2019年10月22日にアージュの20周年記念イベント“âge20th Anniversary broadcast [still breathing]”が開催され、『君が望む永遠 Reboot(仮)』や『マブラヴ INTEGRATE(インテグレート)』など複数の新作タイトルが発表された。本稿ではイベントで発表された新情報をまとめて紹介する。
新生アージュスタッフ発表
20周年を迎えたアージュ。これからの新しい動きを進めるための新スタッフが発表された。『マブラヴ』統括プロデューサーとしてtororo氏(元サーカス代表)、てつだい(物販ほか)としてnbkz氏(minori)、銭ゲバ(財務)担当としてbamboo氏(OVERDRIVE代表)とそうそうたるメンバーが名を連ねた。
tororo氏は統括プロデューサーに就任するにあたって、『マブラヴ』を開発するのは当たり前、1アージュ(※)を短くするのも当たり前、と決意表明。なお、nbkz氏はtororo氏からこぼれてしまった仕事を引き取っており、bamboo氏はこれまでのクラウドファンディングなどの知見を生かして財務を担当しているという。
※『マブラヴ』シリーズの度重なる発売延期から生まれた単位・ネタ(3年=1アージュ)から。
『マブラヴ アンリミテッド ザ・デイアフター04』
『マブラヴ オルタネイティヴ クロニクルズ』に収録された『マブラヴ』アンリミテッド編のエンディング後を描いた『マブラヴ アンリミテッド ザ・デイアフター』シリーズ。episode04(※現『マブラヴ レゾネイティヴ』)について、原作者・吉宗鋼紀氏の口から「(アージュの)21周年のときにはリリースしたい」といった発言が飛び出した。
出したいという発言のみで、現在のところ詳細は不明。イベントでは冗談交じりに「来年って3年あるんでしょ?」、「目標を決めないと出ない」、「ただの紙芝居になったとしても出す」といった発言も。
『君が望む永遠 Reboot(仮)』
2001年に発売され、その後アニメ化もされた恋愛アドベンチャーゲーム『君が望む永遠』。『マブラヴ』統括プロデューサーとなったtororo氏は、本作のリブート版『君が望む永遠 Reboot(仮)』を開発する意思を表明した。
まだ稟議も予算も通っていない段階と前置きしながら、『マブラヴ』に繋がるようにすることや、ゲーム部分を進化させる構想を明かした。
『マブラヴ』新プロジェクト『Project MIKHAIL』
『マブラヴ』新プロジェクト『Project MIKHAIL(プロジェクト ミハイル)』がiOS/Android/PC(Steam)用タイトルとして2021年にリリースされることが発表された。対応言語は日本語、英語、中国語。
開発スタッフの熊野淳氏(ディレクター)により、開発中の実機プレイ画面が公開。戦術機の武器やパーツを自由にカスタマイズする画面や、AGES(エイジェス)互換のエンジンを作成して動かしているというADVパート、3Dモデルの戦術機が地球外起源種“BETA(ベータ)”と戦う様子が紹介された。PC版はキーボードとマウスで操作することになるという。
マネタイズはガチャではなく、サブスクリプションやバトルパスのような形で少しずつユーザーからプレイ料を集める形になる予定とのこと。複数の言語に対応しているため、吉宗氏から「全世界の人々と共同作戦を」や「桜花作戦をリアルで」といった気になる発言も飛び出した。続報は広報番組などで発表されるという。
『オルタ』正統続編『マブラヴ INTEGRATE』
最後に吉宗氏から個人的なお知らせと称して複数の画像が公開。見覚えのあるもの、見覚えなのないもの含めて多数の画像が公開されたが、なんと『マブラヴ』新作タイトル『マブラヴ インテグレート(仮)』のイメージスケッチであることが明かされた。『マブラヴ オルタネイティヴ』の正統続編となり、インテグレートは“統合”を意味している。
吉宗氏は本作の企画、シナリオの一部、メカデザインを担当。「本格的にマブラヴに帰ってきました」と発言し、イベントに参加したユーザーを喜ばせた。発売形態については、いまはどういったメディアに落とし込むのか検討中とのことで、その時の最適なものにする予定だという。
『マブラヴ オルタネイティヴ』アニメ化企画
イベントの最後に、来場者限定で『マブラヴ オルタネイティヴ』のアニメ化企画が進行中であることを告知するアニメ先行映像が上映された。
その後、2020年5月3日に開催されたオンラインイベント“夏コミが無くなるのが嫌なのでWEBに極振りしたいと思います。”2日目のグランドエンディングにて初めて一般公開。5月29日に公式YouTubeチャンネルでも公開された。