5次スキル”が追加されることで、各キャラクターがさらに強化される。下の画像がその一覧だ。
同じスキル名でもノヴァとレフでは効果が異なるほか、“デーモン”の表記はデーモンスレイヤーとデーモンアヴェンジャーの両方を表すものとなっている。
これらの新スキルはエフェクトも豪華。壇上では“メイプルワールド女神の祝福”、“女王シグナスの祝福”、“サクノ姫の祝福”のそれぞれの演出が公開された。
“整形マネキン”機能実装!
こちらはいつでもキャラクターの見た目をセットしたものに変えられる“マネキン”機能の拡張だ。キャラクターの髪型だけでなく、顔も保存できるようになるようだ。長らく待っていたプレイヤーも多いはず。
アップデートは12月11日から順次実装!
今回発表されたアップデートの情報はかなりのボリュームだ。これらは一度にアップデートされるわけではなく、2019年12月11日から順次実装されていく。どのアップデートがどのような順番で来るのか、気になる人は今後の公式サイトなどでの発表に注目してほしい。
冬以降のアップデートで、ユーザーのアイデアが実際のアイテムに!
今冬のアップデートとはまた別のタイミングで、2019年6月に開催されたオフラインファンイベント“Maple Community Day”で生まれたアイテムデザインが、実際にゲーム内に反映される。
大賞のほか、特別賞に輝いた2アイテムについても鋭意制作中で、これらはイベントをクリアーすることでもらえる報酬アイテムとなる予定。
なお、“天国での約束”は、デザイン案についてA・B・Cの3つが挙がってきたとのこと。会場での多数決によって、C案が採用されることが決定した。
アイテムデザインコンテスト2019、結果発表!
アップデート情報のコーナーで、“アイテムデザインコンテスト2019”の集計結果についても発表された。すでにゲーム内への実装作業が進んでいるそうだ。上位3位のアイテムに加えて、入賞作からも登場予定。その一部の制作過程も公開された。
なお、グランプリ受賞の“フリマ商人椅子”は、当日の会場来場者にプレゼントされた。ほかのアイテムともども、入手の機会は今後全プレイヤーへ均等に用意されるようなので、こちらも情報を要チェックだ。
今年も熱気がハンパない! ステージイベント&会場リポート
アップデート情報に負けじと、会場ではさまざまなイベントを実施。オープニングアクトとしてDJのbanvox氏が登場し、メジャーデビュー曲“SUMMER”と氏が制作した『メイプルストーリー』15周年記念ソング“History”の2曲をライブで披露してくれた。
ステージ上ではクイズ大会やミニゲーム対決なども実施。観客席から悲喜こもごもの声や、応援の声などが始終絶えなかった。
生放送の配信終了後も、会場ではbanbox氏や出演声優さんのサイン色紙や、韓国でのみ販売されているオルカのビッグサイズフィギュアなど、豪華なプレゼントの抽選会が開催された。オフラインイベントでは毎年恒例となった“ジャクムとじゃんけん”によるプレゼントの追加争奪戦も、今年ももちろん用意されていた。
ステージ以外の会場内には、“メイプルストーリーミュージアム2019”での貴重な設定資料の展示や、“殿堂入りファンアート”コーナーなどといった展示スペースも用意。
インゲームアイテムやリアルグッズが当たるリアルガチャの販売にも、多くのプレイヤーが並んでいた。
そうした各ブース以外でも、会場のあらゆる場所ではプレイヤー同士の談話が始終盛り上がっており、プロフィールカードの交換も活発に行なわれていた。筆者は本作の周年記念イベントの取材には何度も訪れていて、その模様と熱気に毎年改めて驚かされる。
新職業と新たな目標となるボスの発表に加え、アップデート情報も山ほど紹介された当イベント。来場者の皆さんは発表と交流を楽しむことで、よりモチベーションを上げてくれたようだった。
運営、ユーザー、そして新ストーリーと、すべてが今後も盛り上がっていくこと間違いなしの『メイプルストーリー』に、今後も要注目だ。