江城Pがゴドーになり巧舟は想い出を語った

『逆転裁判123 成歩堂セレクション』発売記念イベントが開催! 江城Pのマスクが怪しく光るサイン会リポート&インタビュー_01

 2019年2月21日、『逆転裁判123 成歩堂セレクション』(Nintendo Switch、プレイステーション4、Xbox One※)の発売記念イベントが開催された。

※Xbox One版はダウンロード専売

 会場となったビックカメラ新宿西口店には、『逆転裁判』シリーズの生みの親である巧舟氏とシリーズプロデューサー江城元秀氏が揃って登場し、ソフト購入者にサインと写真撮影を行った。

 しかも、江城プロデューサーは先日行われた舞台『逆転裁判 - 逆転のGOLD MEDAL -』のために制作されたゴドーのマスク(レプリカ)を着用して登場し、「サプライズです」(江城)と、敏腕プロデューサーらしいサービス精神を発揮。

舞台『逆転裁判 - 逆転のGOLD MEDAL -』について詳しくは以下の関連記事をチェック!

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「意外とこちらからは視界良好なのですが、知らない人が見たら“何をやっているんだろう…”と不審がられるかもしれないですね(笑)」(江城)

 会場となった5階ゲームソフト売り場には、約40〜50人ほどの列が形成。巧氏と江城氏は、ファンゲームのパッケージや持ち込んだゲームハードなどにサインを書き込んでいく。

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 行列の先頭に並び、限定版パッケージにサインを受け取った柳内さんは

「『逆転裁判』を知ったきっかけは『大逆転裁判2』のPVを見たからなんですけど、昔、お母さんがニンテンドーDSの『逆転裁判 蘇る逆転』を遊んでいたのを後ろから見ていて、ずっと遊びたいと思っていたんです。この機会に『1』~『3』すべて遊びます! ちなみに、Nintendo Switch版とプレイステーション4版ふたつとも買いました(笑)」

 と、喜びを語った。

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中には、持参したゲームボーイアドバンスSP本体にサインを書いてもらう人も!
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 この日、千葉から参加したマコトさんは抽選で当たったポスターを手にしながら

「『逆転裁判』シリーズはずっと好きで、すべてプレイしています! 中でも『逆転裁判3』の“思い出の逆転”が好きですね。風邪ひき姿のなるほどくんが(笑)。今回はプレイステーション4版を買いました。一気にガッとプレイしたいと思います」

 と、ニッコリ。

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購入者が参加できた抽選会では、賞品として、シールやポスター、キャラクターデザインの岩元辰郎氏直筆の色紙も用意されていた。

「時間は経っても、おもしろさは保証します」(巧)

 開場では、巧舟氏と江城元秀氏への囲み取材も合わせて行われた。

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――今回、初期3作のセットということで、購入される方の中には初めて『逆転裁判』をプレイする方もいれば、もちろんシリーズのファンの方も多くいらっしゃると思います。それぞれに向けて注目ポイントなどを教えてください。

江城 そうですね、初めて遊ばれる方には通常のアドベンチャーゲームとは違う、“逆転をする”『逆転裁判』ならではの気持ちよさ、シンプルな操作でどんどんおもしろいストーリーが進んで、まるでアクションゲームのような演出もあって、そこから生まれてくる爽快感をまず味わってほしいなと思います。

 すでに遊んだことのある方でも、大画面になり画像もリファインされ美しくなった本作を改めて楽しんでほしいですね。しばらくプレイされていない方はお話を思い出しつつ。

 『逆転裁判』って、作った当時は漢字4文字のタイトルで「よくわからないなあ」と思われていた方も多いかなと思うのですが、これだけ続けてきてかなり知られるようになりました。おもしろさは保証されていると思いますので、初めての皆さんにも、ぜひ安心して遊んでいただきたいなと思います。

 シリーズのファンへは……おなじみのやつですが(笑)、画面がすごくきれいになって、僕も遊んでいて新作を遊んでいるかのように感じるくらいなんです。皆さんもぜひ、あの感動をまたいっしょに味わっていただければと思います。

――画面がきれいになって、とくに見てほしいキャラクターなどはいますか?

江城 真宵ちゃんはじつは何度も描き直して、こだわって作ったと聞いています。あと、御剣検事の驚いたときの眼球の動きも、じつは動いていたんだと見ることができるようになっていたりするので、細かいところまで見ていただければと。「あ、このキャラクター、こんな瞳の色をしていたんだ」とかもわかると思います。

 キャラクターもそうなのですが、背景もすごくきれいになっていて、「あ、こんなこと書いてあったんだ」と、作った自分でも驚くことがあります(笑)。

――キャラクターの音声は、ゲームボーイアドバンス時代の音声がそのまま使わていますが、当時、成歩堂龍一の声を吹き込んだ巧さんは、10数年前のご自身の声を聞いて、いかがですか。

 たまにイベントでも「やってくれ」と言われることがあるんですが、あの若いころの声は出ないですね、あのハイトーンボイスは。

江城 本作では若い巧の声も楽しめるぞ、と(笑)。

 いまとは違って、当時はみんな社員が吹き込んでいましたから、改めてプレイすると「こいつこんな声してたんだな」と思うことがありますね。

――人気の成歩堂龍一、綾里真宵、御剣怜侍をあえて外した中で、お気に入りのキャラクターはいますか?

 そうなると僕はゴドー検事ですね。いまちょうどテレビアニメもやっていて、声もイメージにピッタリの方がやってくださって、物語自体も『逆転裁判3』のクライマックス、佳境に向かっていますし……。

江城 いよいよ核心に近づいているね。

 やはりライバル検事は思い出深いですね、狩魔冥も。リファインされて非常にきれいに描き直されているので、見ていただきたいですね。アニメの話も出ましたが、テレビアニメで『逆転裁判』を知っていただいた方にもお伝えしたいことがあって。

 やはりテレビアニメは約20分の尺、制限がありますから、どうしてもぎゅうぎゅうに詰め込まないといけないんですね。ですので、アニメを見て知っているはずの事件でも、ゲームで遊ぶとぜんぜん違うもののように感じると思いますので、テレビアニメから入った方にも、ぜひ本作を遊んでほしいですね。

――少し細かい話ですが、今回、ゲーム機本体のスクリーンショット機能があって、簡単にゲーム画面をSNSなどで共有できますよね。ネタバレ防止で「ここは撮れないよ」という部分はあったりするのでしょうか?

江城 いや、制限はないんです。なのでネタバレはプレイヤーの皆さんの良心に委ねるというか(笑)、そこは気にしつつも、自分のお気に入りの場面やお気に入りのセリフを共有して、『逆転裁判』ファンみんなが楽しめるように、うまく使っていただきたいですね。

――ちなみに、おふたりのお気に入りのセリフは?

江城 いっぱいあるからなあ(笑)。でも、『逆転裁判』はほかのアドベンチャーゲームと違って、調べた後の文章も、何もないところでも凝って作られているので、あらゆる場所を調べ倒してテキストを楽しんでほしいですね。

 難しいですね、今回、テレビアニメを作るにあたって、あらためてテキストをすべて読み直したのですが……やっぱりおもしろいですね(笑)。

江城 自分で言うんかい!(一同笑) なるほどくんも、じつは最初のころはかなり毒舌が出ていたり、比べて遊ぶとまたおもしろいと思います。あえて違う証拠品を突きつけたりして、たくさん遊んでほしいですね。

 これまではひとつのカートリッジでひとつのセーブデータだったのですが、本作はセーブデータが最大10個作れますからね。細かくセーブしてそういう遊びかたもしやすいと思います。これで10人家族まで大丈夫です(笑)。

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報道陣から飛び出た「巧さん、『ゴースト トリック』の続きは作らないんですか?」という質問には「いやあ、僕は作りたい気持ちはあるんですけどね。なんとかしてくださいよ、ゴドーさん!」と、江城氏に振る巧氏。それに対し、ゴドーと化した江城氏は「江城Pならアレやけど、いまの俺はゴドーだから何もできない……」と、ハードボイルドにごまかしていた。

 なお、本日2019年2月21日発売の週刊ファミ通(2019年3月7日号)でも、『逆転裁判123 成歩堂セレクション』発売記念特集を掲載しているのでそちらもぜひチェックしてほしい。