ファミ通が選んだ最高の1本はこれだ!

 ファミ通、電撃、4Gamerという3つのゲームメディアが独自の視点で東京ゲームショウ出展作品よりノミネート作を選出し、大賞を決定する“TGSメディアアワード”。
・ファミ通.com“TGS 2019情報まとめ”特設サイト

 そのうち、ファミ通が選んだ各部門の最優秀賞を、TGS最終日となる2019年9月15日、“ファミ通×ゲームの電撃”ブースからの配信番組内で発表しました。

 1500タイトル以上にものぼったTGS出展タイトルの中から、ファミ通が選んだのは……?

 各部門の詳細やノミネート作品一覧は、下の記事でご確認ください。

TGSメディアアワード ファミ通賞 GRAND PRIZE

[TGS2019出展全タイトルの中で、ファミ通がもっとも注目するタイトル]

DEATH STRANDING(デス・ストランディング)
PS4/ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』公式サイト

 コジマプロダクションの小島秀夫監督が手がける最新作。“デス・ストランディング”の発生によって、人々や都市が引き裂かれ、分断された世界で、主人公のサム・ポーター・ブリッジズが、孤立し動くことができなくなった人々のために “未来”を運ぶ任務に赴く。

TGSファミ通賞グランプリは『デス・ストランディング』、ルーキー最優秀賞は『十三機兵防衛圏』に決定【TGS2019】_04
※画像は映像をキャプチャーしたものです
TGSファミ通賞グランプリは『デス・ストランディング』、ルーキー最優秀賞は『十三機兵防衛圏』に決定【TGS2019】_03
※画像は映像をキャプチャーしたものです

【選評】
 TGS2019で、ようやくゲーム内容の輪郭が明らかになった。他者と繋がり、苦楽を共有する仲間が世界中にいることを実感しながら、過酷な旅路を歩む。そして世界を繋げていく。明らかに新しいチャレンジで、どのようなゲーム体験が待っているのか想像できない。でも、ワクワクする。

 多数の有力タイトルの中でも「わからないこと」がもっとも多く、興味が尽きないからこそ「遊びたくなる」本作をグランプリに選出しました。世界からの注目の高さは言わずもがな。小島秀夫監督率いるコジマプロダクションの挑戦に敬意を評して。(週刊ファミ通編集人/編集長:林克彦)

TGSメディアアワード ファミ通賞 ROOKIE PRIZE 最優秀賞

[TGS2019に出展された既存のシリーズタイトルではない新作タイトルの中で、ファミ通がもっとも注目するタイトル]

十三機兵防衛圏
PS4/アトラス
・『十三機兵防衛圏』公式サイト

 アトラス×ヴァニラウェアが贈る完全新作。13人の少年少女が織りなす、壮大なる謎に満ちた“ドラマチックアドベンチャー”。彼らは“機兵”と呼ばれるロボットに乗り込み、避けがたい破滅の運命に立ち向かっていく。

TGSファミ通賞グランプリは『デス・ストランディング』、ルーキー最優秀賞は『十三機兵防衛圏』に決定【TGS2019】_01
TGSファミ通賞グランプリは『デス・ストランディング』、ルーキー最優秀賞は『十三機兵防衛圏』に決定【TGS2019】_02

【選評】
 13人の主人公が複雑に絡み合うストーリーやバトルもさることながら、特筆すべきはヴァニラウェア特有の驚異的に描き込まれたグラフィック。とくにキャラクターの動き・表情の豊富さは尋常ではなく、変態的とも言えるほどのこだわりを持って作っていることを感じさせる。

 令和の時代になってもなお、職人的な作り込みで我々を驚かせる本作に“ROOKIE PRIZE ファミ通賞“を贈りたい。(ファミ通ドットコム編集長:三代川正)

TGSメディアアワード ファミ通賞 INDIE PRIZE 最優秀賞

[TGS2019のインディーコーナーおよび各メーカーブースに出展されているインディータイトル(独立系デベロッパー、開発者が制作している作品)の中で、ファミ通がもっとも注目するタイトル]

Stone Story RPG
PC(Steam)/Martian Rex
・『Stone Story RPG』Steamページ

 アスキーアートで描かれ、なめらかにアニメーションするグラフィックが印象的なRPG。AIで自動行動する主人公を導いて、危険に満ちた世界を冒険する。2019年9月15日現在で開発は継続中だが、アーリーアクセス版がSteamで販売中。

TGSファミ通賞グランプリは『デス・ストランディング』、ルーキー最優秀賞は『十三機兵防衛圏』に決定【TGS2019】_05
TGSファミ通賞グランプリは『デス・ストランディング』、ルーキー最優秀賞は『十三機兵防衛圏』に決定【TGS2019】_06

【選評】
 まず目を引くのはアスキーアート風のグラフィックで、それ自体が魅力的ですが、何よりすばらしいのは、そのグラフィックとシンプルなシステムが、“わかりやすさ”と“応用する楽しさ”を実現していることです。チュートリアルはありませんが、ゲームの進めかたは、プレイ開始数分で理解できます。

 そして、理解した後には「こう応用すれば、先に行けるのではないか?」という発想が自然と浮かび、それが成功したときのカタルシスが大きい。主人公は、基本的にオートで動くので、彼(彼女?)の行動をドキドキしながら見守ることになるのですが、その時間が、カタルシスを生むのにひと役買っているのもいいですね。体験版のわずかなプレイ時間でも「おもしろい!」と言い切れる、良質なRPGだと思います。完成が楽しみです。(週刊ファミ通編集長代理:嵯峨寛子)

電撃、4GamerのTGSメディアアワードの結果は?

・電撃オンライン“メディアアワード大賞は『デス・ストランディング』と『龍が如く7』【TGS2019】”
・4Gamer.net“[TGS 2019]メディアアワードの受賞タイトルを発表。4Gamerが選んだ「ROOKIE PRIZE」「INDIE PRIZE」「GRAND PRIZE」は?”