本日(2019年8月27日)、プロバスケットボールチーム“B.LEAGUE”に所属する“島根スサノオマジック”運営会社の山陰スポーツネットワークの経営に関する記者会見が行われた。そこで、バンダイナムコエンターテインメントが山陰スポーツネットワークの株式56.5%を取得し、“島根スサノオマジック”の運営に参画することが発表された。

 島根スサノオマジックは、島根県を本拠地としてbjリーグ、B.LEAGUEで戦っているバスケットボールチーム。2019年5月にB1に昇格し、2020年で創立10周年を迎える。

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バンダイナムコエンターテインメントが“島根スサノオマジック”の運営に参画

 まず、山陰スポーツネットワーク代表取締役社長を務める中村律氏が登壇して挨拶を行い、新たに参画する企業がバンダイナムコエンターテインメントだとわかるVTRが流れた。

 つづいてバンダイナムコエンターテインメント代表取締役社長の宮河恭夫氏が登壇。宮河氏は、「地域の活性化、青少年の健全育成、バスケットボールの競技力向上という理念、さらなる高みを目指していまもなお挑戦し続ける姿勢に共感し、ともに成長できればという思いで参画することを決定しました」と、経営参画にいたる経緯を説明した。

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バンダイナムコエンターテインメント代表取締役社長の宮河恭夫氏

 中村氏は、バンダイナムコエンターテインメントが経営に参画することに対し、「身の引き締まる思いです。新シーズンは、リアルエンターテインメントの一翼を担うことになりますので、バンダイナムコエンターテインメントのお力を借りながら期待に応えるべくまい進したいです」と語った。

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山陰スポーツネットワーク代表取締役社長の中村律氏

 また、“島根スサノオマジック”のキャプテンを務める山下泰弘選手も登壇。「バンダイナムコエンターテインメントさんが経営参画するにあたり、選手として携わることはこのうえない喜びです。また、これからの厳しい戦いに集中する環境をつくっていただいたと思います。チーム一丸となって頑張るので、これからの活躍に期待してください」と語った。

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島根スサノオマジックのキャプテンを務める山下泰弘選手

 最後に行われた質疑応答では、宮河氏が返答。

 最初の「具体的に何を行うか」という質問には、つい先日決まったばかりで具体的には決まっていないというものの「B1はデジタルがさかんということで取り組みをしつつ、島根県といっしょに成長したい」とのことだった。

 つづいての質問は「なぜ島根県だったのか」。これには、「ワールドワイドに展開しているが、日本の地方とも共生してエンターテインメントとしてなにかできるのではと。そのひとつとしてご縁があった島根県に」と返答。

 島根県との縁のひとつには、“チーム名が気に入った”ことが挙げられた。“スサノオ(日本神話に登場する神様“スサノオノミコト”が由来)”というデジタルとは正反対のような名前に運命を感じたという。

 「経営にどういうふうに携わっていくのか」という質問に対しては、「どちらに経営権があるかという話ではなく、ともに歩んでいきたい」と、いっしょに成長していきたいという意思を見せた。

 最後の質問は「バンダイナムコエンターテインメントが加わって、どのようなエンターテインメントを入れて試合を盛り上げるのか」というもの。これには、「ロゴにも“アソビきれない毎日を。”とありますが、つぎの試合が待ち切れないというくらいドキドキ感のあるチームにしたいです。そのための努力は惜しまないつもりです」と答えた。

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 具体的な内容は未定ということだが、新たな“スポーツ”というエンターテインメントへの展開が楽しみだ。

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会見の最後には、島根スサノオマジックのマスコットキャラクター“すさたまくん”(左)と、バンダイナムコエンターテインメントよりパックマン(右)も登場した。
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