『マイクラ』新作の詳細がついに明らかに!
先日めでたく10周年を迎えた『マインクラフト』。その記念タイトルとして、スマホ向けAR(拡張現実)タイトル『マインクラフト アース』が発表されたのは記憶に新しいところ。E3をはじめデモプレイなどが公開され、おぼろげながら全体像が見えてはきた。しかし、実際はどうやって遊ぶのか、詳細は不明なのも事実。『マイクラ』ファンはヤキモキした日々を送っているのではないだろうか。もちろん筆者もソワソワしている人間のひとりだ。
そんなタイミングでついに『Minecraft Earth(マインクラフト アース)』のクローズドベータテストがスタート、実際にプレイすることができた。というわけで、本作のプレイレビューをお届けする。
ゲームを始めると、実際の地形を元にした地図が表示される。マップ上にはチェストや豚、土ブロックなど、“タッパブル”と呼ばれるアイコンが存在している。
このタッパブルをタップすると、ブロックやアイテムがゲットできる。タッパブルは、自身の位置から一定範囲内にあるものをゲットできるため、周囲を実際にウロウロして近づき、どんどん集めていく必要があるわけだ。
またタッパブルを集めると左上のゲージが溜まり、一定以上になるとレベルがアップする。
この実際に歩いて探索するシステムは、ほかのARゲームでも採用されているため、体験した人も多いだろう。ただ、筆者は『Ingress』や『ポケモンGO』など、これ系のゲームは未体験だったため、新鮮に楽しめた。運動不足に定評がある筆者としては、ウォーキングも兼ねてプレイしたくなるなあ、とモチベーションが高まってくる感じだ。
自分の豆腐ハウスに入れる感激!
タッパブルで集めたブロックやアイテムは、“建築台”という場所で使用できる。これは本家『マインクラフト』のように、自分で自由にブロックを置いてカスタマイズできるスペースだ。
“建築台”メニューで建築を選ぶと、スマホのカメラと連動した画面に移行。平らな場所にこの建築台を置くことで、マップ画面で集めたブロックを使い、このスペースをカスタマイズできるというワケだ。
なお、この建築台は、あらかじめ木が植えられていたり建物が建っていたりして、本家『マインクラフト』の世界から一部を切り取ってきたかのような構成だ。カスタマイズした結果はちゃんと保存されるため、たとえばここの全ブロックを壊して入手すると、岩盤だけの寂しい建築台となってしまう。
“建築”メニューで設置した建築台は、まるでおもちゃのようなサイズ感。スマホの画面越しとはいえ、実際にブロックを置いている感覚を強く体感でき、これまでにない『マインクラフト』を楽しめるだろう。
しかし、建築台の真骨頂はこれから。先ほどは建築を選択したが、ここで三角のボタンを押すと、なんと原寸大の建築台を設置できるのだ!
木は見上げる必要があるほど高いし、ニワトリや豚などの動物たちも、「お前、いつの間にこの世界に来たの!?」と思ってしまうほどの存在感の強さ。もちろん、建築台スペースに入って、中から見渡すことも可能で、一気に『マインクラフト』の世界へ入ってしまった感覚に引きずり込まれる。
「なるほど、こういうことか!」と理解した筆者は、早速おなじみの豆腐ハウス(真四角でカンタンに作れる家)を建築。丸石どころか土ブロックすら足りないので、一部は葉ブロックにせざるを得なかったが、ベッドやスイレンの葉も乗せて、完成。
これを再び原寸大で置いてみると……、自分が作った『マイクラ』の家が目の前に登場した! すげえ! いやあ、これは感激である。『マイクラ』の世界に入って冒険したい、という夢はファンならば一度は見るだろうが、それをARで体験できるワケである。
本家では何度となく見た豆腐ハウス内部からの景色も、ARで体験すると感慨深い。ちゃんと「家の中に入れた」感が味わえるのだ。『マイクラ』ファンの夢が叶った瞬間である。
以上が、『マインクラフト アース』の基本的な遊びかたとなる。今回はクローズドベータテストということで、未実装の要素もまだまだある模様。たとえばフレンドとのマルチプレイやスキン関係もあるようで、気になるところではある。
プレイしていて気になったポイントとしては、クローズドベータテストなので仕方がないが、現時点ではプログラムが不安定で、やたら強制終了するのが残念なところ。とくに建築台関係で画面が切りかわるときに落ちることが多く、正式リリースでは安定していることを願いたい。
また、バッテリーの消費が激しいことも気になったが、これは仕方がないのかなあ? モバイルバッテリーの導入でも解決できるけど、何とかして欲しい感じではある。
さて、やっと『マインクラフト アース』の詳細が判明したわけだが、本作いちばんの魅力は『マイクラ』の世界に入った気分になれることだろう。自分の建築物が巨大なサイズで現実世界と融合して表示されるさまは、ファンにはぜひ一度体験していただきたい内容である。