2019年6月11日~13日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催された世界最大のゲーム見本市“E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2019”。現地にて、スクウェア・エニックスから発売される独裁国家運営シミュレーション『トロピコ 6』(グローバルパブリッシャーはKalypso社、デベロッパーはLimbic Entertainment社)について、リードデザイナーを務めるMark Mussler氏にお話をうかがった。

『トロピコ 6』国内でも発売決定! リードレベルデザイナーに本作の魅力を聞く【E3 2019】_01

Mark Mussler氏

『トロピコ 6』リードレベルデザイナー

独裁国家運営シミュレーションの最新作が全世界同時発売!

 2019年9月27日(金)に全世界同時発売されるプレイステーション4用の『トロピコ 6』は、国の指導者“プレジデンテ”となって、異なる思想や背景をもつ人々に頭を抱えつつ、思い描く理想の国家を作り上げていく“独裁国家運営シミュレーション”のシリーズ最新作だ。価格は7980円(+税)。本作では、外交や貿易、内政に産業活動など、すべてがプレイヤー自身にゆだねられる。ときには暴動や反乱、そして敵対国からの侵略に耐えながら、時代の荒波を乗り越え、トロピコを大国へと発展させていくのだ。

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 シリーズ6作目となる本作では、アンリアルエンジン4を採用し、グラフィックが格段に進化した。自然や建造物はもちろん、街を走るクルマ、国民のひとりひとりまでが生き生きと描かれる。

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 また、今回から、一度に複数の島を開拓することが可能に。橋を架け、島と島を繋ぐことで人々の交流と物流が生まれる。さらに、海賊を雇って略奪や密輸を裏で手引きすることができます。エッフェル塔や自由の女神など、著名な建造物を強奪して、世界がうらやむ自分だけの国家を築こう。

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本作でも、19世紀末の植民地時代から現代まで、時代の移り変わりを体験できる。
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農作物や鉱物など資源の輸出を主軸にしてもいいし、観光業に力を入れてもいい。どのような国にするかはプレイヤー次第。
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スフィンクスや自由の女神など、世界中から著名な建造物を略奪!
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プレイステーション4版に向けて、操作まわりも最適化されている。
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不利な状況になっても、カリスマ性溢れる演説で世論は逆転する……かも……。

 プレゼンテーション後、Mark氏に気になる質問をいくつか投げかけてみた。

――本作ならではの特徴をお聞かせください。

Mark 『トロピコ』シリーズはユーザー評価がとても高いシリーズです。最新作では数多くのミッションを用意し、さまざまなバランス調整を行っています。、従来作との大きな違いは、複数の島を同時に管理できるところです。

――いくつかの島が舞台なのですね。

Mark それにより、交通システムとインフラが重要になってきます。橋を架けることで島をつなげられます。トロピコ人がバスで行き来したり……。

――なるほど。インフラを整えることで、トロピコ人の幸福度が上がっていくと。

Mark 幸福度が満たされたトロピコ人は働いてくれるので、効率もアップしていきます。インフラにはトンネルや、新要素のケーブルカーなど、さまざまなものを用意しています。

――プレジデンテの宮殿まわりでの新要素は?

Mark 宮殿はカスタマイズ可能です。宮殿に水槽やプレジデンテのホログラムなど、ユーモア溢れる飾りを設置できます。さらに、ファンの皆様からの要望にお応えして、宮殿を別の場所へ移動できるようにしました。宮殿を動かしたあと、空いた土地にほかの建物を置けるようになりました。

――独裁者らしい要素についてもお聞かせください。

Mark プレイヤーの選択肢はたくさんあります。きびしい独裁者になるのも、やさしい指導者になるのもプレイヤー次第です。市民を逮捕、暗殺したりもできます。また、あえて犯罪者を呼び込むことで、強制労働でこき使い、国の収入を上げるという手もあります。

――自由度が高いのですね。UIまわりで工夫されているところは?

Mark ユーザーのプレイ環境に合わせて、アイコンの大きさを変更することもできます。

――軽快な音楽もいいですね。

Mark 音楽はKalypso社が丁寧に監修しています。プレイヤーの気分が高揚する感じになっていますね。

――最後に、日本の『トロピコ』ファンに向けてひと言メッセージをお願いします。

Mark 本作でも『トロピコ』らしいユーモアを盛り込んでいます。日本の皆さんにもぜひ堪能していただきたいです。