2019年9月12日~15日の期間、千葉県・幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2019。一般日初日となる14日、スクウェア・エニックスブースにて、『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』(2020年4月24日発売予定)のステージイベントが行われた。その模様をリポート。

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男性キャストはオリジナル版プレイ済み! 小野さんは10回以上クリアー、だが……

 今回のステージの出演者は、『聖剣伝説』シリーズプロデューサーの小山田将氏、『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』プロデューサーを務める田付信一氏。そして、ホークアイ役の小野友樹さん、リース役の小松未可子さんだ。

『聖剣伝説3』ホークアイ(声:小野友樹)の生「もうキスしちゃう!」にリースファン騒然!? 月の神獣ドラン戦も初披露【TGS2019】_01
左から、スクウェア・エニックスブースの司会でおなじみのエレキコミック今立進さん、小野さん、小松さん、小山田プロデューサー、田付プロデューサー。

 『聖剣伝説3』オリジナル版にはボイスは入っていなかったが、数年前、『聖剣伝説3』が他作品とコラボレーションした際に、小野さんと小松さんがホークアイをリースの声を担当した。そして待望のフルリメイクにあたり、主人公については、コラボ時のキャストが続投することとなった。

 小野さんはオリジナル版を現役でプレイしており、ホークアイを演じることが決まったときは、「え、いいんですか!?」という気持ちだったという。しかし、当時10回以上エンディングを迎えたが、ホークアイを仲間に加えたことはなかったとか……(当時の小野少年には、ホークアイのような気障なキャラクターより、熱血系デュランが魅力的に見えたとのこと)。今回ホークアイを演じたことで、彼の根っこの部分がわかり、好きになったそうだ。

 小松さんは、オリジナル版発売時は幼かったため、さすがに未プレイ。とはいえ、オリジナル版経験者のリースへの愛は強く感じていたとのこと。収録では、リースの信念を大事に演じたと語った。

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 また、今回のステージに出演していないキャストについても、エピソードの数々が明らかに。デュラン役の江口拓也さんもオリジナル版をプレイしていて、デュランを主人公に選んでいたことや、アンジェラ役の大久保瑠美さんが「リースがいちばん人気だって知ってますよ!?」とリースへの対抗心を燃やしているらしいこと、ケヴィン役の逢坂良太さんも原作プレイ済みだが、ケヴィンは使っていなかったことなどなど……。

 シャルロット役を演じるのは諸星すみれさん。シャルロットのセリフは基本的に全部ひらがなのため、リメイク版開発者が把握しきれていなかった専門用語の読みかたを、オリジナル版のシャルロットのセリフが教えてくれたそうだ。たとえば、スタッフは“マナの剣”の読みかたを“マナのけん”だと思い込んで開発を進めていたが、シャルロットのセリフを調べたところ、“マナのつるぎ”だったことが判明。慌てて江口さんのボイスを録り直したという開発秘話が語られた。

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ちなみに、ステージ観覧者の中には、リースのコスプレをしたファンの姿も!

 キャスト紹介の後に行われたのは、小野さんと小松さんによる“生読み”。ホークアイ(パーティーメンバーではない)が「美獣を殺さないで、捕まえるだけにしてほしい」と頼み、リース(パーティーメンバー)がそれを受け入れるシーン。そう、原作経験者ならば覚えているかもしれないが、ここでホークアイ、「さすがは王女様、もうキスしちゃう!」と言って、いきなりリースにキスをするのである(ほっぺたでした)。演じ終えた小野さんも“刺激の強いシーンだ”とコメント。配信を見ていたファンからは、ホークアイを許さない(うらやましい)! という声も!?

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クラスチェンジを体験し、月の神獣ドラン戦に小野さんが挑む

 続いては実機プレイのコーナー。gamescom 2019に出展されていたバージョンのメンバーはデュラン・シャルロット・リースだったが、今回はホークアイ・リース・アンジェラの3人。基本的なアクションが紹介された後に、小野さんが月の神獣ドランとの戦いにチャレンジすることに。

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 まずは戦いの前に、ホークアイとリースのクラスチェンジをどうするか、来場者の声を受けて決定。ホークアイは圧倒的に“闇”(ニンジャ)派、リースは“光”(ワルキューレ)派が多かった(なお、ステージ進行が押していたので、アンジェラは開発者の独断で光に決定)。

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 本作のドラン戦の特徴は、ドランがフィールド上に月を発生させてくること。時間内に月を破壊できれば、ドランをダウンさせられる(破壊できない場合は、おそらく痛いダメージを食らう)。月が現れたときに、焦らず適切に攻撃を加えられるかがカギになるだろう。

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こちらがドランが生み出す月。リメイク版ならではのギミックだ。
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 ドランはほかにも、横なぎの打撃や、広範囲の衝撃刃(うまくジャンプすれば回避可能)を仕掛けてくる。オリジナル版とは異なる、よりアクションRPGらしいギミックのあるボス戦となっており、新鮮な気持ちで楽しめそうだ。

 さて小野さんは、ぱっくんチョコやポトの油を大量に使いつつも、なんとか勝利! ハラハラしながら見守っていた小松さんもホッとした模様だ。それにしても、ドラン戦がここまでリメイクされているのであれば、ほかの神獣戦はどうなっているのだろうか……続報を楽しみに待ちたい。

 なお、イベントの模様はアーカイブ動画で見ることが可能(『聖剣伝説3』ステージは、4時間10分ごろからスタート)。迫力の生読みとボス戦を堪能したい人は、ぜひチェックを。