2019年9月12日~15(12日、13日はビジネスデイ)、千葉・幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2019。最終日となる9月15日(金)に、セガゲームスブースで行われたスマートフォンアプリ『龍が如く ONLINE』(以下、『龍オン』)スペシャルステージをリポートする。
本イベントでは、『龍オン』後見人/プロデューサー佐藤大輔氏、『龍オン』REBORN PROJECT責任者を務めるドラゴンマスク1号氏、スペシャルゲストとして郷田龍司役の岩崎征実さんが登壇。9月13日の生配信番組“『龍が如く』特番 in 東京ゲームショウ2019”内で明らかとなった、第2部主人公・郷田龍司についてのエピソードや最新情報が公開された。
『龍オン』REBORN PROJECTへの確かな手応え!
最初にステージに登場したのは佐藤氏とドラゴンマスク1号氏。
司会から佐藤氏、ドラゴンマスク1号への質問として、ユーザーにより楽しんでもらうために立ち上げた『龍オン』REBORN PROJECTの手応えについて聞かれると、佐藤氏は「サービスを開始してすぐは、ユーザーの皆さんにけっこうなお叱りを受けたのですが、ドラゴンマスク1号を責任者にしてプロジェクトを始め、約2ヵ月ほど運営していく中で皆さんにしっかりと喜んでいただいているなという手応えは感じています」とコメント。
一方のドラゴンマスク1号は、「見た目は、マスクを被ってふざけている感じですが、まじめに取り組んでいます。ただ、まだまだ変えないといけないところはたくさんありますし、もっともっと『龍が如く』ファンに楽しんでいただけるものを目指しています!」と、課題はまだまだあるとしつつも、確かな手応えも感じているようだ。
新主人公に郷田龍司を起用した理由とは?
その後、9月13日の生放送で公開された、タンクトップ姿でバイクに乗る姿が印象的な第2部主人公・郷田龍司の紹介映像が映しだされた後、「うぉぉぉ」と雄たけびをあげながら岩崎征実さんが堂々登場! そのインパクトには会場のファンも思わず圧倒されるほど。
さらに、郷田龍司のコスプレ姿で『龍オン』を盛り上げ続けていた宣伝部長も急遽ステージへ上がることに。コスプレ姿の宣伝部長を見て岩崎さんは、「ええなぁ」とご満悦な様子。
ゲストが揃ったところで、本題となる「なぜ郷田龍司を主人公にしようと思ったのか」という質問が投げかけられた。
これに対して佐藤氏は、「『龍オン』をプレイされているユーザーは、やはり『龍が如く』ファンが多いんですよね。その人たちに喜んでもらうためには、『龍が如く』の家庭用ゲーム機版で描かれていないところを出していこうと思いました。『龍オン』の中ではいろいろなイベントを展開しているのですが、その中には、過去のシリーズで人気のあるキャラクターをメインにしたお話を取り入れたイベントもあり、それが非常に好評だったんですね。そこが皆さんからご支持をいただいていると思ったので、今回、春日一番の物語にいったん区切りがつくので、いままであまり語られていなかった郷田龍司というキャラクターの背景を描くことを第2部でやりたいと思いました」と、郷田を主人公にした経緯を語った。
ドラゴンマスク氏は「横山チーフプロデューサーと、主人公は誰にするのかという話になったときに、龍司で行きたいと最初に言ったのは僕なんです。僕は『龍が如く OF THE END(オブ ジ エンド)』に参加していまして、そのときから龍司のキャラクター性をプレアブルキャラとしてもっと見てみたいと思っていたんです」と、郷田に対するこだわりを口にした。
さらに、佐藤氏は「シリーズを通してラスボスという存在は何人もいるのですが、桐生一馬と並ぶくらい強烈なキャラって龍司しかいないんです」とのことで、製作陣にとっても、郷田龍司はとても印象深いキャラクターだったようだ。
続いての質問は岩崎さんへ。主人公になるという話を聞いたときの気持ちを聞かれると、「龍司というキャラクターは演じていないと、何年かに一度、“龍司の声を出したい”という気持ちになるんですよ。それと今回のお話がリンクした感じですね。日常生活では、“龍司の声を出したい”と思っても、怖がられるから、なかなか使えないんです。たとえば、コンビニで(龍司の口調で)“肉まんくれやぁ!!”とか言えないじゃないですか(笑)。なので、今回はこのタイミングでお話がきて、本気で気合が入ってますし、いろんなことをやらせてもらえるんじゃないかと期待してます!」とのこと。
さらに、龍司についての思い出を問われると岩崎さんは「この仕事って、演じたい役をやるのってすごく難しくて、与えられた役を演じるのがメインだったのですが、最初にオーディションを受けたときから龍司は本当にやりたかったんですよ! なので、その当時は自分のすべてを出したサンプルテープを送りました。それで巡りあったキャラなので、思い入れが強いですね」とアツく語った。さらに、シリーズ登場から10年が経って、岩崎さんの中の龍司像も膨らむとともに、自身の体付きもスリムからマッチョに変貌したといったエピソードも明かされた。岩崎さんにとって郷田龍司は特別な存在であることがうかがえた。
第2部・黄龍放浪期の物語とは?
気になる第2部・黄龍放浪期の物語について、ドラゴンマスク1号は、「紹介映像のテロップにもあったのですが、どのようにして龍司が“郷龍会”を継いだのか、本編では語られていなった部分を描いた話になっています」と説明。
また、岩崎さんも映像には衝撃を受けたようで、「だってバイクをヒントで見せられて、“あぁ、龍司か”ってならないですよね(笑)。どこを走ってるか分からないし」と会場を笑わせたあとで、「道のど真ん中を走っているのが、自分の行ったところが道になるという感じで、龍司らしさが出ていますね」と、語っていた。
郷田龍司の“初入出時の挨拶”の実装ボイスが決定!
続いて、13日から公式Twitterで実施されている “龍司のセリフをみんなで決めよう!”キャンペーンの話題に。これは、『龍オン』で実際に使用されるセリフを、ユーザーからのアンケートで決めるというもの。決めるセリフは全部で3つで、9月13日~15日に1日ひとつずつ決定。最終日である3日目は会場のファンといっしょに決めることになった。
その前に『龍オン』公式Twitterにて実施された1日目と2日目の結果をご紹介。
1日目“戦闘開始時”のボイス
- A:暴れよう思うとったトコや。さぁ… 楽しませろや!
- B:飛ばすで… ワシに付いてこれるもんなら、やってみろや!
- C:葬儀屋のオッサンみたいな連中やな…… 大丈夫かぁ?
Aの“暴れよう思うとったトコや。さぁ… 楽しませろや!”に決定。
2日目“都市派遣大成功時”のセリフ
- A:役不足やな。もっとでかい仕事、取ってこいや!
- B:もの足りんわ…もうひとっ走りしてくるで !!
- C:ワシを止められる奴ぁおらんで!このまま地球一周や!
Cの“ワシを止められる奴ぁおらんで!このまま地球一周や!”に決定。
そして3日目となるステージでは、“初入出時の挨拶”を以下の3つから決めることに。
まずはひとつひとつのセリフを、岩崎さんが力強い龍司ボイスで読み上げる。その後、ファンがよかったものに拍手をしてもらい、その拍手の大きさで決めることになったが、会場のファンたちはなかなか決めがたい様子。
そして僅差の結果、「さっぶう!バイク舐めとったわ!おう!あっついうどん買うて来いや!」に決定。3つの中でもっともユニークなセリフとなった。岩崎さんは、「さっぶうの言いかたをいろいろ考えておきます。たぶん寒さに強くないんでしょうね。なんで薄着なんだって(笑)」と笑い混じりに語った。
第2部新システム“わっしょいシステム”とは?
そのあとで、最新情報として第2部で実装予定の新システムが公開された。その名も“わっしょいシステム”。
このシステムは、“真島組”や“冴島組”などシリーズに登場した組織の構成員となり、オヤジたちに認められていくという新要素で、構成員になると最初はオヤジから下っ端としての扱いを受けるが、組織での貢献度を上げることでオヤジとのコミュニケーションが取れるようになるという。もちろん、ほかの構成員たちとのコミュニケーションも取れるそうだ。
さらに“わっしょいゲージ”を貯めれば謁見が可能になる。そこでオヤジに認められると特殊な装備品など、ご褒美ががもらえるようだ。
また、“わっしょいシステム”はみんなで盛り上げることが重要なようで、それぞれの組織どうしで競い合いながら構成員みんなで協力し、組織の勢力拡大とともに“わっしょい”とオヤジを担ぎ上げることで“わっしょい状態”になる。
このシステム名の由来についてドラゴンマスク1号は、「『龍が如く』らしい祭り感のあるものにしたいということで、いちばん最初に思いついた”わっしょい”をそのまま使うことにしました」とのことだ。
そして、『龍が如く』ファン必須のアプリにしたいということから、“わっしょいシステム”をプレイすることで、オヤジの名場面やシリーズの名BGMなど、ファンには堪らないコレクションアイテムがゲットできることも明らかにされた。
ドラゴンマスク1号氏のよると、お気に入りのBGMをホーム画面で変えるといった機能の実装なども考えているようで、『龍オン』をより楽しんでもらうために、さらなるブラッシュアップを検討しているようだ。
一部主人公・春日一番のカッコよすぎる新規イラストが公開!
いよいよ9月末のアップデートで第一部・春日一番の物語がクライマックスを迎える『龍オン』。ここで、ゲーム内の印象的な映像が映し出された。
映像は、春日一番と背中に龍魚の刺青を彫る歌堀との掛け合いシーン。歌堀のセリフや壁に掛かっている“龍”と“鯉”の刺青など、『龍が如く』ファンも見ただけでグッとくる内容であった。
そして、SSR 春日一番の先行イラストが公開された。仕上がった一番の龍魚の刺青と『龍が如く』シリーズでおなじみの決戦前に服を脱ぐシーンが描かれた、とにかくカッコいいイラストに!!
この決戦バージョンのSSR 春日一番も、初期で手に入るR 春日一番と同様にすべてのイベントに特攻が付くため、ぜひ手に入れて使ってほしいと佐藤氏は語った。また、ドラゴンマスク1号によると、能力も春日一番をテーマにしたものになっているようだ。
イベントの最後には、現在“宴の極みキャンペーンが開催中であることが告知された。期間中は好きなSSRキャラ5体が手に入るほか、新規ユーザー限定でSSR 郷田龍司が手に入るなど、まだプレイしていないユーザーやしばらく遊んでいなかったユーザーも始めやすいキャンペーンとなっている。
おもなキャンペーン内容は以下の5つとなる。
新主人公・郷田龍司のアツい話が披露され、新情報が発表されたステージもいよいよエンディングに。最後に岩崎さんから「龍司といっしょにアツい冬を……楽しんでいこうやないかい!!(龍司ボイス)」というサービス精神旺盛なコメントに続いて開発陣の意気込みが語られたあと、ドラゴンマスク2号氏も登場し、ファンからの盛大な拍手を受けてステージは終了となった。